オーストラリアの高校生活ってどんな感じ?授業の雰囲気や放課後の過ごし方、日本の学校との違いなど、気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、現地の高校に通う留学生に密着し、1日のスケジュールをレポート!登校から授業、ランチタイムまで、リアルな学校生活の様子を詳しくご紹介します。オーストラリアの教育環境や学校の雰囲気を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください!
<プロフィール>
長瀬 善之助(ながせぜんのすけ)くん
オーストラリア・ビクトリア州のFrankston High Schoolに2024年4月から留学開始。スポーツが大好きで、学校で留学生同士のバスケのチームを作って活躍しています。将来は現地の大学で建築を学びたいと考えています。
実際に現地校に通い出して気づいたことや驚いた事は?
- 先生と生徒の距離が近い!大学みたい!
授業中でも先生とフレンドリーに会話できる雰囲気があり、質問しやすい環境です。先生も生徒を名前で呼び、一人ひとりの意見を尊重してくれます。科目毎に自分で教室を移動するので、自由で大学みたいです。担任の先生もいないので、自分の教室もなく、独立した雰囲気がとても新鮮に感じました。 - 授業スタイルが日本と全然違う!
日本みたいにクラスで先生の話を聞くスタイルの授業ではなく、クラスの人数も少ないので、自分もどんどん発言を求められて参加することが必要となります。座っているだけでは授業はこなせません! - 宿題が少ない!? でも自己管理が大切!
日本のように毎日宿題が出るわけではなく、自主的に学習を進める必要があります。締め切りを守る責任感が求められるので、計画的に取り組むことが大切だと実感しました。 - 休み時間やランチタイムの過ごし方が自由!
カフェテリアで友達とおしゃべりしたり、芝生でリラックスしたり、体育館で軽いスポーツを楽しんだりと、それぞれが思い思いに過ごしています。日本のような「みんな一緒に行動する」雰囲気がないのが新鮮でした。結構お腹もすくので、リセスやランチタイムは持ってきたランチや購買で買ったものを食べています。 - スクールイベントが盛りだくさん!
スポーツデーや文化祭、ハウス対抗のイベントなど、学校全体で盛り上がる行事が多いのが印象的でした。特にスポーツが盛んな学校で、みんな本気で楽しんでいるのが新鮮でした!あとは学校のフォーマルには驚きました。ドレスアップしての夜のイベントですが、自由に学生が好きな曲をリクエストしてDJに流してもらい、それに乗って踊ったりして楽しんでいました。 - 生徒の国籍がとても多様!
クラスメイトにはオーストラリア以外にも、アジアやヨーロッパなど様々な国からの留学生がいて、日常的に異文化交流ができる環境です。英語以外の言語も飛び交っていて、とてもグローバルな雰囲気です。
では、実際の1日の密着レポートを見てみましょう!
留学生の1日密着レポート
長瀬善之助くんの1日

善之助くんのホスト先からは学校までの行き方は、①ホストが車で送迎してくれる②自分の自転車で通学③バスに乗り継いでいく、の3つがありますが、今日はバスで。バス停まで住宅地の中を5分弱歩いて行きます。

今日はバスが時間通りに来ました。学校では、公共交通機関の遅延が理由でも遅刻は遅刻とみなされるため、遅れないように毎朝しっかりと時間管理をして、早めにバス停に着くようにしています。

学校に到着すると、まず自分のロッカーに荷物をしまいます。この際、携帯電話の電源は切ってロッカーに入れます。フランクストン高校では、授業が始まってから終わるまで携帯の使用が禁止されており、見つかった場合は罰則が科されるほど厳しく管理されています。

授業が始まる前に、善之助くんは留学生コーディネーターのケリー先生のもとへ。放課後のバスケットボールチームのメンバーであるジェイミーくんが足を怪我したため、代わりの選手についての確認をしています。海外では、わからないことや必要なことは自分から聞きに行くしかありません。自分で質問し、問題を解決できるようになることは、留学生活に慣れてきた証でもあります。


Period 1が始まりました。最初の授業はEAL(English for Additional Language=留学生向けの英語の授業)です。ベルが鳴ると、自分で教室へ移動し、時間通りに席に着きます。今日はSAC(School Assessed Coursework)という学内定期試験の日です。この試験は単位取得に関わる重要なもので、不合格になることはできません。追試の機会はあるものの、合格できなければ科目の単位を落とす可能性があるため、慎重に取り組む必要があります。今回の試験はエッセイ試験です。前回の授業では模擬試験が実施され、そのフィードバックを活かせるよう、試験前に約20分間の準備時間が設けられました。この時間を使って、生徒たちは自分のエッセイの内容や文章構成を再確認します。また、先生が一人ひとりにアドバイスを行い、より良いエッセイが書けるようサポートしてくれます。

試験が終了し、午前中の休み時間であるリセス(業間休み)になりました。善之助くんは、怪我をしている友達のジェイミーくんと一緒に購買へ行き、スナックを購入しました。ジェイミーくんは中国からの留学生で、会話はもちろん英語です。途中、現地生も何度も会話に入ってきていました。留学生活も2年目となり、すっかり慣れてきた善之助くん。自然な形で会話に加わることができるようになり、交流の幅も広がっている様子がうかがえます。


Period 3〜4は、ビジュアルコミュニケーションの授業が続きます。この科目では、コンピューターを使ってデザインをすることが多く、現在は自分で決めたブランドのロゴを作成中です。単にデザインをするだけではなく、実際にデザイナーとして働くことを想定し、デザイン作成の過程やコンセプトをクライアントに説明し、ロゴの使用例を示しながら打ち合わせを行う実践性を元にしたステップでデザインします。授業は個人での作業ですが、先生が頻繁に生徒のもとを回り、それぞれに指示やアドバイスをくれます。また、授業内で作業が終わらない場合は宿題となるため、できる限り授業中に作業を進めることが重要です。現地では、時間内にタスクを終える能力が高く評価されるため、効率的に作業を進めることが求められます。

次はランチタイムです。今日はランチタイムに、ICC現地アドバイザーの智恵さんが善之助くんに会いに来て、最近の様子を確認したり、連絡事項を伝えたりしました。暖かい季節は外で話すこともあります。学校から最近発表されたプログレスレポート(学習の姿勢などを評価するレポート)では、ほぼすべての科目で良い評価だったので、その頑張りを褒められました。昨年の10年生では留学生活が始まったばかりで周囲の環境に慣れることに精一杯な様子もありましたが、今年は順調に学校生活を送れています。一方で、オンラインで履修している日本語の授業では、未提出の課題があると連絡が入り、忘れずに提出するようにと励まされました。

Period5の体育です。体育とはいっても運動するだけでなく、理論なども学びます。今日は卓球で体操服に着替えず、そのままの制服姿で技能の授業です。最初に先生からルールについての説明があり、その後に各自でラケットを借り、ペアになってチームで対抗試合となりました。クラスメートの現地生と和気あいあいと話しながら賑やかで楽しい授業でした。

授業が終了しました。今日はPeriod 6がないため、すべての授業が終わりました。本来であれば、午後3時15分から留学生で構成されたバスケットボールチームの練習が行われる予定でしたが、12年生がSAC(学内定期試験)で参加できないため、メンバーはそれぞれ一時的にホスト先へ帰宅することになりました。

バスケチームの試合が始まりました。近くの高校の体育館を借りての地域のチームの対抗試合です。残念ながら留学生チームは負けてしまいましたが、現地生のプレーヤーからもその誠実さが一目おかれている様子が伝わってきました。こんなところでもまた交流が広がっています。
こうして善之助くんの1日は終了しました。最初は慣れない環境に戸惑うこともありましたが、今ではすっかり学校生活にも馴染み、授業や課題にも積極的に取り組んでいます。留学生活を通して、語学力だけでなく、自分で考え行動する力や、異文化の中での適応力も大きく成長している様子がうかがえます。
高校留学は、学びの幅を広げ、新しい経験を積む絶好のチャンスです。近々高校留学を考えている方は、ぜひ一度ICCの無料個別相談や無料セミナーにお申し込みください。あなたの留学プランを一緒に考え、最適なサポートを提供いたします♪