コース:ワシントン大学
キャリア:社会人
留学期間:2006年9月〜2007年8月 インターン先:Global Transportation Services(ロジスティック関連会社) 1978年生まれ、和歌山県出身。同志社大学文学部卒業後、京都にある老舗文具メーカーで営業事務として働きながら留学資金を貯め、IBPに参加。留学中のインターン先は、Global Transportation Services(ロジスティック関連会社)。同時に、Junglecity Networkで映画評論などのボランティアも経験した。現在は、大手電機メーカーに勤務し、海外営業本部で製品の輸出入管理に携わっている。
英語+ビジネスについて学べ、確実にインターンシップが体験できるのがIBPの魅力
仕事を辞めて留学しようと思った理由は?
大学を卒業後、京都にある老舗文具メーカーで営業事務として働いていました。高校生の時から海外に興味があり、留学したいという夢がありましたが、経済的に余裕がなかったので、会社に勤めてお金を貯めてから、留学しようと思っていました。
IBPを選んだのはなぜですか?
語学を身につけるために留学をしたいと思っていましたが、今の時代、ただ語学学校に通うだけだったら誰でもできるし、帰国後の就職活動で何のアピールにもならないと思ったからです。IBPなら、英語+ビジネスについて学ぶことができ、インターンシップも確実にすることができるので参加しました。
なぜUWに?
もともとは留学するならイギリスがいいなと思っており、全くアメリカに留学するつもりはなかったので、シアトルと聞いてもピンと来ませんでした。実際に、シアトルに到着するまでどんな街かも知らなかったのですが、とても素敵な街ですぐに気に入ってしまいました。シアトルを留学先に選んだのは、IBPはシアトルから始まったということ、イギリスで暮らすにはお金がかかるという理由からです。UWの魅力は、なんといっても大学であるということ(ネームバリューがある)、立地がいいことでした。最終的に決意したのは、母の「やっぱりネームバリューがあるのが一番。就職の時に役立つだろうから、UWにしなさい」という言葉でした。UWで一番懸念していた点は、各国からの留学生だけでの授業である点でしたが、キャンパスにはアメリカ人の学生も多く、カンバセーションパートナーという制度を利用したりすることによって、ネイティブスピーカーと話す機会もあると思い、UWに決めました。どの学校を選ぶかは人それぞれだと思いますが、私は結果的にUWを選んでよかったと思います。
授業の中で、特に面白かったのは?
3期目のビジネス講座です。1週間ごとに講師が変わり、インターナショナル・ビジネスやマーケティングや貿易など学んでいきました。日本とアメリカの関係のみならず、アジア各国との関係など世界のビジネス事情がコンパクトにまとめられていて、エッセンスを学ぶことができ、とても興味深かったです。ただ、毎週出された課題には苦労しました。毎週、グループでのパワーポイントを使用したプレゼンテーションがあり、分厚い本を読んでから授業に臨まなくてはならなかったので大変でした。しかし、最初は不安だったプレゼンテーションも、仲間たちと協力して仕上げていくことにより、チームとして結束が強まり、よい経験になったと思います。
留学中、ボランティアをされていたそうですね。
シアトル情報ポータルサイトの「ジャングルシティ」でボランティアをしていました。そこでは、映画の試写会に行って感想を書く仕事と、毎週アメリカで公開される映画のあらすじを日本語に訳し、記事を書いていました。字幕のない映画を見るのは不安だったため、カンバセーションパートナーのアメリカ人についてきてもらい、見た後にわからなかったところを解説してもらったり、感想を述べ合ったりしたことが勉強になりました。公開される映画を翻訳するという仕事は、英語を自然な日本語にするのが難しかったです。
インターン先はどのように探しましたか?
グローバル・トランスポーテーション・サービス(Global Transportation Services Inc.)というフレイト・フォワーダー会社で働きました。主な仕事は、輸出部門での船のブッキングや船積書類の作成、電話やメールでの応対などでした。シアトルは港町で貿易がさかんなことや、私自身、貿易に興味があったことからこの会社を選びました。IBPの一つ前の期に参加している方がそこでインターンをしており、とても社内の雰囲気もよく、いい会社だというのを聞いていました。
ボランティアやインターン体験で得たものはどんなことでしたか?
ボランティアでは、映画を見て翻訳することによって、英語をさらに身につけることができたと思います。インターンでは、仕事の一連の流れを体験させてもらうことができ、よい経験となりました。また、日本とは全く異なったアメリカの仕事風景を垣間見ることができて面白かったです。キュービクルで一人一人デスクが個別になっていたり、役職についている女性が多かったり、カジュアルな服装で出勤できたり(スコットランドのスカートのような服を毎日着ている男性もいました。金曜日にはジーンズで働いてもOK)、興味深かったです。英語力の面では、メールで自然なビジネス英語を学んだり、何度も電話応対に挑戦することによって話す自信が付いたと思います。
就職活動はどのように行いましたか。
帰国後、人材登録会社に登録して就職活動をしました。こうした会社を利用すると、履歴書や職務経歴書、面接のアドバイスを受けられたり、スケジュール管理などをしてくれるので便利です。IBPでの経験は、たいていの会社で好意的に受け止めらました。英語で面接も受けましたが、好印象だったようです。しかし、ある会社の面接では「1年間の留学では大したことない」と言われたこともありました。1年間の留学でも、英語のほかに自分が何を学んできたのかを具体的に伝えることが大切だと思います。また、帰国の1ヶ月くらい前から、ネット求人などに目を通し、履歴書や職務経歴書を作成して人材登録会社に登録しておくと、帰国後スムーズに就職活動ができると思います。私は、約2ヶ月の就職活動後、大手電機メーカーに就職しました。現在は海外営業本部で製品の輸出入管理の仕事をしています。
仕事でIBPでの経験が役立っていると思うことはありますか?
仕事内容、給料面などすべてにおいて、キャリアアップができたと思います。英語やインターンで経験したことはもちろんのこと、IBPで学んだことを実践でやっていると感じることが多々あり、日々学ぶことが多いです。将来は、輸出入に関することだけでなく、さまざまな分野に目を向け、さらに英語を磨いて挑戦していきたいと思っています。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
好奇心を持って、何事にも自分から積極的に取り組むことが大切だと思います。恥ずかしがったりせず何でも主張することで、より楽しむことができると思います。そして、授業や勉強だけでなく、遊ぶときも真剣に遊ぶこと。日本を離れて1年海外で過ごすなんて、そう簡単にはできないことですから、思いっきり楽しんできてください。