何度も辞めたいと思ったが、根気強く取り組み、社員からの信頼を勝ち取った
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
語学学校への短期留学の経験から、語学プラスαの経験ができる環境を求めていました。そんな時、地元の学生に混じって学部授業を取れること。また、現地企業でのインターンシップに参加できるIBPプログラムと出会い、まさに自分が求めている環境に100%シンクロしていると思ったからです。
留学前はどんな準備をしましたか?
語学とビジネス基礎を独学で学びました。語学に関しては、特にリスニングに力を入れており、TED Talksを聞いたり、有名海外大学の講義をオンラインで一部視聴することができるcourseraと呼ばれるサービスを利用していました。(無料)ビジネス基礎に関しては、図書館でその類の本を読み、要点をノートにまとめ、さらに、インターネットでビジネスの事例なども軽く触れていました。
留学先を選択した理由を教えてください。
3つあります。 1つ目は、少人数制という特徴に加え、現地の学生と同様の講義を受けることができるベルビューカレッジであれば、より文化的交流が盛んに行えると考えたからです。 2つ目は、アメリカ英語を学びたいと思ったからです。留学前から、同じ英語圏でも地域によってなまりや方言があると聞いていたため、世界中で受け入れられているアメリカ英語が無難だと考えました。 3つ目は、本場の野球を体感したかったからです。高校まで野球をやっていた私にとって、メジャーリーグを見ることや、アメリカ人と野球をやることは一つの夢でした。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
3月下旬に到着しましたが、天気も悪く、少し肌寒い印象を受けたのを覚えています。しかし、自然に囲まれた豊かな街で、中心部には高層ビルも立ち並び、高校を卒業するまでの18年間を田舎で育った私にとって、馴染むのに時間は掛かりませんでした。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
設備に関して、大きな違いは感じませんでしたが、フォトショップやイラストレーターが無料で使えたり、wifi環境が整っていることに関しては、アメリカならではなのかと思いました。また、天気のいい日は外で勉強をする学生も多く、日本ではあまり見られない光景でした。
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
異文化コミュニケーションやPublic Speakingと呼ばれるプレゼンの授業、Advertisingなどを受講していました。中でも、Public Speakingの授業は、現地の学生からも人気の授業で、実践を通してプレゼンスキルを向上させるためのテクニックを学ぶことができるため、とても役立ちました。また、クラス内でのディスカッションも多く、友達を作ることもできます。 ビジネス系の講義も受講しましたが、先生によってひたすらTed Talksを見るだけのものもあれば、日本の大学のように一方向の講義もあるので、一概にどの授業が良いとは言えません。ただ、アメリカならではの授業(国連の授業やダンスなど)は、就活の時にネタとして使えますし、新たな価値観を得ることができるので、非常に有効だと思います。
特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。
Public Speakingです。プレゼンスキルを取得するための授業で、月に1回のペースでクラスメートの前でプレゼンをします。身近なことがテーマになりますが、私が意識していたことは、とにかく笑いをとることでした。英語力では、現地の学生に勝てないことは明らかだったので、パワーポイントの作り方を工夫したり、ユニークな内容を選ぶことで、その差を埋めようと考えていました。
留学中に参加したサークルやアクティビティはありますか?
UWで毎週開催されていたEigo Caféへの参加や、社会人が中心の草野球チームへの所属。IBPの先輩が立ち上げたウェブサイトのライターとして、シアトルで活躍する日本人の方にインタービューをしたり、アメリカ人のボランティアの方とマンツーマンでBible Studyなどをしていました。
課外活動から得たものは何ですか?
ローカルコミュニティーに飛び込むことの大切さです。現地には、様々なコミュニティーがあり、少しでも興味を持ったものには全て飛び込みました。その結果、様々な人種の人に出会えたり、教会でサバイバルゲームをやるなど、アメリカ文化を存分に堪能することができました。また、友達に誘われたら絶対に断らないことも大切です。たとえ、そのイベントが面白くなさそうでも、行くことに意味があります。すると、次回遊びに行くときに必ず誘ってくれますし、イベントで新たな友達を作ることもできるので、色んなものに手を出してみることで、多くの経験ができると思います。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
FacebookやMeet Upを使って面白そうなイベントを探し、毎日のように参加していました。また、海外ドラマや映画を繰り返し見て、わからない単語を調べたり、独特な言い回しをメモして、後日アメリカ人の友達に使い方を聞いたりしていました。語学力・コミュニケーション能力を向上させるためには、日々の積み重ねと新たな環境に飛び込む瞬発力が大切だと思います。
インターンシップ先について教えてください。
Screaming flea productionsという、ドキュメンタリー番組を制作している会社です。過去にIBP生が何人もお世話になっている会社で、当時メディア系の仕事に興味を持っており、テレビ番組の制作現場を見たいという理由からこの会社を選びました。社内で私は、唯一の日本人であり、インターン生でした。また、フリーランスとして働く人が多く、時期によっては出社しない社員さんもかなりいらっしゃいました。
そこではどんな仕事を担当しましたか?
一番思い出深い経験は、撮影現場に同行をして、番組のHPに使うための写真を撮影するという仕事です。実際に撮影クルーとして、現場での撮影を目の当たりにした時は、新鮮さや喜びだけでなく、テレビ制作に関する様々な気づきを得られたと感じています。また、その他にも番組編集の現場を見学させて頂いたり、業務に関する質問をすることで業界の知識を蓄えました。そして、最後にはオリジナルのテレビ番組案の提案をするといった経験をしました。
インターン中、苦労したことは?
当初、知識もない、英語もまともに話せない自分を気にかけてくれる人は、ほとんどいませんでした。質問をしても、相手にしてくれない環境に嫌気が差し、何度も辞めたいと思いましたが、この厳しい環境を乗り越えることで人間的な成長を得られると信じ続け、根気強く自分のできることに全力で取り組みました。具体的には、社員全員に対して自分の出勤時間や興味のあることについてメールを送ったり、何度も質問を聞きにデスクへ通い続けました。その結果、社員からの信頼を勝ち取ることができ、撮影現場への動向やテレビ番組案の提案といった経験をすることができました。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
現地では、生活面やインターンシップのことなど、何でも相談に乗ってくださいますし、ボランティアやローカルコミュニティーなどの紹介もしてくださりました。また、私はOBの方で連絡の取れる方を紹介してもらい、そこから現地での課外活動を始めた経緯もあります。何でも聞いてみることで、新たな発見や出会いを見つけることができました!
留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。
帰国した際、私は大学3年に復学をしたので、ベンチャー企業での長期インターンを紹介していただきました。また、就職活動に向けて継続的にESの添削や面接の練習などをしていただきました。
就職活動で留学での体験はプラスになりましたか?
面接で留学中のインターンシップについて聞かれることはありましたが、私は帰国後の長期インターンについての話を積極的にしていました。しかしながら、海外インターンの経験は就活のトピックとして、差別化のできる稀な経験だと思うので、面接官の方もかなり興味を持ってくれると思います。
留学、インターンシップをどのようにアピールしましたか?
海外インターンシップでの苦労を話しました。私は、インターンで大きな結果を出すことはできなかったので、どのように困難を乗り越えたのか、またどんな価値観が自分を支えていたのかということについて話すことで、人間的な成長を伝えるように意識していました。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
積極的に行動するようになったことです。帰国後の長期インターンシップもその一つですし、就職活動に向けて早い段階からOB訪問をしたり、起業家セミナーに参加をしたりしました。現地で一番感じたことは、待っていても何も始まらないということです。とにかく自分が興味を持ったことにドンドン飛び込んでいくことで、普通の学生では中々会うことができない社会人の方にお会いすることもできました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
目的を持って留学をすることが大切だと思います。1年間は想像以上に短いです。その中で自分が何をしたいのかをよく考えてからIBPプログラムに参加することをお勧めします。また、そもそも数ある留学プログラムの中で、何でIBPプログラムなのかを考えることも必要だと思います。勿論、IBPプログラムにもメリット・デメリットはあります。それらをよく吟味してから、是非留学という大きな挑戦をしてみてください!
*体験談の内容は寄稿時の情報です。