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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2014年
山本 遼平
RYOHEI YAMAMOTO
出身校:明治大学大学院
コース:ベルビューカレッジ
キャリア:大学生
留学期間:2013年3月〜2014年2月
インターン先:Atago U.S.A. Inc.(食品糖度の測量機器の会社)
帰国後:大学に復学後、大手化学メーカーに内定 1978年東京都生まれ。明治大学大学院卒業後、就職。その後、2006年3月〜2007年3月の12ヶ月間キャリアチェンジを考えてIBPに参加。

留学先での多くの出会いで、見定めた自身の将来ビジョン

留学を志した動機を教えて下さい

オーストラリア、フィリピンと語学留学を経験していた私はコミュニケーション対象を増やすことで得られる経験値の大きさを実感していました。より多くの人と話をしたい、との思いで留学を決意しました。

留学プログラムの中から、IBPを選んだ理由を教えて下さい

インターンシップがカリキュラムとして組み込まれているプログラムに魅かれたためです。学生と社会人の思考回路は異なるので、双方と接点が持てるIBPプログラムに参加することにしました。

スターバックスにて勉強中。日本より安価で長居できる雰囲気が気に入っていました。

IBP Bellevue Collegeコースを選んだ理由を教えて下さい

IBPプログラムの中でもBellevue Collegeを選んだ理由は、1.起業家精神溢れるシアトルでの出会いを期待していた 2.Bellevue Collegeの授業選択の自由度の高さに魅かれたこの2点です。 シアトルは多くの世界的企業を生んだ街です。自身の進路を確定する1年にするために、学生の枠に留まらない様々な出会いから刺激をいただきたいと思っていました。また、Bellevue Collegeコースは自分で授業を選択できる幅が広く、実際にアメリカの大学生と一緒に受講できるのが魅力でした。

授業について、その内容や印象に残っている授業を教えて下さい

グループワークメインの授業を選択する事で、価値観の全く異なる現地学生と共同作業を行う機会に恵まれました。日本人がいない環境下でグループワークを行うチャンスは初めてだったので全ての授業で新しい発見がありました。

インターン帰りに友人とトレーニングジムへ。留学中、自炊を始めた事により健康志向が強まりました。7ヶ月はボクシングジムに所属し、1ヶ月はトレーニングジムに通っていました。

学部授業で苦労したことはありますか? また、それをどう乗り切りましたか?

特筆するような苦労はありませんでしたが、敢えて言うのであればグループメンバーの問題がありました。約束や締め切りを守らない学生、やる気のない学生とグループを同じにしたときのことです。やるべきことをはっきりと伝えて、明確に理解できたか確認をとる。なおかつ自分はメンバーより多くの仕事を負担して姿勢で示す。それでも改善が見られない学生には、他のメンバーや教授に根回しを行ってから、下すべき処断を下す。日本の組織運営で確立していたスタイルがアメリカでも役に立ちました。

インターンシップ先の会社はどういった職種でしたか? また、どういった業務を担当しましたか?

日系測定機器メーカーにインターンシップを行いました。営業、マーケティングなどの各チームの支援業務を担当しました。

シアトル滞在時に将来働くビジョンは大きく変わったと伺っております。どんな出会いがあり、心境の変化があったのでしょうか。

留学当初は「仕事に生きたい」という思いがとても強かったのを覚えています。とにかくがむしゃらに働くことが美しいという考えがありました。 この考えが改まったのが1. 実際にフルタイムとしてインターン先で働いてみたこと 2. 志望していた企業の社員と会話をしたこと 3. 幸福の価値観を同じにする方からの影響を受けたこと この3つが主な理由です。 留学生活のラスト3ヶ月は、ルームシェアを行いながらインターンシップを行っていました。7:30am出社16:30退社のライフサイクルの中、自炊をはじめとする家事を完遂することの大変さを痛感しました。ルームメイトと協力して家事を分担しても時間の捻出は厳しかったので、大学生と社会人の持てる時間量の違いを思い知らされました。インターンシップを経て、私生活にもある程度時間を割ける会社でないとストレスを感じてしまう自身の性分を自覚したのです。 また、ボストンキャリアフォーラムで当初自分が志望していた業界の社員と会話を重ねた結果、違和感を感じ取る事ができました。業界ごと、企業ごとの空気の違いというものは間違いなく存在します。その空気に実際に触れ、自分の適性と照らし合わすステップは就活生として踏むべきステップであったと考えています。 そして何より決定的だったのは、留学先で大変お世話になっていた福岡出身のビジネスマンの方の影響です。その方とは家族ぐるみのおつきあいをさせていただき、何度もハウスパーティに呼んでいただきました。奥様からもお子さん達からも尊敬され、大黒柱としてご家族の中心で楽しそうに笑っていらっしゃる姿を見ているうちに、自分の幸福の価値観もここにあると気付かされました。ビジネスも大いに成功されている方で、大変お忙しく働いていらっしゃいましたが、全力で人生を楽しんでいる姿がとてもまぶしかったのです。公私ともに充実している生活を実際に見せていただき、自分の目指すところはここだと思いました。

ルームシェア中の自室兼リビングルーム。友人との共同生活で家事スキルが研かれました。どうぞよろしくお願いいたします。

内定された企業を志望した理由と、内定に至るまでの経緯を教えて下さい。

オーストリア、フィリピン、アメリカ。日本を出て海外で暮らして、初めて日本のよさがわかりました。事実としての歴史を学びつつ、現地の人と話をしていると、自分が日本人であることを誇りに思えるようになりました。そこで、納税額ベースでも外資より日本に貢献している日系企業に就職することを決めました。なおかつ、私は大学で情報工学を専攻していたので、日本の技術で日本のプレゼンスを世界で高めたい、という思いがあり、高い技術をもった日系企業に就職を希望するようになりました。特に、幅広い業界に影響を持つ素材メーカーには興味を持っていました。 また、日本での就職活動が始まる前に参加した、ボストンキャリアフォーラムで多くの企業の社員とお話ができたのは貴重な経験となりました。ボストンキャリアフォーラムでは上記に該当する企業は多くいらっしゃいましたが、その中でも私が入社を決めた企業の社員とは特に会話が弾みました。面接を重ねるたびにより上役の社員とお話をする機会を与えられますが、全ての面接を楽しむことができたのが、私が第一志望とし、入社を決意した企業だけでした。人で判断するのは、理論的にかつ究極的に考え抜いた後に許される行為だと思いますが、私の判断は間違っていなかったと思っています。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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