ロールモデルに出会い、「グローバルに活躍する」ことを意識するようになった
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
大学での学びと現地でのインターンシップをバランス良く経験できると感じたからです。日本で長期インターン等を経験しており、さらにレベルの高い環境に身を置き、自分を試したいという思いがありました。インターンに加え、海外の大学でしっかりと学びたい気持ちもあったため、その両立が可能なIBPプログラムに参加を決めました。
留学先を選択した理由を教えてください。
小学生の頃に半年弱シアトルに住んだことがありました。当時幼いながらに、自由で開放的な街並みに魅力を感じ、再度住みたいと思っていました。また、IBPプログラムの中でもビジネスに特化したプログラムに魅力を感じたため、ワシントン大学コースを選択しました。
留学前はどんな準備をしましたか?
留学先ですぐに動き出せるよう、計画立てや、英語のコミュニケーション能力向上に努めていました。しかしそれ以上に、留学前は日本でできることを精一杯やり切りたいと思い、学業、インターンシップなどの日頃の活動を頑張っていました。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
空気は清々しく、街並みは綺麗で、街ゆく人々を見て多様性を感じたのを覚えています。「あぁ、これからこの街で留学が始まるのか」とワクワクすると同時に少し緊張しました。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
ダウンタウンキャンパスはダウンタウンの中心に位置しており、どこに行くのにも便利です。本キャンパスは広大な敷地に美しい建物、見渡すと芝生の上に学生が寝転がっている、という僕がイメージしていたアメリカの大学そのものでした。IMAと呼ばれる体育館がありますが、筋トレが趣味の人はぜひ訪れてみてください。フリーウェイトエリア、マシンエリアの充実ぶりは圧巻で、日本では見ることのないレベルのマッチョで溢れています。(笑)
ワシントン大学の授業の中で特に印象に残っているトピックを教えてください。
1学期(グローバルビジネス基礎)のビジネスシミュレーションの授業が印象深いです。
上記の理由を教えてください。
座学で必要な知識のインプットをしつつ、同時並行でアウトプット型のグループワークが行われます。対象企業の新規市場開拓における戦略を立案する、という高度な内容でした。日本の学校では数少ないインタラクティブな授業で、内容の理解も深まります。国籍、文化の違う生徒間で議論を進めていくのは難しく、自分の前提が、他の国では前提でない、など多くの気づきがありました。最終的には、ピックした対象企業に訪問して、ビジネスプランを発表しにいく機会もいただきました。一連の座学→アウトプットで得た知見は後のインターンシップでも活きる実践的なものでした。
IBPビジネストレーニングはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。
IBP専属の講師の方が親身にレッスンをしてくださいました。私たちが日頃抱えているけれども、教えてもらうことが少ないトピック(文化、慣習、日常会話、ビジネスシーンでの小ネタ等)に関してその場でレクチャーしてくださることが多く、他にはない内容であっただけに、貴重な時間でした。
留学中に参加した課外活動(サークルやアクティビティ)はありますか?
初期は、UWのJUDOCLUBやサークルなどに幅広く参加しましたが、最終的には、FIUTS(International studentが運営する団体)、Rotaract(Rotary Clubの子団体)に在籍していました。その他にも、地域のボランティアや、教会団体が企画するイベント等には積極的に参加していました。
課外活動から得たものは何ですか?
異文化理解です。日本では出会うことがない、様々な人種、国籍の方と交流する機会に恵まれました。特に、FIUTSの文化祭実行委員として、600人ほどが参加するCultural Festを企画実行した時の、「多様な価値観で溢れるメンバーで一つのことを作り上げる快感」は、何事にも変え難いものでした。留学中こそ、意識的に自分のコンフォートゾーンから抜け出して、新しいことに挑戦してみて欲しいです。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
環境作りです。留学をしたら英語が話せるようになる、は迷信です。コミュニケーション力向上には、英語力、文化の理解、相手の理解、など様々な要因があるかと思いますが、現地の友人を作り、その中に身を置くのが一番良いと思います。日本人はシャイで内に閉じこもりがちですが、積極的に自己開示をすることで相手が興味を示してくれます。殻を破って自分から話しかける勇気を持ってみてください。
インターンシップ先について教えてください。
シアトルのカークランドにある、ヘッジファンドでインターンをしました。シアトルに本社がありながら、日本企業に投資を行う投資ファンドです。
そこではどんな仕事を担当しましたか。
アナリストの方々の手伝いとして、リサーチ業、企業分析、データ分析などを幅広く行いました。当初はリサーチ業務などが中心でしたが、最終的にはパートナーの方が直接仕事を任せてくださることもあり、やりがいを感じました。フィードバックを活かすことで結果を出し、それが次の仕事に繋がる、という一連のプロセスを何度も経験できました。
インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。
当初は社員の方々の優秀さに圧倒されてばかりで、満足のいくアウトプットを出せませんでした。また、英語力もビジネスレベルには到底及びませんでした。しかし、常にポジティブに、向上心を持って、仕事をすることでフィードバックを活かせるようになり、徐々に成果を残せるようになりました。自分の捉え方次第で、見える視点が変わり、成長を楽しめるようになりました。この姿勢は何事においても重要であると感じます。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
留学中のシアトルオフィスの皆さんは、いつも親身に相談に乗ってくださいました。何かしたいことがあれば、まずは相談してみてください。たまに求めてばかりの方がいますが、自分が主体的に働きかけることで、より良いアドバイスやサポートが返ってくると思います。
これからのキャリアにIBPの経験はプラスになりましたか?
海外で就活(インターンハンティング)を、インターン業務を経験し、自分の理想の姿を早いうちから考えることができました。ロールモデルとなる大人の方々に沢山出会う機会もありました。また、海外で働くことを自分ごととして認識できるようになったことも、将来の自分にとっては意義あることだと思います。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
留学を通して、価値観の受容幅が広がりました。留学中は、多様な人、文化に触れることができます。自分の見える世界が広がるとともに、自分自身を相対化して考える機会も増え、自分がいかに「日本人」であるか、にも気付きました。自分の当たり前は隣の人の当たり前ではない(かもしれない)と認識することができ、よりフラットに物事を捉えられるようになった気がします。また、留学を通して変化をすることに物怖じしなくなりました。新しいことにチャレンジすること、それによって自分が変わることを楽しめるようになったことは、大きな成果だと思います。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
留学中は、自分に向き合う、向き合わざるを得ない時間です。留学をするもしないも自分次第ですが、留学に行って何を得るか、何をするかもその人次第だと思います。少しでも迷っているのなら、過去の私のように一歩踏み出して、トライしてみて欲しいと思います。現時点で何もなくても、自らの意思で自分の可能性を広げるチャンスが、留学先にはあると思います。