多くの学校の中から「より楽しく過ごせる高校はどこか?」と聞かれることがあります。しかし、どの高校にもさまざまな先生や生徒がいるため、感じ方は人それぞれです。ICCでは長年の留学サポートの経験を活かし、留学する皆さんがより楽しんで、有意義に留学生活を送ることを最優先に考え、一人ひとりの成長を支えられる学校を紹介するよう努めています。今回は、その中でも特に人気のある学校を紹介します。留学先を選ぶ際には、自分にとっての優先事項を考えながら、自分に合った学校を見つけるヒントを探してみてください!
都会を好む学生に人気!ビクトリア州
チェルトナム高校(Cheltenham Secondary College)
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チェルトナム高校は中規模の学校で、英語力が不足している学生向けのESL(英語準備コース)を校内に設置しています。担当の英語教師が語学面だけでなく、生活全般のサポートもしてくれるため、安心して学ぶことができます。また、留学コーディネーターの先生は親しみやすく、日本が大好きで留学生を温かく見守ってくれます。
学校の雰囲気はアットホームで、現地の生徒とも仲良くなりやすい環境です。立地も良く、街の中心までは電車で約30分。都会過ぎず、田舎過ぎないバランスの取れた地域にあります。海までは車で10分で、徒歩15分の場所には大型ショッピングセンターもあります。さらに、近くにはモナッシュ大学があり、大学の図書館を利用することも可能です。学業レベルも比較的高いため、しっかり勉強したい人におすすめの学校です。。
フランクストン高校(Frankston High School)
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フランクストン高校は、ICCが紹介する学校の中でも比較的アカデミックで、現地でも人気の高い高校です。学区制が設けられており、現地生の場合は学区外からの入学希望者は受け入れられないこともあるほどの人気校です。ICCとの提携も長く、公立ながら私立校並みの多様性と学業レベルを誇ります。
この高校の生徒には、バスケットボールでアメリカの特別プログラムに参加する生徒や、ヨットで世界を回る生徒、州大会でテニス準優勝、数学大会で3位に入賞する生徒など、多彩な才能を持つ学生が多く在籍しています。ただし、校内の雰囲気はリラックスしており、厳格な進学校という印象はありません。
最寄り駅はフランクストン線の終点で、メルボルンの町からは電車で約1時間とやや距離がありますが、ビーチが近く、地域の人々も温かく留学生を迎えてくれます。フランクストンは日本の裾野市と姉妹都市でもあります。学校の規模が大きいため留学生も多く在籍していますが、経験豊富なコーディネーターが学業やホストファミリーとの相性を見守り、充実した留学生活をサポートしてくれます。
ESL(留学生向け英語準備コース)も完備しており、課外活動も豊富です。過去にはテニス、野球、サッカー、スイミング、剣道クラブなどに参加する生徒がいました。また、スキューバダイビングの資格を取得した生徒もいます。卒業生は、日本の早稲田大学、ICU、国公立大学、また現地ではメルボルン大学やモナッシュ大学へ進学しています。シティから遠いという難点はありますが、駅前にはユニクロを含む大型ショッピングセンターがあり、生活には困りません。また、シティに比べてアジア系の学生が少なく、「オーストラリアらしい」環境の中で留学生活を送ることができます。
暖かい天候が魅力!クイーンズランド州
ミッチェルトン高校(Mitchelton Secondary School)
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ミッチェルトン高校はブリスベンにある中規模校で、クイーンズランド州内でも数少ない留学生向け英語準備コース(HSP)を校内に完備している学校です。一般的に、クイーンズランド州では英語力が足りずメインストリーム(現地生と同じ授業を受ける本課課程)に入れない場合、語学準備コースやHSPに通う必要があります。しかし、ミッチェルトン高校では本課と同じ学校内で受講できるため、スムーズな進学が可能です。留学生の人数も多すぎず、コーディネーターの目が行き届く環境が整っており、日本人コーディネーターも在籍しているので、緊急時にも日本語で対応できる安心感があります。2021年には教育省のプロジェクト候補校に選ばれ、現代の学習環境に合わせて校舎がモダン化されました。特に体育館などの主要施設は、鉄筋の枠組みを活かしながら外装と設備を近代化し好評を得ています。
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また、モンテッソーリ教育の理念を取り入れ、個々の特性に応じた指導を重視しているため、多様な学生を受け入れる体制が整っています。自由な雰囲気ながら、学業成績も高く、州内トップ70位以内にランクインするなど、人気が高まり続けている学校です。科目数は大規模校ほど多くはありませんが、外国語科目には日本語があり、日本文化への関心が高い現地生も数多くいます。
ロビーナ高校(Robina State High School)
ロビーナ高校はゴールドコーストに位置し、広大な敷地を持つ学校です。特にゴルフや野球のアカデミーが有名で、スポーツに力を入れたい学生には最適な環境です。選択科目には日本語があり、日本文化に興味を持つ現地生も多くいます。アボリジニ文化の理解促進にも積極的で、通常の生徒会長(キャプテン)に加えて、アボリジニのキャプテンも設けています。ビーチに近いため、サーフィンを楽しんだり、スポーツアカデミーもあるため、本格的なトレーニングを希望する学生にも最適です。ただ、入学時に英語力がメインストリーム(通常課程)に届かない場合、英語準備コースを学外の語学学校で受講する必要があるため、クイーンズランド留学を希望する場合は、事前にしっかりと英語力をつけておくことが重要です。
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バランスの取れた街並みが魅力!サウスオーストラリア州
チャールズキャンベル高校 (Charles Campbell College)
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チャールズ・キャンベル・カレッジ(CCC)は、公立では珍しい小学校から高校までの一貫校です。「30分の都市(30分の徒歩圏内に街がまとまっているため)」と呼ばれるアデレード中心地から、車で15分、バスで35分ほど北東に位置する学校です。この学校の魅力は、履修選択科目の幅広さにあります。SACE(大学進学向けの高校卒業資格)に加え、VET(職業訓練)科目も学内で受講可能です。通常、VET科目は専門学校に通う必要がありますが、CCCでは一部のVET科目を学校内で履修できるため、時間割に組み込みやすいのが特長です。また、VET指導の先生が在籍しており、実習手続きや手配のサポートも受けられます。過去には、Automotives(自動車メカニズム)を学んだ学生もいました。また、ドラマやダンスのプログラムも充実しています。第2外国語はイタリア語のため、日本に特別な関心がある学生は多くありませんが、オーストラリアらしい環境での留学を希望する生徒には最適な学校です。
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<今回は私が書きました!>
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ティッチャーまり子:オセアニア統括マネージャー
メルボルン在住。現地でICC生の留学サポートに携わっています。学力や生活面、精神面など、様々な方面からサポートできるように日々学生さんと接しています。