修了生の声

ビジネスで世界を舞台に活躍したいという思いが強まった1年間
ビジネスで世界を舞台に活躍したいという思いが強まった1年間
山口 ゆい
出身校:出身校:慶應義塾大学
コース:グリフィス大学
キャリア:
留学期間:2020年3月〜2021年1月 インターン先:Coastal Dental Care

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

理由は2つあります。1つ目は、異文化環境のもと、インプットだけでなくアウトプットまでを行えるプログラムだからです。大学の参加型授業を通してグローバルな視点や考え方を習得し、それを海外インターンでアウトプットする事で学びを深め、「活用できるスキル」を身に付けられると考えました。2つ目は、自身の専攻外の授業を履修したかったからです。法学部出身ですが海外のビジネスやマーケティングに興味があり、交換留学ではそれらの授業を履修できない為、あえて私費留学を選択しました。

留学先を選択した理由を教えてください。

オーストラリアを選択した理由は3つあります。1つ目は、興味ある授業がグリフィス大学にあり、ぜひ受講したいと思ったからです。2つ目は、多国籍国家であるからです。1カ国にいながら様々な文化や人種と交流する事ができ、より自身の視野を広げられると考えました。3つ目は、生活環境です。オーストラリアは治安が良く生活しやすい為、自身と両親共に心配なく充実した留学生活ができると考えました。

留学前はどんな準備をしましたか?

英語学習に注力しました。具体的には、Tedtalksや英語の講義を聞いたり、授業とオンライン英会話を通して常に英語に触れるように心がけました。また生活面においては、異文化でも困ることなく生活に慣れるよう現地の文化や特徴について調べる事で理解を深めました。

研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?

ゴールドコースト:見渡せば真っ青な海と壮大な山々が広がり、これぞ自然だなと実感しました。ONとOFFがはっきりしており、OFFの時はゆったりと時間を過ごす人々が多い印象を受けました。また街中はトラムという路面電車が走っており、テーマパークにいるような雰囲気も味わいました。少し足を運べば綺麗なビーチを堪能でき、日々ワクワク感を感じられる、贅沢な街だなと感じました。


キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?

夜遅くまで図書館が開館され、24時間利用可能な教室もある為、日本よりも勉強環境が整っていると感じました。またジムも最新の設備が整っており、文武両道が実現できる環境だなと感じました。加えて、日本の学食とは異なり、おしゃれなカフェが併設されており、大学内でランチも楽しめます。

英語研修はどのような内容でしたか?また、どのように役立ちましたか?

学部留学への準備が研修内容となっています。具体的には、アカデミックなレポートの書き方、海外式のディスカッションやプレゼンテーションのやり方、資料作成方法を学びました。クラスはinternationalのノンネイティブの生徒で構成され、主に海外の現代社会問題を題材に研修をしました。世界の問題を多様な価値観に触れながら考え、それを踏まえて話し合う事ができ、英語研修だけでなく異文化交流や視野の拡大にも繋がります。

学部授業ではどんな科目を選択しましたか?

小売マーケティング、サービスマーケティングと経営学を選択しました。

特に興味を持って取り組んだ授業とその感想を教えてください。

小売マーケティングの授業です。グループで一つの小売店を選択し、マーケティング戦略が実務でどのように活用されているのかを実際に立ち寄り調査する、実践型の授業です。コロナの影響で、頻繁に会って話し合いをする事ができず、価値観の異なるメンバーと共にアイデアをまとめる事が困難でした。そこで私は一つ一つの決断に対し、まずは聞き手に徹しメンバーの意見の理解に努め、その上で優先順位を決めていきながらまとめるよう心がけました。

IBPビジネストレーニングはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。

IBPビジネストレーニングは、日本にいては習得困難な海外のビジネスルールや働き方を学ぶ事ができ、インターンシップでの実務の際に大変役に立ちました。特に1dayビジネスセミナーで学んだ、海外ビジネスにおけるコミュニケーションの仕方や、聞き手を惹きつけるプレゼンテーション方法が印象に残っています。セミナーの最後では、アドリブでのプレゼンテーションを行い、外国人の表現とアウトプット力に長けるビジネスノウハウを、体感で学ぶ事ができました。

留学中に参加した課外活動(サークルやアクティビティ)はありますか?

NAKAMAという日本について興味がある生徒が集まるサークルと、WWPの企画とのコラボで開催された、OBENTOパーティーです。

課外活動から得たものは何ですか?

直接人と会って話す事の重要性です。この活動は規制緩和後に行われました。それまで1人部屋に籠り、画面越しでしか交流できなかった当時の私にとって、直接会って話す事の喜びと、その際に感じたエネルギーは絶大でした。人々が直接集い話し合う事でお互いが刺激され、やる気やモチベーションの向上といった精神的側面を大きく支えていると学びました。また、声のトーンや相手の表情、ジェスチャーを鮮明に捉える事ができ、より相互理解を深められるとも実感しました。


コミュニケーション力向上のために努力したことは?

強力な規制による大学での活動が制限されており、大学内でのコミュニケーションは困難と考えました。そこで、お友達のシェアハウスに頻繁に訪れる事で、シェアメイトだけでなくその友達など、積極的に多くの外国人と交流するよう心がけました。

インターンシップ先について教えてください。

豪州全土に事業展開する歯科経営の本部にて、3カ月間インターンシップをさせて頂きました。オフィスにはマーケティング、経理、人事、経営管理など、各部門の管理職の方々が合計で約15名程働いていました。社員の方々はほぼ欧米や豪出身で、アジア人は私一人のみでしたが、そのほとんどが女性であり、社会における女性の活躍を体感できました。

そこではどんな仕事を担当しましたか?

マーケティング部門にて、新商品の販売戦略立案に従事しました。具体的には、市場分析や競合他社の調査、顧客の購買行動の調査など、統計等の客観的データの分析を行い、その結果から考えられる改善点及び効果的な戦略を提案するという業務内容です。

インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。

苦労した事は2つあります。1つ目は、異文化環境の中で経験した事のない実務を遂行する事です。インターン初日から指導なしに業務が与えられ、最初は何をすればわからない不安と混乱の日々が続きました。しかし、まずは自分なりに行動しその都度学習していく姿勢を意識すると共に、業務に必要な知識は独学でも学ぶ事で業務内容と効率性の改善に尽力しました。2つ目は、個性豊かな社員の方々の意見を反映しながら、自身の案を認めてもらう事です。それに対し私は、日々の対話を通してメンバーとの距離を縮める事に努めました。具体的には、各メンバーの理解に努めつつ、会話の中で実体験を踏まえ、私への理解も深めてもらうよう心がけました。その後、自身が唯一持つアジア・若者の観点から積極的に意見を出し議論を重ねる事を意識しました。
何事もまずはトライし、考えながら改善していく力を身につけられたと共に、様々な価値観を受入れ、それらを組み合わせる事で一つの新たなものを生み出せると学びました。

日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。

留学前の準備段階からプログラム修了後まで、本当に手厚くサポートをしていただきました。留学中は、コロナの影響で一般的な活動ができず先の見えない不安な日々もありました。ですが、ICC現地オフィスの方々がオンラインでも可能な様々な企画を用意して下さると共に、些細な事も親身に相談に乗って頂き、安心して留学生活を送る事ができました。

留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。

学中、ES添削から面接対策までサポートをして頂きました。インターネット情報だけではわからない企業情報、ES・面接で求められている事、意識するべき点を細かに指導して頂きました。私の就職活動は、周囲の状況が把握困難な海外で始まりましたが、IBPキャリアサポートの方々のおかげで大きな不安なく活動する事ができております。

これからのキャリアにIBPの経験がどうプラスになりましたか?

IBPの経験から、ビジネスの舞台で世界で活躍したいという思いが強まりました。インターンシップを通して、答えのない事に対し自由な発想でアイデアを出し続け、それを文化や価値観の異なる海外の人と議論しながら一つの新たな何かを生み出すことにとてもやりがいを感じたからです。海外環境は新たな発見に触れ変化を楽しむ事ができ、同時に多様なメンバーで考えた案が認められた時、言葉には表せないほどの達成感を感じます。IBPだからこそ、このような留学での学びを海外現場でアウトプットし、経験や知識として習得できたと思っています。


留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

日々起こる出来事への捉え方と、人との接し方が変わりました。
私は留学前まで競技スキーに尽力していました。その為、考え方が似通った人々との交流が多く小さい視野でしか物事を捉えられていませんでした。また選手である事から、自分軸での考え方が強かったように思います。留学を通して、海外の様々な政策に触れると共に日本を客観的に捉える事ができ、世界の出来事をグローバルな視点で見解できるようになりました。また多国籍国家のオーストラリアでは、あらゆる人種の人々との交流を通して、日本人には無い価値観や考え方に触れ、より柔軟かつオープンで考えや人々を受け入れる姿勢を身につけられました。

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

人生は一度きりです。そして国外には本当に多くの価値観や文化を持つ人々がおり、未知の世界が広がっています。一歩外に出る事は大きな決断でもあり不安もあるかと思いますが、新たな発見や異文化の環境を存分に楽しみ、「最高だった!」と感じられる貴重な一年にして下さい!

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