海外インターンシップでの就労経験は、就活にも生かされました
IBP参加を決めた理由はなんですか?
これまでの人生の中で、長く続けてきたことや打ち込めるものを見つけられなかったことがコンプレックスでした。そんな中で、「英語」というひとつのツールを通じて「自身の価値を確立したい」、「生きる上での自信を得たい」と考えたことをきっかけに英語学習を始め、それがいつしか海外留学への夢に繋がっていきました。その中でも、留学先での専攻を定めず幅広い科目を履修できる点や、通常の語学留学とは異なりインターンシップを通じて海外での就労経験を積むことができる点がIBP留学を決断した主な理由です。
留学の目標は何でしたか?
実用的な観点からの目標としては、「ビジネスシーンで通用するレベルの英語力を体得すること」、加えて、キャリアチェンジを目的として「自身が仕事としてやりたいことを明確化した状態で帰国すること」を掲げていました。一方で、内面的な観点からは「英語力」というひとつのスキルを通じて自信を高めること、さらには海外生活の中で引っ込み思案な性格を変えていきたいという想いもありました。
学部授業は何を履修しましたか?またその理由を教えてください。
・Global Human Resources Management
グローバル企業を前提として、人事に求められる素養や考え方をケーススタディの中で学ぶ授業です。当時海外駐在に興味があり、企業から派遣されて海外で働くということのイメージを掴むことができました。
・Organizational Behavior and Wellbeing
組織のマネジメントについて、様々な視点から学びます。授業の中では、心理テストや精神分析の結果を用いた自身の特性などをもとに、組織内における自身の振舞い方や他者との付き合い方について理解を深めることができました。
・The Politics of Environment and Sustainability
環境問題を政府や行政、企業といった団体の視点から考える授業で、グループワークおよびプレゼンテーションでの成果報告が求められます。
また、個人レポートは最低3,000字で、参考文献探しに奔走していた記憶があります、、汗
授業の内容、クラスの人数、国籍などわかる範囲で教えてください。
学生の積極的な参加を求めているスタンスの授業が多く、座学に加えてワークショップに参加することではじめて「履修」と認められる授業もありました。履修する科目数こそ日本の大学と比べれば少ないものの、学期中は常に課題や試験が分散される形で実施されるため、試験直前の詰め込みだけでどうにか終わらせることができていた日本での大学時代とは大きく異なると感じた点のひとつでした。
インターンシップはどのように見つけましたか?
当初は自分自身で現地の求人サイトや企業HPなどを用いてエントリーをしていたものの、思うように自身のやりたいこととインターン先の提示する条件が合致せず、最終的にはインターンシップ斡旋会社のサポートなどもあり自分に合った企業を見つけることができました。
インターンシップで得たもの、学んだことはなんですか?
実用的なシーンで英語を使う経験ができたことで、現時点でビジネス英語力として通じる点、向上させていかなければいけない点を洗い出しすることができました。また、「自分自身で挑戦したいタスクを提案し、実行していく」一連の過程を通じて、アイデアを創出する発案力とそれを機動的に推進していく実行力を向上させることができたと考えています。
しっかり仕事はするけれど、時折ピザやドーナツが差し入れとして流れてくるような親しみやすい雰囲気も大好きな職場でした。
大学の授業、インターンシップ以外ではどのような活動をしましたか?
当時興味関心の高かったエンタメ業界(ゲーム、玩具など)の業界研究の一環として、当時住んでいたブリスベンの周辺店舗をまわり、現状や課題に対して英語でのインタビュー調査を行いました。そこから収集した情報をもとに、独自に業界調査報告書を作成しました。自分なりに試行錯誤する中で定性調査のいろはを学ぶことができたし、正真正銘オーストラリア滞在中でしかできないことなので、帰国した今振り返ってみてもやって良かったなと思います。
留学中、苦労したことはなんですか?
目指す英語力と現実とのギャップには1年を通して苦しめられました。留学初期は周りと比較して伸び悩む英語力が悩みの種となり、毎晩中途覚醒を繰り返すような状況でした。街の図書館で行われる英会話クラブへの参加、言語交換アプリで知り合ったネイティブの友人との通話、毎日のオンライン英会話など、英語に触れる機会を増やしていくことで、6か月目頃から少しずつ英語力に変化が表れ、8~9か月後には確かな向上を実感することができました。
一方で意外にもカルチャーショックは少なく、比較的スムーズに現地での文化や生活に順応できたことは、良い意味で想定外でした。
留学中、一番の出会いはなんですか?
穏やかで優しいオーストラリアの人々!・・・と言いたいところですが、その中でも特に日本語を専攻している現地の学生や、翻訳家(日⇔英)の方など、日本に親しみを持つオーストラリア人との出会いは、異国で生活する自分にとって非常に心強い存在でした。世界中でも有数の親日国であるオーストラリア。その文化は広く受け入れられており、街に繰り出すと様々な形をした「日本」を発見することができると思います。是非探してみてください。
一番成長したと思うことはなんですか?またその理由も教えてください。
行動力がついたことによって、日々の活動に対するバイタリティとその限界値を向上させることができました。1年間のIBP留学においては、大学でのレポートや課題、インターンシップ獲得へのエントリー活動など、「無理をしなければならない瞬間」が何度も訪れます。そこで、逃げずに半ば強引にでも「無理をする」という経験をしたことによって、自身の中でのキャパシティが向上し、結果的に行動力の伸びに繋げることができたのだと考えています。
就職活動では、IBPの経験は生かされましたか?
とりわけ海外インターンシップでの就労経験については、多くの企業から興味を持って質問いただけることが多かった印象です。
また、留学当初の段階で明確に興味のある業界が定まっていなかった私にとっては、特定の学問領域のみならず幅広い授業を履修することのできるIBP留学であったからこそ、しっかりと時間をかけて自分のやりたいことを形にしていくことができたと考えています。
キャリアサポートはいかがでしたか?どのように活用しましたか?
主に帰国後、転職活動を開始するにあたってキャリアサポートを利用しました。
面接先の企業や団体を想定した模擬面接やそのフィードバックに加え、面接当日までの過ごし方やリラックス方法など、技能面とメンタル面の双方からサポートいただくことができました。
今後の目標、ビジョンなどを教えてください。
新しい環境で再スタートを切るにあたって、まずは与えられたポジションでしっかりと仕事を完遂し、社会人としての基礎力を構築すること。
その上で、将来的にチャンスがあれば海外拠点での研修や取り組みなどにも積極的に手を挙げていきたいと考えています。そのためにも、日々の英語学習は継続していくつもりです。
プライベートでは、帰国後に早速地元の英会話クラブに参加しました。今後は英語というひとつのツールをもって、コミュニティの輪を広げていきたいと考えています。
これからIBP留学を検討している方にメッセージをお願いします!
米コーネル大学が行った研究によると、晩年を迎えた人々が抱く最も多い後悔は「挑戦しなかったこと」だそうです。巷では「何かを始めるのに遅すぎるということはない」なんて言われますが、こと海外留学に関して言えば私はそうは思いません。
人と違う行動や決断をすれば後ろ指を指されることも少なくないし、不安要素をゼロにした状態で留学に行くことはほぼ不可能であると言って良いでしょう。そんな中で勇気を持って海外に飛び出すことを決めた皆さんの行動力や強い意志は、必ずや人生を良い方向に導いてくれると思います。
ぜひ素敵な留学を実現させてください!