食品・流通業界のマーケティング経験を活かし、留学とインターン体験でキャリアアップ
35歳までは勉強と経験を重ねる期間
1日講座でカボチャのカーヴィングを習いました
セントパトリックデーのマラソン大会に参加
シアトルでレ・ミゼラブルを観ました
IBPの授業で、ビジネスモデルの戦略を立ててプレゼンしました
UWのキャンパス
ミュージカル「シカゴ」を観劇
留学前の仕事について教えてください。
コンビニエンスストアでマーチャンダイザーとして働いていました。スナック菓子などの商品開発を担当していたので、アジアやヨーロッパなどへの海外出張が多く、おもしろい仕事でした。
留学はキャリアチェンジを図るため?
キャリアチェンジというよりはキャリアアップですね。現在の仕事も、以前の仕事内容とつながっているので。コンビニで働いていた頃、海外出張での取引先との間に商社が入っていたのですが、交渉にあまり入り込めなくて、ちょっとくやしい思いをしたんですね。それで留学してキャリアアップしようと思いました。
IBPを選んだのは?
最初はMBAに挑戦しようかとも考えたのですが、2年間で約1000万円という時間と費用をかけるわりに、投資回収が難しいと思ったんですね。それならば大学の専攻(マーケティング)とこれまでのキャリアを活かせる留学をしようと考え、IBPに参加することにしました。プログラムの中にマーケティングが含まれていたことと、インターンができるという点がかなり魅力的でした。
プログラムの中で印象に残っている授業は?
最後のクォーターで、MBAの先生が毎週科目を変えて教えてくださるコースがあったんです。法律やファイナンス、税制度について学びましたが、今まであまり勉強しなかったフィールドなので、一番面白くもあり、一番理解するのが難しい授業でした。
インターン先はどうやって探しましたか?
学校の紹介です。アメリカ全土にショップがあるキッチン用品の会社でしたが、インターン生を受け入れるのは初めてだったそうです。面接の時に、海外旅行が大好きで30ヶ国くらい旅したことや前職の内容を話したのですが、そこに興味を持ってもらえて採用されたのかなと思います。
インターン先での上田さんの仕事内容は?
メールや電話での受発注が主な仕事内容でした。タイトなスケジュールで納品しなければならない時には物流の部署と相談したり、インターンとはいえ、かなり入り込んだ仕事をさせてもらえました。この会社は家庭を持ちながらバリバリ働く女性がとても多かったのですが、「仕事と家庭の両立」をテーマにした大学のレポートを書くために、社員の女性たちに話を聞かせてもらったんです。勤務時間や産休、育休についてはディレクターとの交渉次第で、フレキシブルな勤務体系だったのが印象的でしたね。
就職活動について教えてください。
帰国して1ヶ月くらい就職活動をして、翌月には仕事が決まりました。外資系に強い人材紹介会社に登録して、いくつか紹介された企業の中から、グローバルに展開する食品関連企業に絞り、現在の会社を選びました。
現在の仕事内容は?
タイトルはプランナーですが、具体的には、商品のターゲットを小売先によってカスタマイズするということをやっています。私が担当する小売先にコンビニエンスストアが含まれているので、前職の知識を活かすことができるのです。
仕事をしていて、留学やインターンの知識が活かされていると感じることは?
ありますね。商品マテリアルが英語なのですが、それを読むのに問題はないし、独特なビジネス用語の表現なども留学時代に学んだことが活かされています。今の職場では、英語でも日本語でもロジカルな思考や表現を求められるので、そこが一番苦労する点。前職のコンビニではスピードが大切で感性の部分で判断することが多かったのですが、今の会社ではひとつの商品に対して時間をかけて深くロジカルに考えなければならないのです。
最後に今後の仕事の展望を教えてください。
私は35歳までは勉強の期間と考えているので、それまでは現在の仕事で経験を積もうと思っています。個人的にはロジカルより感性を活かす方が向いているように思いますが、ロジカルシンキングは積み重ねが大事だといわれるので、しばらくはロジカルな考え方が身につくように努力しようと思います。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。