空港でのインターンで多くの人に接した経験が、営業職を志望するきっかけに
4月から就職。留学時に培った“自ら動いていく”前向きな姿勢を忘れずに、頑張りたい
サクラクラブのメンバーとはクラブ以外でも遊びました
シアトルタコマ空港のインターンでセキュリティーの方と
インターンでは、インフォメーションデスクでさまざまな案内をしました
BCCのお祭りでは自分たちではっぴを作り、ソーラン節を踊りました
ホストファミリーはとても優しく、この日は私の誕生日のためにストロベリーケーキを作ってくれました
ホストファミリーと、シアトル近郊のスノコルミーフォールへ出かけました。自然に癒されます
留学のきっかけと、IBPを選んだ理由を教えてください。
「もっと自分自身の成長を感じたい」「大学生活がこのまま終わってしまっていいのだろうか…」という思いが、1年間留学の決意に繋がりました。大学2年時に、1ヶ月間の短期語学留学をしたのですが、その時に、現地の方々とコミュニケーションを取れるようになっていく喜びを知り、もっと長い期間留学したいと強く思いました。1ヶ月間の語学留学は少し物足りなかったため、正規の授業を現地の学生とともに受けられるIBPに魅力を感じました。また授業だけではなくインターンシップも経験できるという点でも、よりいっそうの成長や充実に繋がると思い、IBP留学を決意。大学3年時の前期終了後に1年間休学し、留学しました。
IBPで最も印象に残っている授業は?
Intercultural communicationの授業です。この授業では、他の学生とともにグループワークを3回行うのですが、初めは全く思うようにいかず、授業を休みたくなるほどでした。なかなか自分の意見を言えなかったり、日本人とは違うアバウトさに戸惑ったりと、違う文化の人々との共同作業する大変さを身にしみて感じました。しかし3回目のグループワークでは、放課後にメンバーの家に集まって課題に取り組むなど、皆で協力し合い、一つのものを完成させる達成感を得ることができました。
授業で、苦労した思い出は?
必修授業の“International Business”のグループワークで、プレゼンテーションとその資料として、30枚のレポートを書かなければならない課題がありました。アルバイトなどをしている他の学生スケジュールを合わせて課題を仕上げるのはとても大変で、プレゼン前日はほぼ徹夜になってしまいました。
日本の大学と比べて、違いをかんじたことはどんなことでしたか?
日本の大学では、学生の勉強に対する姿勢がとても受け身なのに対し、BCCでは学生が学業に対して非常に積極的であると感じました。授業への参加度もそうですが、自ら稼いだお金で学校に通っている方も多く「勉強したくて、学校に通っている」という姿勢が強く感じられました。また、学校側から要求される課題なども、日本の大学に比べると数倍大変でした。日本で甘い気持ちで大学生活を送っていた私にとって、よい刺激となりました。
英語力アップのためにどんな工夫をされましたか?
IBP参加前には630点だったTOEICのスコアが830点まで上がりました。英語力アップのために、ヒマな時間があればニュース番組などを見ていました。またホストファミリーとの会話も大切だと思い、夕食後は会話をしながら後片付けを手伝っていました。TOEIC受験前などは、ひたすら過去問を解いたり、iPodでリスニングのCDを聞きながら通学していました。
留学中、勉強以外に熱中していたことはありますか?
BCCの授業で陶芸のクラスを受講しており、夢中で粘土いじりをしていました。今までに陶芸の経験はありませんでしたが、とても新鮮で、勉強の息抜きにもなって楽しかったです。お世辞にも上手とはいえませんが…、コップなどの作品を作りました。
インターンはどのように探しましたか?
インターン先はPort of Seattleです。IBP生が代々インターンをしていたので、一代前のIBP生に紹介していただききました。また、インターンの準備をするクラスでも、先生が情報を提供してくれました。この会社は、シアトルタコマ空港での案内や警備を請け負っている団体で、私はボランティアの案内役を務めました。具体的には、空港のインフォメーションブースでの案内や、時にはセキュリティー内で案内をすることもありました。案内といっても、空港内の施設の説明やフライトスケジュール、どこのゲートから飛行機に乗るかなど、さまざまなものがありました。滑走路のゴミ拾いにも参加し、間近で飛行機の離着陸を見るという貴重な経験をしました。
インターン体験で得たものはどんなことでしたか?
このインターンの体験が、自分への自信へ繋がったと思っています。海外で、しかも留学前はほとんどしゃべることができなかった英語で仕事ができたということが、非常に自信になりました。今でも弱気になりそうになると、海外でインターンを成し遂げられたことを思い出し、自分を奮い立たせています。インターンでは毎日多くの人と接することが楽しく、将来も人と関わる仕事がしたいという思いが強くなり、営業職を志望するきっかけとなりました。 さらに、案内役ということもあり、必然と英会話力がアップしていきました。また、自らインターンに応募し、チャンスを得ることができた経験から、積極性も養えたと思います。その結果、帰国後も自ら行動して、インターネット広告の会社で営業のインターンを経験しました。
現地でボランティアをされていたそうですが、どんなことをしましたか?
BCCにあるサクラクラブに参加していました。このクラブは、先代のIBP生が起ち上げたクラブで、週に1回活動します。日本語や日本の文化に興味のある方々と一緒に、日本語の勉強や日本の文化(折り紙、日本食、カルタ)などを楽しみました。このクラブ活動を通して多くの友人ができたので、本当に参加してよかったと思っています。最も印象に残っているのは、BCCのInternational Festivalでソーラン節を披露したことです。たくさんの方に大きな拍手をいただき、“日本の良さ”が各国の方々に伝わったような気がしました。
就職活動はいつ頃からどのようにしましたか?
帰国後の12月頃(大学3年時)から説明会などに参加し、徐々に面接などを受け始めました。私は、業界を絞らずさまざまな企業の説明会や選考に参加しました。エントリーシートや面接では、留学経験のことやインターンのことが話題の中心に多く、アピールポイントになったと思います。人生のターニングポイントになったと思うほど内容の濃い留学生活が送れたので、自信を持って面接で話題にできました。また、面接官がシアトルに住んでいた方で、話が盛り上がったこともありました。(笑)
IBPの経験は、青井さんの価値観やキャリア形成にどのように影響したと思われますか?
一年間という限られた期間の留学だったため、しっかりと期間を意識し、目標に対して努力していくことの大切さを知りました。また努力をしたり行動を起こすことで、周りから評価される喜びも知りました。そのため就職活動においても、自分の努力が評価されるような仕事がいいと思い、営業職を志望するようになりました(留学前は、全く営業職などは考えておらず、どちらかというとサポート的な仕事がいいと思っていました)。
IBPによって、人生の方向性が変わったと思いますか?
変わったと思います。IBPに参加する前の私は、ただなんとなく、みんなと同じように学生生活を送っていました。しかしIBP留学を経験し、自ら動くことで自分に自信がつくことや、周りから評価されるようになる喜びを知ることができました。その結果、帰国後は日本でインターンや、横浜の観光業のお手伝いをするなど、積極的に新しいことに挑戦できるようになりました。
今後の展望や夢を教えてください。
4月から働く就職先で、留学時に培った?自ら動いていく?前向きな姿勢を忘れず頑張っていきたいと思っています。海外支店もある会社なので、海外勤務の経験もできたらと考えています。
IBPの卒業式はスペースニードルで行われました。そこで、お世話になった先生と、ともに頑張ったIBPの同期と
ICCのサポートなどで印象に残っていることを教えてください。
日本からシアトルの空港に到着した際、ICCのスタッフの方が私を見つけて声をかけてくださったことを今でも覚えています(事前に写真で顔を覚えていてくださったようで!)。 一人でアメリカに来て不安な気持ちが解消されたその時のように、一年を通して、不安を解消してくれる存在だったと思います。また留学当初、自分が授業についていけていないような気がした時も、ICCのスタッフの方に相談してアドバイスをいただくことで、とっても気持ちが楽になりました。皆さんとても優しく、ICCを通して留学してよかったと思っています。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
一年間は本当にあっという間に過ぎてしまうと思います。しっかり目標を掲げて「人生の中でIBP留学の経験がターニングポイントになった」と思えるくらい素敵なものにしてください。また、IBPに参加している方々は志が高く、前向きな人が多いので、素敵な仲間にも出会えると思います。頑張ってください!
*体験談の内容は寄稿時の情報です。