人並み以上の行動力と、色褪せない人脈を築いた社会人留学
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
IBP生限定のビジネススキルの授業やビジネスセミナーがあり、学校の授業だけでなく実際のビジネスで役に立つ内容が学べるため、留学生活がより充実したものになると感じたからです。
留学先を選択した理由を教えてください。
仕事で得た経験から、最新のツール等を活用したグローバルマーケティングを学びたいという思いがあり、マーケティングが進んでいるアメリカの大学に絞りました。企業派遣での留学だったため、期間は1年以内、語学研修は不要、インターンシップもできる、車がなくても生活できる、大学の知名度があるなどの条件にぴったり当てはまっていたワシントン大学を選びました。
留学前はどんな準備をしましたか?
オンライン英会話でニュース記事についてディスカッションする練習をしたり、マーケティングの勉強会(日本語)に参加していました。出発の数日前まで仕事があったので、しっかりと後任への引継ぎをしました。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
9月でしたが肌寒かったです。ハイテクの街という印象があったシアトルのダウンタウンは、思いのほか小ぢんまりとした印象でした。ホームステイ先まで車で15分程度走ると、きれいな湖と緑が多くあり、自然がすぐそこにある落ち着いた住みやすい都市でした。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
授業を行うキャンパスはダウンタウンのビルの中にあり、バスや電車で通いやすいです。メインキャンパスは、総合大学ならではの広大な敷地内に、図書館やスポーツ施設、寮などが充実しています。
ワシントン大学の授業の中で特に印象に残っているトピックを教えてください。
2学期のマーケティングの授業です。学期を通じて同じチームで、実在する企業のマーケティング戦略を考え、最後に企業の役員への発表を想定したプレゼンテーションをするプロジェクトを行いました。
上記の理由を教えてください。
私は、台湾人2人、フランス人1人、日本人4人のチームのリーダーを務めました。文化や知識・経験の違いを越えてコミュニケーションを取り、一つの成果物にまとめるのは非常に苦労しました。プレゼンテーションの結果だけでなく、プロジェクトの過程でのチームへの貢献も重要で、先生だけでなくチームメイトからも評価されます。一緒にプロジェクトを進めるうちに、プレゼンテーションが得意な人、数字に強い人、発想が豊かな人、スライドを作るのがうまい人など、それぞれの特徴がわかって強みを活かせるようになりました。実践的で難しいプロジェクトだった分、学ぶことが多く自信に繋がりました。
IBPビジネストレーニングはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。
履歴書の書き方、メールの書き方、ネットワーキングのしかた、模擬面接などの実際に使えるスキルを学ぶことができました。授業や普段の生活、就職活動での困ったことを簡単に相談できる場にもなっていました。
留学中に参加した課外活動(サークルやアクティビティ)はありますか?
課外活動は非常に活発に行いました。学内のサークルは、ラクロス部、American Marketing Association、Undergraduate Women in Businessの3つに入っており、ラクロスはなんと全国大会に出場しました。日本にいたときから行っていたラクロスの審判は、アメリカの資格を取って活動しました。シアトルではProfessional Communityという企業の枠組みを越えた業界や業種ごとのコミュニティ活動も盛んで、私はTogether Digitalという団体に入っており、毎月のミーティングやSlack上のコミュニティでネットワーキングをしました。Reel GrrlsというNPOでデジタルマーケティングやWomen’s Marchのボランティアもしました。日本語と英語を教え合うLanguage Exchangeや趣味の繋がりのミートアップにも参加しました。
課外活動から得たものは何ですか?
1年という短い期間を最大限に充実させるために、上記の活動はすべて本当に重要でした。勉強や仕事に直結する活動も大事ですが、それ以外の趣味や興味関心、価値観による繋がりを通して、時間が経っても薄れることがない人脈や学びを得ることができました。 私はワシントン大学のプログラム修了後、インターンシップを探して一人でニューヨークに移りました。縁もゆかりもない土地での就職活動は想像を越えた困難を極めました。その中でもニューヨークに着いた2日後からミートアップに参加したり、シアトルで入っていたTogether Digitalのニューヨーク支部に顔を出したことから一気に人脈が広がり、インターンシップの獲得に繋がりました。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
まずはホストファミリーと良い関係を築くために、ルールを守ること、一緒に時間を過ごすこと、自分ができる家事等は積極的に行うことを心掛けました。これらは当たり前のことですが留学生活の基本だと思います。ネットワーキングの場では、欲張って多くの人と話すのではなく、一人ひとりと印象に残る会話をすること、フォローアップのメッセージを送ることを意識しました。一番苦労したのはラクロス部の若者たちとの会話ですが、今となっては良い思い出です。笑
インターンシップ先について教えてください。
西海岸と東海岸の違いや、スピード感とプレッシャーがあるビジネス環境を体感したく、ニューヨークでインターンシップをすることに決めました。イベントマーケティング会社、設立2ヶ月程度のビューティーテックのスタートアップ、クラシック音楽のNPOの3ヶ所でパートタイムのインターンシップを掛け持ちしました。
そこではどんな仕事を担当しましたか。
ウェブサイトデザイン、インフルエンサーマーケティング、Eメールマーケティング、SNS用の写真やビデオの撮影補助、SNSのコンテンツ作成と投稿等を行いました。3つとも小さな組織だったため、実際に経験できる仕事の幅が広く、スピード感があり、日本人は私一人でした。日本で働いている会社と正反対の環境で、まさに理想のインターンシップ先でした。
インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。
インターンシップを探すのが最も苦労しました。シアトルにいたときから求人に応募していたものの、採用される気配はなく、学校を修了してから現地で本格的に就職活動することにしました。現地に行けば決まるだろうと思っていましたが、現実は厳しかったです。しかし、就職活動の過程で多くの人に出会い、並でない行動力を身に付け、最終的に自力でポジションを獲得したのは、何にも代えがたい経験です。この経験のおかげで、少しでもチャンスがあれば一層積極的に挑戦するようになりました。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
日本オフィスでは、社内の留学制度の選考突破を応援して支えてくださいました。現地オフィスでは、非常に有益な情報をタイムリーに発信してくださるので、クラスメイトから「ICCの学生たちはなぜそんなことを知っているんだ」といつも驚かれていました。情報量は留学成功の重要な鍵だと思います。
これからのキャリアにIBPの経験はプラスになりましたか?
帰国後、念願だったマーケティングの部署に異動することができました。留学中に授業で学んだこと、課外活動で得た知識、人脈、インターンシップでの経験を直接仕事で活かす機会が多々あります。先日もクラスメイトの日本人の繋がりで、商談をする機会がありました。また、英語やビジネスのスキルが向上し、キャリアの可能性が広がったため、次なる目標ができました。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
良くも悪くも、留学したくらいで人はそうそう変わらないというのが私の結論です。しかし、自分の強みや弱み、思考や行動の癖ととことん向き合う機会となりました。留学を終えた今、見える世界が広がったと実感しています。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
IBP留学は、初めて海外留学をする方に非常におすすめです。私も今回が初めての留学でしたが、大きな困ったこともなく、留学前に立てていた目標を120%達成できたのもIBP留学だったからだと思います。私がこの体験談を書いている現在は、新型コロナウイルスの影響で海外留学に今すぐ行くのは難しい状況かもしれません。他にも様々な理由で留学を迷うことはあるかと思いますが、「とにかく留学したい!」という気持ちを大切に、諦めずにチャレンジしてみてください。