留学して家族の大切さを知った 留学で得られるものは英語だけじゃない
Q:高校留学をしたきっかけは?
A:中学生の頃の私は、とにかく反抗期でした。親にも色々とうるさく言われて、自立したい、親と離れて暮らしたい、という気持ちが正直ありました。そんな時に、学校でICCの高校留学のポスターを見たんです。友達と一緒にそれを見つけて「これだ!私、留学したい!」と思いました。それで、ICCに資料請求をして、留学カウンセリングを受けました。今考えると、すごく生意気だったと思います(笑)。英語のことはほとんど考えていませんでしたね。
Q:留学先の学校はどんな学校ですか?
A:私の通うColumba College は女子校ですが、ニュージーランドでは珍しい、いわゆるお嬢様学校です。すごく厳しいけれど、いい学校です。校長先生が学生一人一人の将来を考えてくれているのがよく分かります。日本では、生徒が校長先生と話すことなんてほとんどなかったですが、私の学校の校長先生は他の先生と同じくらい学生との交流を大切にしてくれます。最初ICCからこの学校を紹介された時は、女子校だし、「えっ!?」と思ったのですが、結果的に今の学校を選んでとても良かったと思います。近くにある男子校との交流もあります。
Q:学校ではどんな勉強をしていますか?
A:英語や数学、物理、化学、音楽などを勉強しています。科目は普通ですが、授業の内容は日本とだいぶ違います。英語の授業で、映画評論をするという勉強をしたことがありました。映画を見てエッセイを書くというものですが、カメラのアングルや音楽の効果、ツーショット、ワンショット、クローズショット、台詞の言い回しなども細かく研究します。留学生用の英語クラスではなく、Kiwiの学生も履修する日本の「国語」にあたる授業ですが、日本の学校ではあまりやらないことだと思います。音楽の授業もかなり専門的で、日本の音大みたいな内容を勉強します。作曲をする課題はかなりきつかったです。
Q:麻世さんは、学生寮に滞在されているそうですね。
A:はい。学校の敷地内にある寮に滞在しています。入学した時は、8人部屋で、とてもにぎやかでした。うるさいと思う時もあったけど、おかげでホームシックにはかからなかったです。同じ部屋になったKiwiや他の国からの留学生と色々と話をする機会ができたのは良かったです。他国からの留学生は、留学生同士で通じるものがあり、仲良くなりやすいです。私の場合は、音楽活動をしているのですが、それも友達の輪を広げるきっかけになりました。ピアノのレッスンで先生と話をしたりするのも、英語上達のポイントです。何か一つ趣味を持っていることはとっても大切です!!
Q:音楽活動とは具体的に何をしているのですか?
A:室内楽(Chamber Music)のクラブに入っています。3〜8人の学生を集めてグループを作って、演奏します。ダニーデンで音楽をやっている学生はある程度限られるので、自然とそういう人たちに声がかかり、人数も集まります。それから、地域のオーケストラに友達が入っていて、私も加わっていました。学校のオーケストラではビオラを担当しています。
Q:とっても忙しいそうですね?
A:これくらいのことをやる時間は、こちらにはたっぷりありますよ(笑)!ピアノの練習はほぼ毎日やってます。学校のキャンパス内に寮があるので、通学時間がほとんどかからず、時間を有効に使えます。日本だと、通学に1時間以上かかることも珍しくないですよね。
Q:何か印象に残っている行事などはありますか?
A:いくつかあるのですが、一番印象に残っているのは、「アーリーブレックファースト(Early Breakfast)」という寮の恒例行事です。最上級生が計画するいたずらのイベントみたいなものです。ある朝、寮の13年生が突然寮中の学生を早朝5時に叩き起こして、体操させたり、学校の周りを走らせたりするんです。走っている間に生魚や卵を投げられたり(!)もします。一通り終わると寮の部屋に戻り、しばらくしてから何事もなかったように普通に起床し、いつもの生活が始まります。朝食はみんな疲れ切って、食べられないくらいです。寮母さん達は暗黙の了解みたいな感じで、何も言われません。日本ではあり得ないと思います(笑)。今年は13年生なので、私たちの番です。
Q:留学してよかったと思うことは?
A:英語が話せるようになったのはもちろん、家族の大切さがよく分かりました。留学していなかったら、死ぬまで反抗期を続けていたと思います。私が親に「ありがとう」と言えるようになったのはすごい進歩です。それから、時間の管理をするようになりました。寮生活の影響だと思いますが、次は何時まで何をやろうとか、先を考えて時間を使うようになりましたね。
Q:将来の目標は?
A:マスコミ関係の仕事に就きたいと思います。新聞社に勤めていた父の影響が大きいと思います。外の世界に出て、日本を見て、何かを伝えたい、という思いがあります。ニュースでも、本でも、雑誌でも、とにかく人に何かを伝える仕事、情本の発信源になりたいです!
高田さんが参加した留学プログラムはコチラ
|