IBPの濃密なプログラムで、将来の選択肢が広がった
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
語学、学部授業、インターンとコンテンツが盛りだくさんで、10ヵ月間中だるみすることなく刺激的な留学生活が送れると思ったからです。また、大学のサークルなどの関係から、4年次で留学する、という時期が先に決まっていたので、就活が遅れてもハンデではなく、むしろプラスになるような留学になればベストだと思っていました。
留学前はどんな準備をしましたか?
英語の面ではコミュニケーションに苦手意識があったので、英会話スクールの受付スタッフとして働き、英語を話す機会を意識的に作っていました。旅行したい国やしたいことを書き出してモチベーションをあげていました。
留学先を選択した理由を教えてください。
留学中に沢山の街を訪問したかったので、ヨーロッパ各地へアクセスのいいロンドンを選びました。またロンドンは、様々なバックグラウンドを持つ人が集まり、ミュージカルやイベントも多いので1年間飽きずに刺激をもらえるのではないかと期待して留学先を決めました。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
ごちゃごちゃしてる!!歴史的な建物の横にガラス張りの高層ビルが建っていたり、電車の中で何ヶ国語も飛び交っていたり、まとまりがなく、日本とは全く異なる環境だなと思いました。寮はアクセスも良く、スーパーなども近いので生活に不安は全くなかったです。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
入館にIDが必須で、ガードの人が常駐していたため、セキュリティー面がしっかりしてるなと感じました。図書館が夜遅くまで空いていたり、グループで作業できるスペースが沢山あったのは嬉しかったです。
英語研修はどのような内容でしたか?
最初の1週間は日本人だけのクラスで導入のようなものを受けました。その後、日本人が2人だけのクラスに移動になり、エッセーの書き方や、セミナーでの発言を練習しました。1500wordsのエッセーが課題としてあり、発表やフィードバックを繰り返して、1ヶ月程かけて完成しました。授業だけでなく、グリニッジや大英博物館に遠足に行ったのもいい思い出です。最後の2週間はビジネスセミナーで、インターンに向けてCVや面接の対策をしました。
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
Heritage tourism (観光系) Art & Society (美術館巡り) Interpersonal global communication (コミュニーケーションの論理的分析)
特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。
Heritage tourism イギリス内の遺跡、観光名所など学んでみたい内容を知ることができました。先生が初日の授業で「1人留学生がいます」と紹介してくれて、それ以降もグループワークの時などに気にかけてくれたのが有難かったです。クラスのメンバーは大学2年目にあたり、1年生の時に授業が被っていた人も多く、既にグループが分かれていたため入りにくい部分もありました。メンバーは子供がいる人、別の大学を卒業した人、ワーホリ等、多様なバックグラウンドで国籍もバラバラで刺激をたくさん受けました。フルタイムの仕事の合間に大学に通っている人も多く、グループプレゼンの準備などは時間を合わせるのが大変でした。特に、ロンドンにあるBatterseaという再開発エリアを訪問し、グループで発表した際は、メンバー間での意識の差や読まなければならない文献の多さに悩まされましたが乗り越えたことが自信に繋がりました。
留学中に参加したサークルやアクティビティはありますか?
ボクシングのレッスンに週1回通っていました。バレエやヨガの体験レッスンにも行きましたね。また、最初の半年は現地レストランでアルバイトもしていました。
課外活動から得たものは何ですか?
ストレス発散とフランクな場面での英語力。授業はどうしても講義を聞く時間が長くなってしまうので、バイトやスポーツを通じて自分から話す良い機会が作れました。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
外に出かけること。休日はロンドン市内や国内外に積極的に出て、人と会うようにしていました。
インターンシップ先について教えてください。
Hosts Internationalというホームステイを斡旋する会社で、世界中から来る学生さんをイギリス国内のホストに紹介していました。10人程の小さなオフィスですが、ロンドンで一番大きなRegent Street沿いのビルの最上階にあったので、通勤する度にワクワクしていました。
そこではどんな仕事を担当しましたか?
団体客を担当する部署で、毎週300名程の生徒さんの受け入れのための事務処理をおこなっていました。具体的には、団体ごとの学生名簿の作成、生徒とホストのマッチング、ホストへのリマインドなどを行っていました。その他、毎日ボスのご飯を買いに行ったり、備品のお使いや資料の整理、来客のお茶出しなどの雑務全般も引き受けていました。
インターン中、苦労したことは?
学生・ホスト双方からの変更の多さは想像以上でした。受け入れ直前や期間中にも滞在先の変更や、人数変更、アレルギー対応などがあり、臨機応変な対応がいつも求められていました。そんな中、同部署の4人中2人が風邪で1週間弱休んでしまった時があり、残った2人で日々の業務と急な変更の対応をいかに並行して行うか苦労しました。当時は辛かったですが、語学力はもちろん、優先順位の付け方、簡潔な報告の仕方、タフなメンタルなど、ビジネスの基本的な部分も学べる良い機会だったなと感じています。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
出発前に日本オフィスの方にはお世話になりました。メールなどの対応も早く、有難かったです。現地では、いつでも相談にいけるオフィスがあるというだけでとても心強かったです。英語の教材や、授業・インターン先の資料があるので、「このままで留学大丈夫かな」と不安になった時には、オフィスに行ってヒントを得ていました。また、週1回開いていただいたビジネスセミナーでは、現地で働く日本人の方との繋がりを作っていただき、就活を考えるに当たってとても有難かったです。ロンドンの母的存在の利恵子さんには、旅行やホームパーティーにも誘っていただき、事務的なサポート以上に精神的に支えられていました。
留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。
帰国後に、コンサル向けの面接対策をしていただきました。コンサル企業の対策は全くできていなかったので、やっていただけてとても助かりました。
就職活動で留学での体験はプラスになりましたか?
「留学に行った」という事実だけで評価されているように感じることはほとんどありませんでした。ですが、志望動機や自己アピールなどの文脈の中で、留学経験や留学中に何を考え、行動したかというのが説得力を増したとは思います。
留学、インターンシップをどのようにアピールしましたか?
インターン中に、資料の作成・管理方法を改善したことを例にとって、主体的に課題を見つけて解決までやり抜く姿勢をアピールしました。また、その時学んだこととして、国際的な環境の中でも発言する自信、相手に応じた対応の柔軟さの必要性などを伝えていました。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
フットワークの軽さと将来の可能性の幅。週末や日帰りでもヨーロッパ中を旅行していたので、出かけるハードルは圧倒的に下がったと思います。また、単にどこにでも行くという訳ではなく、「1日1日をどう充実させようかな」と考え、行動するようになったのは大きな変化だと思います。2点目としては、以前は漠然と日本を拠点に将来像を考えていたのですが、留学に行ってみてその考えに囚われなくなりました。まだどうなるか分かりませんが、将来の選択肢が広がったのは留学に行ったからこそだと思います。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
語学を身に付けるのが目的ならば、他の留学プログラムや国内の語学学校でも出来ると思います。ですが、留学を通じて、自分のこと、将来のことを真剣に考えられたのはIBPの濃密なプログラムのおかげだと感じています。せっかく「留学に行きたい!」と一歩踏み出したなら、留学で何を得たいか改めて考えて、自分にあったベストなスタイルを見つけてください!
*体験談の内容は寄稿時の情報です。