環境適応力・試行錯誤力・意見発信力が身についた留学体験
現地に残り、キャリア育成を学び続ける。
卒業式の写真で恩師との1枚です。
conversation partner とその旦那さんとの写真です。おうちに招待していただきました。
思い出深いインターンシップでの写真です。
ホストマザーと私の実の両親との写真です。親がシアトルに遊びに来て、食事会をしました。
最初のクオーターでEnglish conversation2 のクラスをとり、そのクラスメートとの写真です。通っていたBCのキャンパス内で撮りました。
理系でありながらも、留学や英語といったことが必要だと感じた理由をおしえてください。
大学院に進学するつもりで、大学に入学しました。しかし、大学2年生の時に、自身のやりたいことは研究職ではないことに気付きはじめた。しかし、それ以前は、大学院へ進学するつもりであったので、急遽就活について考えるようになったのです。初めは、せっかく理系に進学したのだから、理系職に就きたいと感じていたのですが、学部卒ではなかなか理系職への就職が難しいことから、文系職も考えるようになりました。しかし、大学入学以前からも理系科目ばかり勉強してきた私には、文系の知識が全くといってよいほど無かったのです。そこで、就職前にもっと学びたいという思いとヨーロッパ旅行での経験・思いとが重なり、「海外で理系科目以外の勉強をする」という決意が芽生えました。
留学プログラムの中からIBPを選んで参加した理由をおしえてください。
上記のような目的があったため、語学学校に通うのではなく、現地で英語以外の教科についても学べるプログラムを探していました。期間は1年間と決めていたので、なかなかマッチするプログラムが見つけられない中、たまたま新聞でIBPのスカラシップ生募集の記事を目にしたのです。実は、あまりプログラム内容も確認することなく、とりあえず応募してみたのが実態でした。しかし、留学および学習への熱意が伝わり、スカラシップを取ることが出来ました。そこで、入念にプログラム内容について検討しなおしたところ、ヨーロッパ旅行で得た思い、そして今後の目的、両方満たすことが出来ると感じたため、参加を決意しました。
IBP Bellevue Collegeコースを選んだ理由をおしえてください。
Bellevue Collegeの最大の魅力は少人数制の授業であること、規定の講義の他、自身の興味のある講義が受講できることであると考えています。また、Business色の強すぎることのないBCは、文系知識が全くない私に最適であると感じました。さらに、アメリカの発音が個人的に好きであったので、留学国がアメリカだという点も魅力でした。
授業について、その内容や印象に残っている授業を教えてください
全ての講義に共通することですが、日本の講義と比べ、非常にグループワークが豊富でした。ペアやグループワークを通して、アウトプットの時間を沢山設けることにより、理解度や習得度を高めることが出来たと感じています。また、そのような機会があることで、IBPプログラム生は勿論、現地の学生とすぐに打ち解けることが出来ました。
学部授業で苦労したことはありましたか? また、それをどのように乗り越えましたか?
International Marketingの講義では、グループでのプレゼンがありました。グループの私以外のメンバーは皆ネイティブスピーカーであったため、ディスカッションについていくことが非常に厳しかったです。初めはディスカッション内容をなかなか理解できず、意見を言うことを恐れていました。しかし、一度発言をしてみると、メンバーは私の話を聞いてくれ、また上手く伝えられないときも意図を汲み取って理解しようとしてくれました。そういった環境のおかげで、私も臆することなく発言をするようになり、そうすることでディスカッションの内容も理解できるようになってきたという良い循環が生まれました。
インターンシップ先の会社はどういう業種でしたか?また、どういった業務を担当しましたか?
Green Tortoise Hostelというユースホステルでレセプションを担当しました。主な業務内容としては、お客さんのチェックイン・チェックアウト、予約の受付(ネット/電話)、その他雑務でした。
インターンシップで苦労したこと、達成したこと、気付いたこと、日本との違いなどをおしえてください。
聞くこと・話すことがメインの業務であったので、英語力がまだまだ足りていないことを痛感させられました。特に電話対応は非常に難しかっです。しかし、お客さんに恵まれていたと思います。日本であれば、レセプションで新人がもたもたしていたら、だいたいのお客さんはイライラし始め、それを態度や顔に出すでしょう。しかし、私が教えてもらいながら業務を行っていて、時間を取ってしまったときも、お客さんはにこやかに対応してくれました。日本では「お客さんは偉い、全てやってもらって当然」という風習があると感じていましたが、アメリカでは「お客さんも従業員に対して敬意を持っており、それを態度や言葉にダイレクトに表す」風習があるということを実感したのです。自身の成長としては、インターンシップを終えるころには、上記の業務に対してはそつなくこなすことが出来るようになり、リスニング・スピーキング力が格段に上がったと実感しました。
内定された企業を希望した理由と内定にいたるまでの経緯をおしえてください。
私はボストンキャリアフォーラムを通じて、「第一三共(株)」に内定し、本年度就職しました。(1次2次面接:ボスキャリ、最終:帰国後、日本にて)「化学」が専攻であったので、文系職であったとしても何かしら「化学」の知識が使いたいと考えていました。そこで、ボスキャリ参加時には、化粧品・製薬会社を中心に志望していました。面接を始めてみると、「化学の知識が使えれば何でもいいわけではない」という自身の思いに気付くことが出来ました。化粧品は一定の生活水準を持っている人々がさらに暮らしを楽しく充実させるためのツールであると感じました。しかし、医薬品は化粧品と比べ、より下の水準で人々の生活に貢献出来ると感じたのです。私は豊かな人がより豊かになる手助けをするよりも、困っている人を少しでも助けたいという思いが強かったため、製薬会社に焦点を絞りました。第一三共は企業理念の中でも謳っている通り、グローバルな視点を持ち、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献するという想いが強く、入社を決意しました。採用時は、コーポレートスタッフ職という大きな枠組みで採用されましたが、現在は医薬営業本部 マーケティング部 新製品計画グループに配属となりました。
IBPの経験が今後どのように役に立つと思いますか?
IBPを通じて特に三つのスキルを得ました。①環境適応力、②試行錯誤力、③意見発信力、です。①について。元々環境に順応することは得意でしたが、一年間海外生活を乗り越えることでさらに自信が付きました。行き先の文化や習慣を学び、いち早くそれを身に付け、実行に移すことが出来るようになったのです。②について。英語がもともと得意な方ではなかったので、初めはすごく苦労しました。しかし、どのようにしたら限られた英語力の中で相手に伝えることが出来るかということを必死に考え、行動に移し、自身の中での最適な方法を見つけることに成功しました。帰国後は、研究室に1年間所属しました。研究室生活の中で、なかなか思うような結果が出なかったり、方法を模索する時期があったりもしましたが、留学で培った試行錯誤力を生かし、国際学会発表に繋がる結果を残すことが出来ました。③について。ディスカッション時に積極的に意見を言えるようになりました。社会人になってからは特に、自身の意見を積極的に発信することが求められてきます。なかなか最初の発言が出にくい際に、自身が先導を切って発言をすることで活発なディスカッションを行えたという経験を得ました。 上記のように、留学中には英語力は勿論、今後の社会人生活に役立つ重要なスキルを身に付けることが出来ました。
IBPへ参加を希望している皆さんへのアドバイスをお願いします
1年間は長いようであっという間に過ぎます。沢山やりたいこと、目標などあると思いますが、是非何か一つこれだけは達成するということを決めて下さい。例えば私は「アメリカでしか出来ない経験をする」ということにこだわりました。勉強が大変な時期もあるとは思いますが、部屋に篭ったりすることが無いように気をつけて下さい。留学中は遊びも全て学びです。日本でなかなか英語の成績が上がらなかったという方も、遊びを通して、英語を肌身で感じ、頭だけではなく体で覚えていくことが出来ます。留学中は留学に専念して下さい。留学後のことや就活のことも気になるとは思いますが、絶対に価値観が変わりますし、心配しなくてもIBPを卒業することが出来れば結果は付いてきます。是非留学中にしか出来ないことを思い切りやってきて下さい!
*体験談の内容は寄稿時の情報です。