コース:グリフィス大学
キャリア:社会人
留学期間:2012年10月〜2013年10月 インターン先:Magnolia Silver(ファッション・アート) 帰国後:特許事務所 入社
留学を決断された経緯を教えてください。
大学のときから将来海外に長期留学に必ず行くと心に決めていました。それから社会人になり5年が経とうとしていた時、幼馴染からの「まだ留学に行かないの?」の一言が私の背中を押しました。この先会社を辞める決意がどんどんできなくなる。行くなら今しかない!と思い、居心地の良かった会社を退職し、留学を実行に移す決意をしました。どうせ行くなら欲張っていろいろなことを経験したいと思い、IBPを選びました。また、日本に帰国した後のキャリアに繋げられるように、現地企業でビジネス英語を使いながらオフィスワークが経験できることが何よりも魅力でした。
留学先にAustraliaを選択した理由を教えてください。
オーストラリアは親日であり、自然がいっぱいでのんびりとしたイメージがあった為、マイペースな自分にとっては居心地の良い国であろうと思い、選びました。そして趣味がダイビングなので、留学中にグレートバリアリーフでダイビングをすることも一つの目的でした。
キャンパスや周辺地域の様子を教えてください。
メインキャンパスであるNathanキャンパスは森の中にあるようなキャンパスです。寮から授業へ向かう際に、動物園で見るような大きな鳥やトカゲによく出くわします。早起きをして、朝日を見ながら学校の中の2kmのランニングコースを走るのもとても爽快で気分がいいです。ランニングをしている人が多いので、偶然会ったランナーと友達になれたりします。Cityの近くにあるSouthbank キャンパスは、ブリスベンでは一番おしゃれな地域だと思います。ブリスベン川に沿って公園があり、緑や花が年中美しく咲いていて、お休みのときには寝そべってくつろいでいる人が多いです。時々イベントも開催されます。
どんな科目を選択しましたか?
会計学、インターナショナルビジネス学、デザインデッサン学、デリバティブ学です。
苦労した授業は?
会計の授業です。金融関係に勤めていたこともあり、財務諸表がもっと読めるようになりたいと思い受講したのですが、英語で学び始めるのは少し大変でした。予習、復習で自己学習に週に10時間ほどかかっていたと思います。
日本の大学と違うなと感じた点は?
講義の授業中に、わからないことがあればすぐに手を挙げて質問することです。日本だと授業が終わってから個人的に教授に聞きに行くイメージがありますが、大教室の大勢の前でわからないことがあれば率先して聞き、疑問を解決する、教授がこれについて説明してくれる人?と問えば、手を挙げて率先して説明する人が必ずいる。自己アピール力が大事にされている教育環境でした
特に興味を持って取り組んだ授業の内容について教えてください。
デッサンの授業がとにかく面白かったです。グリフィス大学は総合大学なので学べる分野が幅広く、以前から興味のあったArtを取ってみようと思い、受講しました。クラスのメンバーで一つの作品を描いたこと、インテリアデザインの描き方の基本を教わったことも楽しかったですが、一番楽しかったのは最終課題です。“大学の実際にある空きスペースを活用して、学生たちが集う場所を考案する”ことがテーマでしたが、グループのメンバーとどのような場所にするか話し合い、協力してスペースの測量後、デザイン画を描いてクラスのメンバーにプレゼンしました。プレゼンの場で自分の出した意見が好評だったことも嬉しかったですし、皆と協力して使われていないものに新しいものに作り変えるリイノベーションがこんなに楽しいことなのだと実感しました。
インターンシップ先について教えてください。
シドニーにあるジュエリー企業の本社です。働いている人が多国籍で、お互いの言語を覚えてあいさつをしたり、犬がいたり、社長の子供が時々いたりと日本では考えられないような明るい職場で、とにかく皆楽しんで仕事をしていました。本社は人数が少ないこともあり、一人の人が会計をやりながらIT担当であったり、マーケティングをやりながらモデルを担当していたりと、一人ひとりがマルチタスクであることに感心しました。自分も仕事上の核となる強みが二つ以上あるような人材になりたいと思うロールモデルがいる職場でした。
そこではどんな仕事を担当しましたか?
最初はファイリングや顧客データ入力、ジュエリーの仕分け等の事務作業から入りましたが、会計の勉強をしていたこともあり、途中から店舗の売上、経費の精査等の会計作業も担当させてもらいました。またマーケティング補佐としてオーストラリア内にあるショッピングセンターの広告媒体を調べ、ジュエリーを宣伝する為にディスプレイやWEB広告のアポイント取りをしました。
インターン中、苦労したことは?
イスラエルから送られてきたWordの英文書類を加工修正して作り変える際、文字の入力がアラビア語方式で右から左へと通常とは逆になる為、普段では簡単にできる作業に大変時間を要しました。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
自分の意見をはっきり持ち、主張するようになったと思います。というのも、留学中は大学の授業、インターン中もよく「What do you think?」と意見を求められることが多かったからです。日本では空気を読むことが大事ですが、海外では自分の意見を表現できないと相手にされない雰囲気がある為、失敗や恥を恐れて怖気づいているよりも、流暢な英語でなくてもいいから自分の思いを相手に伝えるように意識的に変えていきました。その結果が英語の上達に繋がったと思います。
就職活動で、留学やインターン経験をどのようにアピールしましたか?
語学学校、大学期間中に課題でreadingをよくしていた為、大量の英文を読むことに抵抗がないこと、オーストラリアビジネスプログラム、インターンによりビジネスで使う英語表現を習得しており、英文メール、レターのやりとりには自信があることをアピールしました。
転職先を決めるにあたって、IBPの体験は生かされましたか?
言葉が十分に伝わらない環境で学び、働く中で、自分の長所と短所、得意不得意を再確認した一年でした。IBP留学を通して自己分析をもう一度しっかりできたことは、転職先を決める際に大いに生かされたと思います。
就将来の目標やキャリアプランを教えてください。
近い目標でいうと一日でも早く新しい仕事を吸収して、一人前のメンバーとして活躍したいです。具体的には、正しい英語だけではなく、ネイティブが実際に使うビジネス英語表現の幅を広げて、海外企業とのやりとりをよりスムーズにできるようになること、各国の法律や制度の違いを覚え、インドやブラジル等のこれから需要が増えていく案件にも対応できるようになりたいです。 また、学部授業でartの楽しさに目覚めてしまった為、今後、スペースデザインやガーデンデザインの勉強を本格的に始めようと思っています。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
現地ICCスタッフの方には、悩んだときに相談にのっていただきました。特にインターンシップの面接の前には納得がいくまで英語での面接の練習に付き合って頂き、あがり症の私でも2度の面接をパスして、興味がある分野の企業でインターンをすることができました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
社会人になってから留学に行く場合、留学資金、年齢、帰国後の再就職など不安が多いにあると思います。ですが、留学に行きたいという思いがあるなら是非チャレンジしてほしいです。やらないで後悔することは一番勿体ないです。 そして行くと決めたら留学に行くまでに徹底的に英語の勉強をすることをお勧めします。最初の大学付属の語学学校からディスカッションやディベート等自分の意見を論理立てて述べる場が多いので、最初から英語力が求められます。実りある一年にするためにも、行く前の学習に力を入れて、現地では大いに楽しんでください。