キャリアプラン再考を求め、休学してIBP留学へ
IBP参加を決めた理由はなんですか?
一番の大きな理由は、プログラム最後のインターンシップ期間が大変魅力的であったためです。学生の身分で米国での就業機会を得られるという事は、自身のキャリアを再考するという目標において大変貴重であると考えました。また、日本では工学院に所属している一方ビジネスに興味のあった私としては、サンフランシスコ州立大学コースでは自身の大学での専門性分野にとらわれる事なく専攻を選べることも大変魅力的でした。
留学の目標は何でしたか?
留学を決断した一番大きな理由としては、キャリアプランを再考する機会が欲しかった事です。私は参加時点で大学院修士1年生であり、資源科学分野を専攻しておりました。授業や研究は大変興味深いものでしたが、ニッチな分野であったため、自身のキャリアの方向性として正しいのかどうか漠然と不安を抱えていました。所謂就活時期に差し掛かる前に自身のキャリアを再考する機会を得たいと考え、留学を決意しました。
学部授業は何を履修しましたか?またその理由を教えてください。
私はInternational Businessを専攻し、ビジネスの場における交渉術、文化の違いとビジネスの繋がり、イノベーションに関する授業等を履修しました。イノベーションに関する授業を履修した理由としてはスタートアップ界隈に強い興味があった事があげられます。イノベーションとはどのように起こるのか、またアイディアを現実的な形に落とし込んでいく過程について、他の生徒との共同プロジェクトを通して学ぶことが出来ました。
授業の内容、クラスの人数、国籍などわかる範囲で教えてください。
授業は短いもので1時間程度、長いもので2時間くらい。当然ですが課題の量も授業によって異なります。クラスの人数は20~40程度と記憶しています。国籍は日本人、フランス人が多く、他にはロシア、ドイツ、ガーナ、ブラジル、モンゴルなどからの学生がいました。国際ビジネス専攻においては、現地のアメリカ人学生は少なめの印象でした。
インターンシップで得たもの、学んだことはなんですか?
現在進行形でインターンシップをしておりますが、多くの大人とかかわる中で、彼らが自分のキャリアや仕事について何を考えているのかを聞くことが出来ているのが、一番大きな収穫と考えています。世の中には数えきれないほど多くの仕事や生き方が存在する中で、それを正規就職する前の学生の間に実体験ベースで知ることが出来たのは、かけがえのない事であると確信しています。
留学中、苦労したことはなんですか?
何に時間をかけるのかを決める事です。留学中は面白いことが周りに無数に転がっておりますが、それは待っていても絶対に訪れませんし、中途半端に手を出しても成果にはつながりません。自分は色々なものに手を出しすぎて半端にコミットしてしまったものが多くなってしまったというのが反省点です。
目的が必ずしも明確になっている必要はないと思いますが、方向性やテーマを持って留学期間を過ごすべきだと考えています。
留学中、一番の出会いはなんですか?
他のIBP生との出会いはとても大きいと考えています。他の国から来た留学生や現地学生とコミュニケーションを取ることも面白かったですし多くの学びがありました。一方で、IBP生は何かしら野望や不満を抱えてプログラムに参加しているため、同じ目線で深い話が出来た事は大変貴重な時間となりました。今後のキャリアを歩む中でもSFSUの同期とはコミュニケーションを取ると思いますし、これから参加できるIBPアルムナイコミュニティでの出会いにワクワクしています。
一番成長したと思うことはなんですか?またその理由も教えてください。
留学で一番成長したと感じる点は、自分とバックグラウンドの違う人とコミュニケーションを取る能力です。今まで日本で生活している中では、性格などに特徴はあるにしろ、ある程度同じ文化で育った事に由来する暗黙知のようなものがありました。一方で、アメリカでの生活は大きく異なりました。授業でも授業外の生活でも自分の理解や考えを明確に示さなければ、思っているように対応してもらえずフラストレーションがたまる場面が多かったと感じます。
今後の目標、ビジョンなどを教えてください。
現在は日本に帰り、一度事業会社に就職する予定であり、今後の目標は、30歳を目途に社会起業家として独立する事です。今回の留学を通して、自分で事業を立ち上げたいという気持ちが高まると同時に、自分の能力不足を痛感しました。大企業だからこそ経験できる組織での動きや、大規模な事業の運営を勉強しながらも、散らばっている面白い機会には常にオープンでありたいと考えています。
これからIBP留学を検討している方にメッセージをお願いします!
私は周りに休学という選択をして留学している人が少なかったため、このプログラムに参加するかどうか最後まで悩みました。一方で、参加後となった今は、本当に良い決断だったと胸を張って言えます。まだ知らないことだらけの未熟者ですが、不安で参加を決めかねている人の背中を押すことは出来ますので、もし何か相談などあればいつでもご連絡ください。