インターンシップを通して見えてきた、未来への道。
在学中にインターンを志した理由など教えてください。
私は幼い頃から海外に住んでいたので、バックグラウンドの違う人と接したりすることや、英語を使うことには全く抵抗がありませんでした。大学でも英語しか使わない状況にいたので、将来を考えた時に日本で仕事をしたいのか、海外で仕事がしたいのか、が大きい選択肢でした。その中で、やはり大学卒業の前に海外で働く経験をしてみたいと考え、インターンに応募しました。
インターン先は学校ですが、教育という現場を希望されていたのですか。
教育というよりも、わたしの中では、多様な現場で働くということにこだわりました。インターナショナルな学校だったので、生徒ももちろんですが、働いているスタッフや、教師も、周囲の方すべて含め様々な人種がいて、年齢も性別もばらばらな環境でした。
インターン先でのお仕事内容はどのようなものでしたか?
インターンでは様々なことをさせていただきましたが、一番メインだったのは海外から来る生徒に対してのマーケティングです。校長や担当者とともにスクールフェアなどに参加し、プレゼンを行ったり、エージェントや直接生徒と交渉をしたりしていました。 あとは、学校内での一般的な事務や、学校行事の企画、運営などを手伝っていました。
日本とオーストラリアとの働き方の違いを感じた部分などはありましたか?
日本では、地元のファーストフードで働いていたのですが、日本ではアルバイトだったのに対し、インターンでは正社員として働いていたので働き方は全く違いました。特に違うと思ったのは、働く時間が日本のほうが長時間働いていることや、上司との人間関係がこちらだと上下関係というよりももっと対等な関係にあることが違うかな、と思いました。
日本の企業に内定が決まったとのことですが、日本の企業を選んだ理由を教えてください。
以前は、海外で働きたい、の一心だったのですが、海外に出てみて、自分を客観視できるようになった気がします。私は日本や日本語のことを聞かれてもはっきり語る事ができなかったので、海外だけに目を向けるのではなく、日本にももっと貢献したいなと。 いくら海外で生活していても、自分は日本人であって、将来的には、海外だけでなく、日本でもやっていける人材になりたいなと思い、まずは日本でキャリアをスタートさせようと決断しました。
内定のきっかけはボストンキャリアフォーラムとのことですが、キャリアフォーラムはいかがでしたか?
キャリアファーラムは、留学から返ってきて1ヶ月しかなく、また、就職活動についてもよく分からない状況だったので、すべてにおいて自己流でした。 当日は、朝から面接やエントリーシートを出したりと、緊張もしながら、周りを気にしながら活動していました。正直内定は厳しいかなと思っていたのですが、結果的に内定を頂けてホッとしました。
日本で行う就職活動と同じですね。キャリアフォーラムでのICCのサポートは役立ちましたか。
基本的には普通に就職活動と一緒だとは思いますが、やはり短期間(3日間)で選考をすべて終えるので、3日連続で面接があったり、面接の合間に筆記試験や説明会を受けたりと、時間的に厳しかったです。ICCではキャリア担当の三浦力さんに面接の練習とエントリーシートの添削をして頂きました。そのときに初めて面接をしたので、アドバイスはとてもありがたかったです。
ボストンへはキャリアフォーラムのために行かれたのでしょうか。滞在日数など教えてください。
ボストンへはキャリアフォーラムのために行きましたが、父がニューヨークに住んでいるので帰省ついでに、と自分では軽く考えるようにして行きました。ニューヨークでは3日間、時差が取れたあたりにボストンに入り、5日ほどいました。フォーラムが終わったあとは観光して帰りました。
キャリアサポートの様子について教えていただけますか。
最近はIBP出身者の方の紹介で、IBP生だけの大手企業の説明会が開催されるなど、社会人の方のお話を聞く機会があるように感じます。 留学先のブリスベンでも、向こうで働いている方、とくに日系企業の駐在員の方とお話させていただく機会はたくさんありました。 また、三浦さんがキャリアセミナーをするために一度いらっしゃったので、そのときはスカイプで参加しました(シドニーにいたので)。そこで、就職活動の基本や、流れについて学びました。
実際のボストンキャリアフォーラムに行かれて、会場の雰囲気はいかがでしたか。
私は結構深く考えてしまう面があるので、自分にプレッシャーかけないでいこうと、心がけていました。それでも会場に行ったときは、思ったより大規模で人も多くて、一斉にみんな動き出したときは怖かったですね。とくに一日目は、たぶん周りも気合いが入っていたので、特にそう感じました。
内定をもらった手ごたえのようなものは感じましたか?
やはり自分が求めているものと、会社が求めている人材がマッチして内定を頂けたのかなと思っています。面接は、自分が思ったより自然体で受けることができました。圧迫面接もなかったので、とても話しやすく、自分も落ち着けたのが良かったのかなと思います。
インターンシップをされる一方で、大学生活もあったわけですが、大学生活のお話もお聞かせください。
大学に通っていた間は、授業に遊びに精一杯でしたね。日本の大学に単位を換算しようと思っていたので、できるだけたくさん授業を受けて、良い成績を取ろうと思っていました。 大学では社会学の授業を受けていました。とくに文化人類学の授業は少人数で積極的な生徒が多く、とても刺激になりました。
単位換算は重要ですね。実際復学されてどのくらいの単位が適応されましたか?
日本の大学では15単位くらい換算できたので、一学期分よりすこし少ないくらいですね。就職活動もどうなるか分からなかったので、もともと1学期は延長する気持ちで留学に行きました。 もし換算できなかったら1年まるまる延長していたと思います。
滞在形式は、寮とホームステイどちらだったのでしょうか。
最初は大学の寮に住んでいて、そのあとはシェアハウスをネットで探して引っ越ししました。寮は同じフラットに8人いて、キッチン、リビングトイレ共有でした。大学のキャンパスの中にあったのですぐ授業にいけるのは楽でしたね。あとは他の生徒とも一緒だったので、楽しかったですね。シェアハウスは、大学からバスで2つくらいのところに住んでいました。一軒家で、一階に私含めて生徒が3人、二階にオーストラリア人の夫婦が二人住んでいました。生徒は、フィンランドからの生徒と、ペルーからの生徒も一緒に住んでいました。
現地での学生生活はいかがでしたか。
私が受けていた大学のクラスでは、半分くらいがオーストラリア人、あとの半分は留学生でした。土日はみんなで車を借りて旅行に出かけたり、学校の帰りにビーチにいって勉強したり、ご飯食べて飲みに行ったりと、たくさんのことをしました!旅行は、やはり自然が多いので、日本とはまったく違う魅力があります。とくにヨーロッパからの友達が多かったので、文化の違いもあったりしておもしろかったです。
大学生活とインターンを両立しながら楽しく過ごす秘訣など、今後の留学生への応援メッセージをお願いいたします!
なにごともyesって言って挑戦してみること、そしてその中でも自分の軸(なにを得たいか、どう留学を活かしたいかなど)をしっかり持っていれば、充実した生活がおくれると思います。それよりなにより、一年間大変なこともたくさんありましたが、とにかく楽しい一年間でした!これから留学に挑戦する人たちも行ってよかったって思えるような留学になるよう、応援しています!
*体験談の内容は寄稿時の情報です。