日々の生活からなにを学べるかが、留学の質を決める
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
学部授業に加えて、海外でインターンシップをできるという点に魅力を感じて、IBPプログラムを選びました。あと、思い立ったらすぐに留学できるという点が自分にとっては魅力となりました。ICCの方のスピーディな対応には本当に感謝しております。
留学前はどんな準備をしましたか?
英語の勉強はみっちりしていきました。大学1年生の頃からTOEICの勉強などはしていたのですが、スピーキングはからっきしの状態でした。会話力を伸ばすために、大学3年の春休みにフィリピン留学もしました。アメリカに行っていきなり英語が上手くなるわけではないので、事前にある程度勉強しておいて良かったと思います。
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
広告、マーケティングの授業を中心に履修していました。日本の大学での専攻が文化人類学だったので、アメリカ留学中は日本では取れない授業を受講しようと心に決めておりました。
特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。
パブリックスピーキングというプレゼンテーションの授業です。スピーチ全体の構成、ジェスチャーや声のトーン、目線といった技術を体系的に学び、それを6回の発表で実践するというカリキュラムでした。日本人学生は僕だけで、あとは全員ネイティブという完全なるアウェイな空間でした(笑)。一日中原稿を唱えて暗記したり、友達の前でリハーサルを繰り返したり、とにかく必死な日々でした。でも、授業を通じて英会話の場に慣れたり、アメリカのプレゼンに対する意識の高さを垣間見られたりしたのは、大きな収穫でした。
留学中に参加したサークルやアクティビティはありますか?
積極的にボランティアに参加していました。シアトルにあるSoy Sourceという出版社での編集アシスタントと、シアトル国際映画祭でのスタッフには長期間で関わりました。他にもTEDxRainierというスピーチイベント、NFFTYという映画祭などで短期のボランティアも経験しました。スピーキングの練習として、トークタイムという地域の集まりにもよく通っていました。
課外活動で学んだことはなんですか?
ありがちですが、行動力だと思います。課外活動である以上、誰かがやり方を教えてくれたり、アドバイスをくれたりするということはありません。あくまで自分がやりたいことを、自分で探して、やるだけ。課外活動を通じて自分のやりたいことを考え、実践できたことは一番の学びとなりました。
インターンシップでは、どんな仕事を担当しましたか?
DO206というシアトルの観光情報を配信するwebサイト運営会社でインターンをしていました。主にサイトの管理を担当していました。イベント情報を更新したり、イベントのチケット販売情報をSNSで拡散したりと、デスクワークが中心です。ブログ記事の執筆や、Twitterを使ったイベントの実況中継といった業務も任せてもらえました。
就職活動で留学の体験はプラスになりましたか?
会社にもよりますが、僕に場合はプラスになりました。外資系の会社は英語力や留学経験に興味があるので、ガツガツアピールできました。履歴書に「休学し、留学」と書いていると、どこ行ってもガンガン質問されるので話のとっかかりにはなりました。「IBPってなに?」「なんで休学したの?」「英語力はどれくらい伸びた?」みたいな感じです。たくさん質問されますが、エピソードがたくさんあるのできちんと応えることができました。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
自分自身を客観的に評価できるようになったと思います。自分が優れているところ、劣っているところ。それを冷静に見つめて、良いところはもっと良く、駄目なところは少しずつ直していく。当たり前のことかも知れませんが、留学を経てこれまで以上に意識するようになりました。また、謙虚でいることも大切です。留学中に、人種問わず本当にたくさんのスゴイ人達に出会えたのは大きな経験でした。自分を一歩引いて見られるようになり、気持ちが楽になったし、他の人の良いところにも気づけるようになりました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
留学は「旅行」ではなく「生活」です。朝起きて、学校に行って、授業を受けて、帰ってきて、勉強して、寝る。基本はその繰り返しです。もちろん、留学特有の楽しさはありますが、それと同じくらい辛いことも起きます。その中からなにを学べるかが大切なのだと思います。そして、留学には自分と真摯に向き合える時間や魅力的な人たちとの出会いがあります。僕もIBPの同期や、ICCのスタッフ、現地で出会った人々のおかげで、多くのことを学ぶことができました。是非、全力で、楽しみながら、苦労しながら、留学生活を送って下さい。きっと、何か大切なことを学べるはずです。皆さんの1年間を心から応援しています。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。