コース:ウエストミンスター大学
キャリア:大学生
留学期間:2019年9月〜2020年8月 留学期:61期 インターン先:Japan Core Competence Management Limited
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
交換留学やほかの私費留学にはない、現地でのインターンシップやビジネス研修が魅力的だと思ったからです。
留学先を選択した理由を教えてください。
高校生の頃ロンドンに短期留学で訪れた時に、街並みの美しさや多様な文化が入り混じったロンドンのムードに憧れを抱き、またいつか長期の留学として来てみたいと思っていました。
また、アートやファッションなど、自分が所属する学部ではなかなか学べない分野を学びたいと思っていたことも、イギリスを選択した理由です。
留学前はどんな準備をしましたか?
日本にいるうちに少しでも英語に慣れておこうと思い、自分でできる範囲のことをしていました。
・英語の試験勉強(IELTS)
・スピーキングの対策も兼ねて英会話に通う
・イギリス出身の先生を指名してイギリスに関連する話題について話して、刺激を受ける
・耳を英語にならすためにBBCのラジオを聴く
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
ロンドンだな、という印象でした。
ロンドンの地下鉄では中心部がZone1と呼ばれ、中心部から離れるにつれてZone2、3と数が増えていくのですが、キャンパスと寮がどちらも中心部のZone1の中にあり、とにかく好立地だなという印象でした。
留学のメインのコンテンツは研修や授業だけでなく、休日や空き時間でロンドンの有名な観光地やディープなスポットを巡るという楽しみ方もあるという実感を持ち、充実した留学生活になりそうだと胸を躍らせていました。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
基本的には日本の大学とそこまで大きく変わらない印象でした。
フリースペースみたいなたまり場があって、いろんな人種のいろんな人がわちゃわちゃと集まっていて、人種は多様であっても、世界の大学生は普遍的に大学生だな、と思いました。
英語研修はどのような内容でしたか?また、どのように役立ちましたか?
リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を、他の留学生たち一緒に学ぶものでした。
教室で座学やディスカッションやプレゼンテーションをするのですが、何かしらのテーマに沿って授業が進んでいくため、とても面白かったです。
例えば、教室で大英博物館の名物「ロゼッタストーン」にまつわる論争の動画(エジプトで見つかったのだからエジプト側が大英博物館に返還を求めているが、大英博物館は返還する気がない主張をしている)を観て生徒同士でディスカッションをし、その後実際にクラスのみんなで大英博物館に行って重要な展示物をみて、感じたことをディスカッションするといった、教室内に閉じない英語の授業が印象的でした。
研修を通して、考えていることを英語にする訓練になりましたし、間違った表現を使うとその場で訂正してもらえたので、英語の実践力が付いたような気がします。
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
ロンドンファッションの歴史を勉強するLondon Fashion
毎週美術館やギャラリーにいって講義やプレゼンをするModern Art in London
Webサイトなどのアクセス解析を勉強するDigital Analytics
特に興味を持って取り組んだ授業とその感想を教えてください。
Modern Art in Londonです。
アートやファッションを勉強したいと思ってイギリスを選んだこともあり、興味をもって取り組めました。
毎週、授業の前半で美術館やギャラリーに集合し、その後キャンパスで解説や気づいたことのディスカッション、ピックアップしたアーティストをリサーチしてプレゼンするなど、他の学生との交流も盛んな授業だったため、とても楽しかったです。
IBPビジネストレーニングはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。
日本人留学生のための研修だったため、日本とイギリスのビジネスマナーの違いを対比的に説明してもらう講義や、レジュメ(履歴書)の書き方・添削など、イギリスで職を探して働くために最低限必要な内容を知れたのが印象的でした。
「海外で働きたいと思ったらこうすればいいのか」というイメージが少しでも持てるようになることで、自分のキャリアの選択肢には海外での就職もありえるんだな、と思えるようになりました。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
せっかく1年の期間限定で留学に来ているのだから一旦飛び込んでみる、というマインドを持つことです。
知らないコミュニティでも飛び込んでしまえばコミュニケーションをとらざるを得ない環境になり、なんとかする力が身についたような気がします。
インターンシップ先とどんな仕事を担当したか教えてください。
コンサルティング会社のJapan Core Competence Management Limitedです。
「企業のサステナビリティ活動の遅れがもたらすリスク」に関するリサーチ・調査報告書の作成を行いました。
インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。
毎週リサーチのアウトプットを上司に見せて、フィードバックをもらい、追加でリサーチする、ということを繰り返して調査報告書を作成しました。
リサーチするにあたって、仮説を持って検証しながらでないとリサーチは前に進まないということを学びました。それを頭ではわかっていても、膨大な情報に触れていると道に迷ってしまい、「何に答えを出そうとしてこれを調べ始めたんだっけ?」となる場面が多々ありました。ちょうど行き詰りそうになるタイミングで、上司からフィードバックをいただいてハッとすることで、仮説を持つことの大切さを実感を伴って学べたと思います。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
現地のICCオフィスでは、親のように親身になってくれる面倒見のいいスタッフの方がいらっしゃったおかげで、私含め他のIBPの同期たちも安心して留学生活が送れました。過去のIBP生が書いた大学の授業やインターン先の口コミ資料も豊富で、自分がとる授業を決めたりインターン先を考えたりするのにとても役に立ちました。大学の近くにオフィスがあったこともあり、授業後にたまに顔を出すくらい憩いの場になっていました。
日本のICCオフィスもとても親身になって対応してくれて、特に大きな不安なく留学に行くことができ、感謝しています。
就職活動ではIBPの経験(インターンシップや課外活動など)をどのようにアピールしましたか?
留学中常に挑戦し続けるスタンスを保っていたことを、「前向きにチャレンジし続けることができる」というアピールに繋げて伝えました。
留学を振り返り、自分自身が変わったと思うところはありますか?
留学を通して、日本で生活しているだけでは獲得できなかった視点を持つことができたと思います。日本にいては自分が日本人である/アジア人であるという捉え方をすることはなく、自分が見えている範囲が世界の中心だという思い込みを見直すことに繋がりました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
留学は明確に期間が決まっています。自分を取り巻く人間関係も場所も言語もまるで新しい環境に飛び込むという、あなたにとってチャレンジングな1年間です。お金もかかります。 その特別な1年間を通してあなたは間違いなく「何かを得よう」として、普段の生活に比べて高いモチベーションが湧き出てくるはずです。そのモチベーションこそが留学の限られた1年間を本当に意義深い特別な1年間に変えられるカギになると思います。