多様性の中、周りと足並み揃えず、多少曲がった歪んだ人生設計もありなのだと気づいた留学
IBP参加を決めた理由は何ですか?
小さい頃から漠然と国外に出てみたいという思いはありましたが、日常に追われなかなか行動に移せない日々が続いていました。そんな時、コロナによって生活が一変したことをきっかけに本格的に海外に出るチャンスを探し始めました。IBPを初めネットで見つけた時、個人の裁量が大きい点や現地でインターンができる点で語学以上の学びがあることに魅了され、申込みに踏み切りました。
この留学には自分の知らない価値観や文化に存分に触れ、自分の価値観が壊れるような強い衝撃を求めていました。
留学の目標は何でしたか?
留学の目標は強い衝撃でした。あまりに淡白に形成されてしまった自分の価値観が、少しでも変わることを望みました。
以下、留学前の心境です。
1つ目は英語圏での生活に十分な英語力を身につけること。2つ目は異国での生活を通じて、多様性や異なる価値観を概念としてではなく肌で感じて理解すること。近年多様性という言葉はよく耳にしても日本にいる以上あまり実感することはない。特にマレーシアはそれを肌で実感し、楽しめるまたとない機会だろう。そして何より、3つ目は変化を恐れないこと。
学部授業は何を履修しましたか?またその理由を教えてください。
現地ではBusiness Schoolに所属し、ビジネスについて様々な角度から学びました。
前期:Marketing Principles, Management Principles, Marketing Analytics, Communication Skills
後期:Entrepreneurship, Leadership, Project Management
履修した理由は現地でのビジネス事情や起業に興味があったためです。また日本ではあまり学ぶ機会のないビジネスについて体系立てて学ぶいい機会だと思いました。
授業の内容、クラスの人数、国籍などわかる範囲で教えてください。
ビジネス学部は特に中華系のマレーシア人が多かった印象です。
クラスの人数は数百人規模のクラスが多かったと思います。講義以外は少人数クラスに分かれて実施されます。
インターンシップはどのように見つけましたか?
授業で指導いただいていた教授何名かにインターンの紹介をお願いしました。
インターンシップで得たもの、学んだことはなんですか?
開始から1ヶ月の所感ですが、組織が変化への対応や決断の速さには驚きました。例えば、ここ最近発展の目覚ましいAIによるタスクの効率化に非常に積極的で、改善できる点の提案、テスト、組織全体への浸透までのスピードが、早い時には1週間もかかりませんでした。
いい意味で組織全体がフレッシュであり、自分と同年代の子が物怖じせず主体的に仕事をしている姿が刺激になります。また、各国の支部と交流する機会も多く、スリランカ、ドイツ、アメリカなど多種多様なバックグラウンドをもつ方と話せる貴重な機会となりました。
大学の授業、インターンシップ以外ではどのような活動をしましたか?
国内、周辺諸国への旅行や、ICC主催のイベントへの参加、またマレー系、中華系、インド系それぞれの文化的/宗教的イベントにはできるだけ足を運んで、自身で体験するようにしました。Hari Raya前のラマダン、CNYのYee SangやThaipusamのBatu Caveなどが印象的です。
留学中、苦労したことは何ですか?
英語には最後まで苦労しました。特にスピーキングは自分の言いたいことが瞬時に出てこないタイミングが多くありまだまだ練習が必要だと感じます。
また留学中はup &downが激しく、孤独感や自分は留学で本当に成長できているだろうか?という不安など精神的に苦しい時期もありましたが、こういった悩みは日本で何気なく生きていると見逃してしまうため、自分と向き合う機会になりました。
留学中、一番の出会いは何ですか?
この1年間は本当に色々な人と出会い自分の価値観を壁打ちすることができました。
中でも、1番出会えてよかったと感じるのはローカルの友達の1人です。自分の人生で出会ってきた人の中で、1番この世界への愛が感じられて圧倒されました。その友達のおかげで何倍も現地に根付いた経験ができたし、一方でその子との対比で自分がよりクリアに見えました。
一番成長したと思う事は何ですか?またその理由も教えてください。
正直、自分が何か成長できたのか、何か変わったのかまだわからないです。
ただマレーシアに染まった部分は色々あると思うので(笑)、日本に帰ってから得られる気づきもあるかなと思います。
ただ、自分がいかに恵まれているかについては、留学を通して何度も何度も痛感せざるをえず、恵まれているからこそどう還元するのかについてより考えるようになりました。
留学してご自身にどのような変化がありましたか?
マレーシア人や留学生と将来のことについて話すと、日本と比べてゆとりや不確定性をもって自由に自分の人生を選択している印象を受けました。日本ではどうしても隣の人と足並みを揃えることを第一に考えてしまいがちですが、現地での経験を踏まえて多少曲がった歪んだ人生設計もありかなと、一歩引いて考えられるようになった気がします。
今後の目標、ビジョンなどを教えてください。
直近の目標としては、残り1ヶ月留学を学び切ること。そして留学後のTOEFLで100点以上を取ることです。
中長期的な目標としては、最低限大学を卒業した後、海外での就職や修士号取得を踏まえてもう一度よく考えてみたいと思います。
これからIBP留学を検討している方に、メッセージをお願いします!
留学を通して得られる経験や学びは、なかなか国内ではないものだと思います。
1年という短い期間ですので自身のゴールを明確にした上で、主体的な留学にしてもらえたらと思います。