【オーストラリア留学】奨学生のレポート②~現地ならではの体験とは?

ICC奨学生としてオーストラリアに留学している伊藤くんから、5か月を過ぎてのレポートが届きました!到着して直ぐの頃とは、また違った感想が綴られていますので、ぜひ参考にしてください!

オーストラリアで過ごしてみて

到着して5か月、多くの出会いに恵まれ非常に充実した生活を送ることができています。普段の生活の中で特に実感しているのは、やはりオーストラリアは様々な背景を持つ人が交わる多文化社会であるということです。学校でも、移民家庭出身の生徒も多く留学生も世界中から来ているので、英語だけでなく中国語やベトナム語、ドイツ語にポルトガル語など様々な言語が飛び交っています。多国籍の友達同士で簡単な挨拶やスラングを教え合ったり、出身地域の文化を比較し合ったりする時間が楽しいひと時になっています。こうした多様性の実感が将来の選択肢を広げることにつながり自分の糧にもなると思うので、今後も背景の異なる友達の輪を広げ自らの成長を促していきたいと思います。

学校の授業で興味深いのは「日本語」と「音楽」の選択授業です。日本語クラスでは高校2,3年生のスピーキングの練習相手として授業のサポート役を務めています。逆に英語の表現を教えてもらえるため、私にとっても大変勉強になる時間です。鯉のぼりやお雛様と一緒に写った私の子どもの頃の写真を見せて行事を紹介すると、とても興味を持ってくれました。音楽クラスは、器楽演奏が基本の授業スタイルとなっています。先日は、ベースとドラムの生徒とグループを組み(私はバイオリン担当)いろいろなジャンルの楽曲をアレンジして皆の前で演奏するという課題がありました。一緒に練習すると仲間意識も深まるので友達作りには最高の授業ですし、音楽の良さをあらためて実感しています。また授業の一環として、病院でのボランティア演奏や全校集会での独奏披露の機会もありました。病院でも学校でも、通りすがりの人や面識のない先生、他学年の生徒がわざわざ演奏を褒める言葉をかけに来てくれたことがとても嬉しく、オーストラリアの人々のオープンな気質を感じることができました。

オーストラリアの国民投票

10月14日、オーストラリア憲法改正についての国民投票があり、アボリジニとトレス海峡諸島民を先住民と認め、議会や政府に意見を表明できる代表機関を設置することを憲法に盛り込むことの是非が問われました。結果は反対多数で否決されました。とてもセンシティブな問題なので、学校からも、他者を思いやることの大切さを説く内容とともに生徒のカウンセリングについての案内メールがありました。

私は以前からオーストラリアの投票率と義務投票制度(投票に行かないとA$20の罰金)に注目しているのですが、今回の国民投票も89.9%という高さでした。また、投票日に登場する「デモクラシー・ソーセージ」が有名なので投票所を訪れてみたところ、実際、ホットドッグやケーキの販売で大賑わいでした。現地の人々へのインタビューを通じ、販売は地域のボランティアやチャリティ活動(子供が関わるケースも多い)で成り立っていることがわかり、社会参加の姿勢が子どもの頃から自然と身についているという印象を強く受けました。このことが高投票率に結びついているのかもしれません。

夏休みの過ごし方

私の学年は12月1日に学年末の授業が終わり、今はホリデーシーズン(夏休み)に入ったところです。新学年が始まる1月末まで約2か月授業はありません。この間留学生は帰国するのが普通なのですが私は残ることにしました。12月は、午前中はIELTS対策の語学学校に通い午後はアルバイトをする予定です。オーストラリアでは学生ビザがあると(保証人の許可要)学期中は2週間で48時間まで休暇中は無制限で働けます(2023年12月現在)。クリスマスから年明けにかけてはホストファミリーが海辺のコテージに連れて行ってくれ、1月には音楽の先生の勧めでメルボルン大学のユースオーケストラ・サマースクールに参加することになっています。
12月中旬から年始にかけては多くの学校や施設が長期の休みに入るため日程を組むのが非常に困難でした。残るつもりの留学生は早めに情報収集することをお勧めします。

素敵な写真と共に、留学生活を楽しんでいるのが良く伝わるレポートでしたね。色々と自分の興味がある事にチャレンジして、良い経験を積んでいるのが伝わってきて嬉しく思います!伊藤君のレポートを見て、私も留学にチャレンジしてみたい!と思った方は、是非一度ICCの無料個別相談にお申し込みください♪