1年前にICC奨学生としてオーストラリアで留学を始めた金川くん。今まで数回にわたって現地レポートを送ってくれていましたが、早いもので1年が経ちました。この1年を改めて振り返ってのレポートになります。

到着時からアクシデントで始まった留学生活

1年前、大冒険に出るような高揚感を抱いてメルボルン空港に降り立ちました。これから始まる新生活はどんな試練、新たな挑戦に満ちた日々になるのだろう…とワクワクしました。人生初のメルボルン、ひとり到着ゲートを抜けると迎えの先生がいない!スマホは開通していないし、日本語は全く聞こえてこないなか、かなり心配になりましたが、案内所に行って待ち合わせ場所が間違いないことを確認できたので、その後は気長に待ちました。先生やホストペアレンツの連絡先はあるし、いざとなればなんとかなる、と気持ちを切り替えると自然と落ち着きました。初っ端からちょっとした試練と共にメルボルン生活が幕を開けました。

はじめの頃は苦労した英語力も…

到着したばかりの頃は、友人や先生、ホストペアレンツの早い会話についていこうと必死で聞き取りをして、一日の終わりは疲労でぐったりしていたことが今では懐かしいです。この1年で英語力は飛躍的に伸びました。スラスラと喋れた経験や難しい言い回しが伝わった経験を重ねることが自信になり、どんなシチュエーションでも積極的にアウトプットができるようになったことが、しいては理解力の向上にも繋がりました。こちらに来て早々、先生の薦めで現地学生に交じって、ローカル生向けの「英語」の授業を履修し、3学期にわたって現地生の中で鍛えられました。スピーチの試験は心臓が飛び出るほど緊張しましたが、入念に練習を重ねた努力が実って、先生も生徒も拍手で賞賛の言葉をかけてくれた時のやりきった!という達成感はとてつもなく大きかったです。論述は先生に添削をしてもらい引き続き強化しています。

今年1月にYear11に進級してシニアキャンパスに移り、VCE(ビクトリア州教育修了証)取得コースが始まりました。上級生のみのキャンパスなので学生数は減り、先生との距離はより近くなりました。先生とは教科の質問をするだけでなく、世間話をしたりジョークを言い合う時もあります。授業内容は専門性が高まり、宿題もYear10の時より随分増えました。授業科目が選択制なことや授業形式については、以前述べた通りで日本の高校とは全く違います。今は会計のクラスが特に面白く、頑張っています。

1年たって気づいた自分の変化

学校生活もプライベートも充実しています。今年に入ってからは、カンボジア出身の親友がホストファミリー宅に越して来たので、毎日兄弟のように楽しい時間を過ごしています。ベストフレンズは、ヨーロッパをルーツに持つ豪州人もいれば、ブータン、カンボジアから家族で移住した学生、ドイツ、インドから来ている留学生の仲間たちもいます。彼らの家に遊びに行ったり、週末泊まりに行ったりすることも多々あります。食卓を囲んで友人の両親も一緒に夜遅くまで様々な話題で盛り上がる時もあるし、友人の家族や親戚と公園でピクニックをして野球やクリケットに興じる時もあります。また、誕生日やクリスマス、イースターなどイベントのパーティに招待してもらうこともあります。みんな話好きで、大人たちも仕事の話や趣味の話、質問をすれば学生時代の話や自身のバックグラウンドの話なども、何でも包み隠さず気さくにジョークを交えて楽しく語ってくれます。

たくさん会話をしたり一緒に過ごしたりすることで、色々な考え方や生き様を知り、知識が増え、ここに来る前よりも多面的、多角的に物事を思考できるようになったと感じます。万人共通の「当たり前」は存在しないと、身をもって理解できるようになりました。そして、庭のテニスコートでプレイをした後、心地よい夕風の中、コート脇のチェアでのんびり話をしたり、夏は21時過ぎまで明るい屋外のテラスで飲み物を片手に談笑したりしてゆったり時間を過ごす贅沢さに、拍車をかけるのは広大な自然が織りなす圧倒的な景色の美しさです。どこまでも広がる大空が紫色に染まる夕暮れの美しさは特筆すべきものがあります。

登山や自然の中で過ごすことが大好きなので、日本の美しい自然も沢山見てきました。でもここの自然のダイナミックさは圧巻です。こんな大きな空と広大な景色を見て日々生活をしていると、人は大らかになるのだと思います。大らか過ぎてバスは時刻表通りに来ないし、電話会社の通信不具合で2-3日スマホが使えない時があったり、日本では起こりえない事が起きますが、そんな時は臨機応変に考えて、判断して動くしかありません。その一方、困っているとすぐに誰かが声を掛けて手を差し伸べてくれる、親切で温かい人がとても多いです。オーストラリアに来たばかりの頃に道に迷って、とある住宅街に迷い込んだ時、知らない老婦人が声を掛けてくれて車で目的地まで乗せて行って下さったこともあります。人の温かい優しさに触れて、心がほっこりほぐれる瞬間が沢山あります。

アルバイトも経験しました!

半年前、野球シーズンが終わったタイミングで、閑静な住宅街の日本料理店でバイトを始めました。人生初のバイトです。お客様の好みに合わせて細かいオーダーを取ったり、飲み物と食事の提供、分割支払いの対応、グラスの洗浄前の下処理など、初めの頃はとても緊張しました。間違えた事もありましたが、失敗しても、大丈夫!学べたね!という環境のなか、徐々に慣れていき、沢山の接客スキルを身につけることができました。バイト先は自分以外が全員豪州人で、仕事の合間に大学の話を聞いたり、最近の出来事を話したりして、楽しい時間が過ごせました。大繁盛の店でしたが、残念なことにオーナーの都合で2月半ばに閉店となりました。秋になって野球シーズンが始まり、また忙しくなったので、学業と野球との兼ね合いを見て、できそうなバイトを探す予定です。

1年間の留学を終えて…新たな決意

念願の豪州固有種動物の保護活動は、年齢制限がある為まだ参加できていませんが、来年の誕生日以降は参加可能になるので、誕生日を迎えたらすぐに申し込みます。近いうちに現地の日本人学校を見学することになっているので、教師のアシスタントや、将棋教室開催などにもチャレンジしたいと思っています。

あと、去年の秋に大きな決断をしました!当初の1年留学の予定を変更して、フランクストン高校でそのまま卒業を目指すことを決めました。挑戦はこれからもまだまだ続きます。そして来年はVCE試験です。今まで通り何事にも全力で努力して思い切り楽しもうと思っています。

今留学を考えている皆さん。言葉、文化、何もかもが日本と異なる未知なる領域への一歩は勇気がいるかもしれません。でも留学してみたいと思うなら、新しい冒険を楽しむ気持ちでチャレンジしてください。想像を超える貴重な経験がそこに待っています!

着実にいろんな経験をつんで、自分の変化や新しい挑戦に向き合いながらも成長を続ける金川くん。彼のように新しい挑戦をしつつ、自分も海外に出て色々な事を経験してみたい!と思う方は、是非一度ICCの無料個別相談や無料セミナーにお申込みください!ICCでは皆様の好きなことや希望にあった留学先を提案しながら、それぞれにあった留学サポートを提供しています。