9月にカナダの高校へ留学を開始した新規留学生達にカナダでの生活スタート後に感じた「カルチャーショック」について聞いてみました!
お風呂に入る文化が無い?
「バスタブはある…けれど、浅くてお湯を溜めるには十分では無い。しかも、シャワーは10分程度でというホストルールもあり、ホストファミリーもお風呂にお湯を溜めている様子は無いので、自分からお風呂に入りたいとは言い辛い…」というケースがあります。
ホストファミリーがお風呂に浸かる習慣がなくても、日本人はお風呂好きだということは割と知られています。一度「お風呂に入りたいのですが、時々お湯を張っても良いですか?」と聞いたところ、「週に1回くらいならOKよ!」と言ってもらった学生もいます。ただ、カナダは「ホットタンク」と呼ばれるタンクにお湯を溜めて使用するシステムの家が多いため、大量にお湯を使うと途中でシャワーが冷たい水になってしまう場合があります。そのため、シャワーのみしか使用できないホームステイ先がほとんどになります。ただ、やはりたまにはお湯に浸かってリラックスしたい時もありますよね…。そんな場合は、ぜひ地域のレクリエーションセンターやスポーツ施設のプールやホットタブなどを活用しましょう!水着を着ることになりますが、暖かいお湯にゆっくりと浸かってリラックスする事が出来ます。
英語のスピードが速い!
英語を学習や練習する為にカナダへ来たのはわかっているけれど、留学開始直後1ヶ月ほどは「英語のスピードが思ったより速い!」「知らない単語や言い回しがたくさんあって、何を言っているのかほとんどわからない!」と感じる学生が多いようです。日本でしっかり勉強をしてきていても、現地で生活して初めて違いを実感する様ですね。ただ、現地学校では留学生向けの英語クラスや、専門のサポートがあるので安心してください!初めは戸惑っていた学生も、徐々に慣れて数か月後にはお友達と冗談を言い合ったりする事が出来るようになります。
バスが時間通りに来ない!
カナダでは、通学に市バスを利用する学生もいます。ただ、カナダのバスは時間通りに来ない!と困っている学生の声も多く聞かれます。時刻表がないわけではないのですが、安全性を最優先するため、時刻表はあくまでも目安。雨の日などは、ほとんど時間通りに来ることはありません。そのため、現地の人たちは「早めのバスを利用する」ことで遅刻を免れています。また、カナダのバスには日本のバスのように「支払いのための両替機」はありません。乗客は必要な賃金をお釣りの出ないように用意する必要があります。2.5ドル支払う必要があるのに、5ドル紙幣しか持っていない場合は、5ドルを支払い、お釣りをもらうことはできませんので注意が必要です。毎日市バスを使用する学生達は、定期パスを購入して小銭の準備をしなくて良いように生活しています。
部屋のドアは開けておく
ホームステイ先では、基本個別の学生用の寝室が用意されます。ただし、「部屋のドアを閉めておく」=「私に話しかけないで!」という意味があります。そのため、常に寝室のドアがきっちりと閉まっている状態だと、ホストファミリーは「自分達と話したくないのかな?」と考えてしまうかも。勉強で1~2時間集中したくて人に邪魔をされたく無い場合もあると思うので、そういった場合はホストファミリーに事情を伝えて、戸を閉めて勉強に集中すると良いでしょう。常にドアを開けておく必要はありませんが、握り拳1つ2つ分程度のスペースを空けておくと、「いつでも話に来てください」という印象になります。
トイレの水が詰まりやすい
日本のお手洗い事情に比べて、カナダのトイレの水圧は弱めです。その為、トイレットペーパーを大量に使用すると、詰まってしまう原因となります。どれくらいの量が大量に値するのか…は各ホスト宅によって異なりますが、お水を流してみると日本のお手洗いの水圧とは異なるか否かが一目瞭然ですので、気を付けるようにしましょう。
食器洗いが雑?
ホストファミリー先には食洗機があるご家庭もあります。しかし、大量に汚れた食器を入れて食洗機を回すため、重なり合った食器の汚れが完全に落ちていない場合があります。とある学生が、「汚れが少しついたままのお皿を使っている!」と驚いて話しをしてくれたことがあります。もちろん、全てのホスト先でこの様な事が起こる訳ではないのですが、カナダでは余り細かいことを気にしない大らかな性格からか、気づかずにそのまま使用する家庭も少なくないようです。気になる場合は「ちょっと汚れが落ちてないから…」言ってからと軽く洗って使いましょう。
ホストルールが色々とある
「シャワーの時間は夜の8時までに」「洗濯は週に●回で、週末にすること」「部屋の掃除は週に1回で、ゴミ出しの日は●曜日」と言ったようなルールが、多くのホストファミリー宅にはあります。親御様の元で生活をしてきた学生にとっては、このような細かいルールがあるホスト宅での生活に戸惑う学生も少なくない様です。
でも、日本での生活の中にも習慣化されたことはきっとあると思います。様々な国からの留学生を受け入れているホストファミリーにとって、学生と生活することは、彼らにとっても毎回が新たな挑戦です。日本の学生が来たから日本の学生の生活スタイルに合わせ、スペインの学生が来たから、その学生の生活様式に合わせて…ということでは、ホストファミリーの生活も大変です。国や文化が異なると、小さなことでも「当たり前」ではないことが沢山あります。そのためにルールがあることを理解し、お互いに気持ちよく生活が出来るように心がけましょう。
ただ、もちろん例外もあります。たとえば、「今日は外出するため、シャワーが8時までに出来ない」と事前に相談をすることで、許可を貰える場合も多いです。あまり窮屈に考えずに、その都度、自分の事情を話して相談してみましょう。
外出する際は行動計画をホストに相談しましょう
日本では、多くの学生が学校帰りに自由にお友達とお出掛けすると思います。しかし、海外の学生達を受け入れしているホストファミリーにとっては、生活事情をよく把握していない学生が、英語もしっかり理解できない状況で外出するのは心配なものです。行動計画を常にホストに共有するということに窮屈さを感じる学生もいるようですが、日々の生活の中で自分がどこへ何をしに誰と出かけるのか、という事を生活の責任者として受け入れているホストファミリーに伝えることは、信頼関係構築のために大切なことです。また「メッセージを送った!」はホストファミリーから許可が出たことにはなりません。しっかりとホストファミリーから「OK」と返答がもらえてから、外出をしましょう。また突然の連絡ではなく、「ひょっとしたら、明日の放課後は出かけるかもしれません」と事前に伝えておいて、当日「昨日話していたように、出かけても良いですか?」と連絡するとホスト側も安心するでしょう。
いかがでしたか?留学中は、え!そんなことで?と思う習慣やルールも少なくないと思います。ただ、こういった文化の違いを理解し、適応していくことも、高校留学やホームステイの大きな魅力でもあります。もちろん、ICCでは留学開始前に「現地での生活について注意点」をお話するオリエンテーションなども実施しています。高校留学に興味がある!というかたは是非一度、無料個別相談や無料セミナーにお申込みください!