自分の当たり前は通用しない。たくさんの失敗と成功を経験し、強くなれたIBP留学
IBP参加を決めた理由は何ですか?
一番大きな理由は大学で授業を受けるだけでなく、実際に海外で働くことができるからです。もともと大学生になったら留学したいと思っていましたが、どうせ留学するなら語学力だけでなく、ビジネスや他の知識も深められるような留学にしたいと考えていました。また、卒業後は日本で働くつもりでしたが、就活を始める前に海外の職場を体験してみるのも良いかなと思っていました。
留学の目標は何でしたか?
留学する前に立てた目標は「色々な経験をすること」です。マレーシアで多様な人と出会い、たくさんの場所に行き、たくさんの経験を積むことが目標でした。留学に行く前は将来やりたいことが具体的に決まっていなかったため、とにかく色々な経験をして自分がやりたいこと、自分の得意なことを見つけたいという思いでこの目標を立てました。マレーシアにいる間はこの目標を達成するため、授業、インターンの他にもボランティアやワークショップなど、少しでも気になったことにはチャレンジするようにしていました。
学部授業は何を履修しましたか?またその理由を教えてください。
Exhibition management, MICE management, event planning and designなどイベントに関連する授業が多かったです。イベント業界に興味があったのでイベントへの携わり方を学べる授業を選びました。
授業の内容、クラスの人数、国籍などわかる範囲で教えてください。
授業によって授業内容は異なりますが、基本的には自分達でイベントの企画をして、それをプレゼンとレポートで伝えるという授業が多かったです。中には企画したイベントを実際に運営する授業もあり、イベントを実際に実施するやりがいと大変さを感じました。クラスの人数は大体5人~15人くらいでとてもアットホームな雰囲気です。クラスメイトの多くは中国系のマレーシア人で、留学生は少ないと思います。
インターンシップはどのように見つけましたか?
ICCのエージェントの方から紹介して頂いた人の伝手を頼りに見つけました。その他にはネットやSNSなどで、自分の働きたい分野の企業を調べました。私が在籍していた学科では、インターン先を探すためのポータルサイトなども利用できました。
インターンシップで得たもの、学んだことはなんですか?
実際のインターンでは、小規模な都市型農業の農場で行われるイベントの企画と運営に携わりました。インターン先で一番感じたことは、働き方が日本と全然違うことです。私の職場では週3日お昼くらいに集まってみんなでごはんを食べながらミーティング、それ以外の時間は各々の仕事を進めるという感じですごく自由な雰囲気でした。職場の人もマレーシア人だけでなく海外の人が多く、多様な人と関わって視野が広がったと思います。
大学の授業、インターンシップ以外ではどのような活動をしましたか?
クアラルンプールにある日本語学校でのイベントの企画、運営をやりました。先方がどんなイベントを求めているのかの聞き取りから始まり、イベント内容の話し合いや準備、ポスター作りなど他のIBP生と共に一からイベントを作り上げました。他にはビジネスイベントのボランティア活動にも参加しました。こちらは規模の大きいイベントだったため、自分でやることはあまり多くはなかったですが、国際的なイベントを間近で体感できました。
留学中、苦労したことは何ですか?
一番苦労したことは、やはり言語の壁だと思います。授業の話し合いで急に話を振られた際に、すぐに英語で自分の意見を主張することが難しかったです。英語だけでなく、マレー語、中国語が話せたら便利だなと思う場面もいくつかありました。例えば、クラスメイトの多くは中国系で、普段の会話は中国語で話すことが多いため、会話に入りたくても入れないということがありました。また、ローカルなお店に行くとマレー語で話しかけられることも多かったです。
留学中、一番の出会いは何ですか?
私にとって一番の出会いは、クラスメイトとの出会いです。一学期、二学期を通してほぼ同じ授業を受けていた子たちもいるので、すごく長い時間を過ごしました。大学の授業はグループワークが多かったですし、特に二学期はイベントの準備や、レポート、プレゼンなど本当に大変な課題が多く、すごくクラスメイト達に助けられていたと思います。他の日本人学生も交えて遊んだり、イベントの手伝いに行ったりしたのも楽しかったです。
一番成長したと思う事は何ですか?またその理由も教えてください。
今回の留学を通して視野が広がり、寛容になったのが一番の成長だと思います。マレーシアでは多様な人々がいて、食べるもの、生活の仕方が自分と異なるのが当たり前なため、例えばイスラム教の人にとって豚ってどんな存在なのだろう?など他者の立場になって考える機会が自然と増えたと思います。それにより知ること、気付くことも多くなりましたし、自分の当たり前は通用しないからしょうがないと受け入れられる範囲も広がったと思います。
留学してご自身にどのような変化がありましたか?
留学生活の中でたくさんの失敗と成功を経験したため、精神的に強くなったと思います。授業のプレゼンや模擬面接を乗り越えたり、一人で海外旅行したり、自分なりの成功体験を積んだことで自信がつき、「なんとかなるからとりあえずやってみよう」と思えるようになりました。また、マレーシアののんびりした国民性に一年間触れて、良くも悪くもあまり細かいことを気にしなくなり、忍耐力もついたと思います。
今後の目標、ビジョンなどを教えてください。
まずはあと2年間農学部での勉強をこなして、そのうえでイベント関連の仕事に就くのか、農学部の知識を生かした仕事に就くのか決めようと考えています。もともと日本で就活するつもりでしたが、一年間の留学を通して海外で働くことにも興味を持ちました。また色々な方のお話を聞いて、海外で働く方法も駐在や現地採用だけでなく、多くの選択肢があると知り、まずはどんな働き方があるのか、自分が将来どんなふうに働きたいのか調べていきたいと思います。
これからIBP留学を検討している方に、メッセージをお願いします!
IBP留学は他の留学プログラムに比べてとても自由な留学だと思います。授業とインターンをしっかりこなせば、それ以外の時間で自分のやりたいことに挑戦できるのがとても魅力なので、海外でやりたいことがある人はそれを実行できるチャンスになると思うし、私みたいにまだ将来やりたいことが決まっていない、とにかく留学を一度経験してみたいという人でも本当に様々な機会を経験できる場だと思います。どんな人でもIBP留学はとても貴重な体験になると思います。応援しています。