コース:グリフィス大学
キャリア:社会人
留学期間:2016年08月〜2017年09月 インターン先:Global Learner (教育) 前職:国内メーカーの企画職 帰国後:外資系企業 入社 ※2021時点スウェーデンにて在籍
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
もともと保守的な超ドメスティック自動車関連メーカに勤めていたので、自分の仕事の範囲が極端に狭く、もっと裁量を持って働きたいと思い転職を考え始めました。その時点での自身の市場価値は低く、転職に大きく影響する英語力プラス経験を積みたいと思い、IBPプログラムを選びました。
留学前はどんな準備をしましたか?
出来る限りのことは全力でしたいと思っていたので、出来るだけ定時で退社し、カフェに直行。そこで毎日2-3時間IELTSの勉強をしていました。その他にも毎日スカイプ英会話と週一回の英会話教室に通っていました。(留学を決めて、1年くらいはこの生活を続けていました。)
留学先を選択した理由を教えてください。
オーストラリアを選んだ理由は、日本での会社員生活に疲れきっていたので、南国でリフレッシュしたかったんだと思います。笑 グリフィス大学は多国籍な環境と聞いていたので、いい経験になるかなとも思いました。(自分の予算内に収まった・アメリカと比べて少人数という理由もあるのですが・・)
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
とても綺麗な街だと思いました。基本的に雨が降ることもなく常に晴れているので、想像していたオーストラリアのままでした。やはり英語圏の国とはいえ、アジア人の割合も多いので、日本の食材は容易に手に入り助かるなと思いました。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
全く違いました。私が愛知の田舎大学出身というのもありますが、施設はとても綺麗でネット環境も整っており勉強には最適の環境でした。私は3回ほど引っ越しましたが、最初は寮での生活だったので、徒歩圏内にある24時間空いている勉強ルームは非常に役に立ちました。また英語での大学の授業は大変ですが、オンラインでなんども授業内容を確認することができたので本当に助かりました。
英語研修はどのような内容でしたか?
最初の3ヶ月はアカデミック英語(特にライティング)を徹底的に学びました。日常英会話の英語とアカデミック英語は全くの別物なので、どういった表現をしてどの単語を使うのかを一から学ぶことができます。基本的には少人数制なので、授業中には何のためらいもなくなんども質問をすることができ、学部授業が近づくにつれてレベルも上がっていくので、着実に実力をつけることができました。とにかく量をこなすので、心配しなくても自然と身についてくると思います!
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
グリフィス大学では大学院の授業を4つクリアするとGraduate Certificate(日本語でいう準修士)という学位が取得できます。私は社会人留学でしたので、ICCオフィスの方の助言もあり、Graduate Certificate in Human Resource Managementに挑戦をしました。 科目は以下の通りです。 ①Principle of Human Resource Management②Advanced Human Resource Development ③Advanced Recruitment and Selection ④Cross-Cultural Management
特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。
全て興味を持って取り組みましたが、その中でもCross-Cultural Managementは非常に興味深い内容だったと思います。30名程の比較的生徒数の多いクラスだったのですが、生徒の出身国は本当にバラバラで(約15カ国が混ざりあっていました!)、毎回5人グループになり、ダイバーシティが進む中でのマネジメント問題についてディスカッションをし、一つの答えを導き出すという授業内容でした。ただ文化の違いを批判するのではなく、当然違うから一緒に協力していくにはどうしていけばいいんだろう?という視点でものを考えられるようになりました。
留学中に参加したサークルやアクティビティはありますか?
基本的に勉強にフォーカスしていたので、運動やソーシャルなことはあまりしていなかったのですが、オーストラリアの女性の働き方に非常に興味があったので、MEETUPを利用してオーストラリア女性起業家の集まりや、社会人女性の会(悩みを話す会)などには参加していました。もちろん日本と比べると格段に女性の働く環境は整っていると思いますが、その中でも彼女達なりの葛藤があり、良い経験をさせてもらったと思いました。
課外活動から得たものは何ですか?
私は日本から来たので、もちろん日本人として意見が求められます。偏った視点・感情的に意見を述べるのではなく、事実に基づきかつ第三者的視点で自分の主張をするスキルを少し磨くことができました。相手の言うことを真っ向から否定せず、受け入れることも大切だと改めて学ぶことができたかなと思います。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
特別コミュニケーションを伸ばそうとしたことはありませんが、相手も別の国からきたとはいえ、同じ人間です。自分が苦手意識を感じれば相手も同様に感じます。一方で自分が心を開き、会話を楽しもうとする姿勢で接すれば相手も心を開いてくれます。この留学で日本人・外国人関わらず心から大好き!と思える人たちにたくさん出会いました。接する時は大好き!!と思いながら接する、そうすれば仲良くなれるものだと思います。
インターンシップ先について教えてください。
インターン先はオーストラリアの小さな教育系スタートアップ企業でした。社長と一部社員はオーストラリア人でしたが、中国人やフィリピン人の同僚もいました。具体的にはアジア系の小‐高校生を現地の学校へ入れるお手伝いや、グローバル人材育成の教材作成も行っていました。小さな会社でしたが、日本を含め各国の政府関係者(文科省のような)との繋がりがあるなど、規模が大きい仕事をしていました。
そこではどんな仕事を担当しましたか?
ちょうどグローバル人材育成の日本展開を積極的に進めている最中に私がインターンとして参加したため、日本の教育の問題点の洗い出しやどうしたら日本でグローバル人材を育成していけるかを調査したりとマーケティングのような仕事もありましたし、文科省に提出する書類の翻訳や現地の日本人家族と社長の通訳を担当したりと業務は非常に幅が広かったです。
インターン中、苦労したことは?
最初の数週間はやはり、英語に苦戦しました。指示されることやミーティングの内容など、細かく内容を聞き、同時に深く理解する必要性があったので、リスニング力のなさに愕然としました。ですが、とにかく今までにはないほど「必死に聞く」ので、インターンの3ヶ月はリスニング力が格段にレベルアップしたと実感できました。もちろんスピーキングも嫌という程する必要があるので、伸びます。それ以外はとにかく楽しい3ヶ月でした。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
留学前に思っていた以上の手厚いサポートには驚きました。まず出国前も名古屋オフィスの方には何から何まで本当にお世話になりました。社会人で時間もなかったので、細かいところまでおまかせできて非常に助かりました。現地では現地ICCオフィスの方が大学内にいらっしゃるので、心配は全くいりませんでした。頼りすぎてしまったかなと反省するほど、生活面やキャリアのこと、また人生のことなど常に相談に乗ってくださり、全てにおいて本当に助けて頂きました。
留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。
留学中も常に自分の将来のキャリアについて考えて(悩んで)いたのですが、スカイプや実際に現地での面談など、キャリアサポートの方が常に寄り添って相談に乗り、答えを導き出してくださいました。留学経験もあり、キャリアチェンジも経験されているプロの方たちなので、気持ちを深く理解してくださり、的確なアドバイスを頂けます!
就職活動で留学での体験はプラスになりましたか?
なりました!私は学位も取得していたので、まず海外大学での勉強経験を履歴書に書けますし、なにより自分の性格が変わった、という部分が大きかったと思います。 新卒時は常に自分を偽り怯えながら面接をしていましたが笑、 今回の転職時はありのままの自分で堂々と自信を持って面接に挑むことができました。1年全力で頑張り、困難を乗り切ったからこそ、この変化があったのだと思います。
留学、インターンシップをどのようにアピールしましたか?
なにもかも正直に話しました。キャリアチェンジのために留学先で人材関係の勉強がしたかったということや、インターンシップ先では自らの明るさや英語力で乗り切った話など。アピールするというよりは、正直に自分の感じたことやその選択肢を選んだ理由などを話していれば、ご縁のある会社には内定がいただけるかな、というスタンスでいきました。
社会人での留学をプラスにするため、留学中どんな事を意識しましたか?
前述の通り、勉学だけは集中して行い履歴書でアピール出来るような結果を出すために頑張っていました。インターンシップ先でも、常にプラスαの仕事をするように心がけ、限られた時間の中でいかにインプット・アウトプットが出来るかを考えて行動していました。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
いくつもあります。前職が地方の製造業で、常に任される仕事に限界があったこともあり、留学前は自分の可能性を全力で否定している人間でした。今は、このIBP留学の経験を乗り越えられた自分にはきっとなんでも出来るんじゃないかなと思えるくらいの自信がつきましたし、新しいことに果敢に挑戦していく勇気がついたと思います。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
特に社会人の方には最適の留学だと思います。その理由としてはなによりポジティブなキャリアアップ・キャリアチェンジにつながるからです。私は現在外資系の採用担当職に転職をしましたが、前職は自動車業界の企画職です。業種も違えば職種も全く違う、憧れていた英語環境の世界に飛び込むことができました。一人の人間としても大きく成長出来るIBP留学は人生を楽しむ一歩が踏み出せるきっかけになるかと思います。