ICCが学生さんを送り出しているオーストラリア・カナダ・ニュージーランドでは高校を卒業するために必要な単位数を取得して「高校修了」の資格を取得しますが、必要な単位数、必須科目の有無などは国やエリアによって異なります。必須科目や選択科目など学べる教科は色々ですが、総じて、高校2年生以上になると選択科目が増えていきます。これは各学生さんの個性や得意分野をより伸ばそうという教育理念が根底にあるためです。
授業は少人数制(1クラス平均:15~25名)で行われます。先生はテーマに沿い基礎的な解説を行いますが、その後は与えられた題材をもとに、活発な議論が行われ、その中から問題の本質を理解することを目指します。授業内容や先生により多少の差はあるものの、自分で調べたことについて、クラスメートの前で発表するなど論理的思考や問題解決能力を養成することに重点が置かれた授業スタイルが特長です。
学年が上がる程、選択できる科目が増えていきます。30〜40科目のなかから選択が可能です。下記は、参考科目です。学力や定員により、必ずしも希望の科目が選択できないこともありますので、学校のキャリアアドバイザーの先生やICCアドバイザーと相談しながら決めていきます。
英語/外国語(2~5言語)数学/物理/生物/科学/化学/心理学/会計学/経済学/経営学/文学/法学/政治学/情報工学/デザイン/人類学/国際学/メディア演劇/舞台芸術ミュージックパフォーマンス/環境学/スタジオアート/体育/野外教育/ダンス/農学/園芸学等々
また、学校によっては通常の一科目あたりの時間数の2倍程度の時間を費やして、専門的に学ぶ「アカデミー」と呼ばれるプログラムがあります。
<アカデミー対象科目>
サッカー/野球/ラクロス/ダンス/メディア/ゴルフ/ソフトボール/アイスホッケー/映像制作など
本人の努力次第です。自動的に卒業できるわけではありませんので、ただ出席するのみでなく授業を(自分が選択した科目を)理解していかなければなりません。ただし、語学にも馴染み、真面目に授業に出席し、提出物をだしていけば決して難しいことではありません。
*ICC生の卒業率は98%(2018年実績)
海外の高校では「卒業」という言葉の代わりに「修了」という言葉を使用します。
カナダのブリティッシュ・コロンビア州の公立高校では日本の高校1年生の課程を修了していると日本で履修した単位をカナダの教育制度に当てはめ、単位互換することが可能です。その他の国では、単位を互換するのではなく、留学先でのカリキュラムにのっとって卒業に必要とされている単位取得をすることとなります。
カナダには夏休みにあたる7・8月を使い、科目履修することができる「サマースクール」を開校する高校があります。また留学開始直後に受講できるサマースクールでは、留学生向けの英語を主軸に学ぶ「サマーキャンプ」なども開講されています。科目の単位を取得するサマースクールへの参加は必須ではありませんが、自分の得意ではない分野に集中して学習したり、少しでも早めに単位を履修しておいて、通常の学期の時に余裕をもって他の教科が学べるように計画的に受講する学生さんもいます。オーストラリア・ニュージーランドの夏休みは12月、1月でこういったサマースクールのような授業・カリキュラムはありません。