11月11日はカナダではリマンバランスデイという祝日でした。11月11日に第一次世界単線の休戦協定が結ばれた日で、イギリス連合諸国の一つであったカナダでは、「忘れてはならない Lest we forget」として国民的な日となっています。
この日は、第一次世界大戦以降の戦争で亡くなった軍人、退役軍人の方々への追悼をし、毎年11月11日11時には、1—2分間の黙祷が行われ、人のあつまるモール/ショッピングセンターなどでも追悼曲が流れ黙祷が行われます。
今年はCOVID19の影響で、カナダのブリティッシュコロンビア州都のビクトリアにあるビクトリア州議事堂やバンクーバーのスタンレーパークなどで式典がありましたが、いつもの人出はなく、オンラインでセレモニーを発信する、ということになりました。
この日のシンボルである「赤いポピー」は、激戦区だったヨーロッパのフランダース地方で、戦闘が終わった後、戦場を埋め尽くすように赤いポピーが咲いていた、というカナダの詩人の作品がもとになっています。10月最終金曜日から11月11日まで、左胸にこの赤いポピーを模したバッチをつけ、追悼への敬意を表します。町ゆく人のおよそ半分はバッチをつけています。
またカナダでは、ポピーと同じようによく目にする写真「Wait For Me, Daddy」があります。少年が母親の手を離れ、戦争に行ってしまう父親に駆け寄る1枚の写真です。その後1945年に父親は無事にカナダに帰還して家族と再開する事が出来ました。
この有名な写真にちなんで「Wait For Me, Daddy」の像が建てられ、今ではその当時5歳のWhiteyさんがおじいちゃんになり、孫達と一緒に撮った写真が話題になりました。 とても微笑ましい写真で、家族と一緒に笑顔で幸せそうに写真に映っています。
二度とこんな悲しい戦争が起こらないよう、この日を深刻に受け止め、一人一人が世界の平和を考え、向き合わなくてはいけない日だと感じます。
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ニュージーランド、オーストラリアにもANZAC Dayという日があります。
かつて戦争当事者であった日本も大いに関わりのある日です。このような日をきっかけに、過去を知り未来の平和につなげる気持ちを持つことが、戦争を知らない私たちがするべきことですね。