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高校留学インタビュー

選んだ科目は私が目指す将来につながっています。


留学期間:2005年4月〜2007年12月
留学先:Logan Park High Schoolニュージーランドダニーデン

2005年4月より、ニュージーランド・ダニーデンのローガンパーク高校(Logan Park High School)に留学。得意科目はドラマ(演劇)とペインティング。2007年12月に卒業。
安里さんが留学したダニーデンを特集!


安里さんも出演したドラマコンテスト。Award of Excellence を受賞した


ドラマのクラスで仲良くなる友達は多い


シェイクスピアコンテスト


ドレスアップデイ

教室が派手にデコレーションされているのが特徴のドラマの教室

ローガンパーク高校について紹介してください。
 ローガンパーク高校は「とびっきりイカしている学校」です。まず、先生たちも含めて、ローガンパークに通う人たちはみんなフレンドリーでユニークです。個人のオリジナリティーと自由が認められていて、人種や文化の違いを超え、みんなが生き生きとしています。最大の特徴は、一年のうちに学校行事がとても多いということです。ニュージーランドの高校の中でもイベントの数は群を抜いていると思います。ドレスアップデイ(仮装大会)はもちろん、レイスユニティデイ(人種祝祭日)、キウイ(ニュージーランド人)の学生も交えて、各国の生徒が伝統的なダンスや歌を披露するインターナショナルコンサート、インターナショナルフードフェスティバル, カラオケ大会やリップスティック大会(ものまね大会)、タレントクエスト(得意自慢)などなど、とにかくエキサイティングなものばかりです。またアート系にとても強い学校で、特にドラマ(演劇)では毎年全国大会や海外で行われているフェスティバルなどにも積極的に参加しています。

どのような科目を取っていますか?
 ドラマ、英語、ペインティング、デザイン、ローマ・ギリシャ古典です。中でも一番苦労しているのが古典です。数々のエッセイとリーディングをこなさなければいけない事や、日本では大学に行くまで深く学ばない教科のため、内容を深く理解するのがとても大変です。でも同時におもしろい科目でもあるので楽しんで学んでいます。

特に力を入れて取り組んでいる科目は何ですか?
 やはり自分にとって一番力を入れている科目は、ドラマとペインティングです。どちらも専門的でレベルの高い内容を学んでいます。特にドラマでは、シェイクスピアの作品をメインに、興味のあるテーマについてリサーチし、自分の作品の製作から監督、そして演技をこなします。また自主参加の演劇の全国大会やシェイクスピアコンテストに参加したりしています。すべての科目が、自分が将来専門的にやっていきたいことなので一生懸命取り組んでいますね。将来は歌って演技して踊れる"superartist"になる予定です。

自分なりの英語力アップの方法、秘訣などありますか?
 英語で授業についていくことや英語力を伸ばすことは、想像するより難しいと思います。また、簡単な英語習得方法などは存在しないと思います。とにかく「努力」するのみです。せっかくニュージーランドにいるのに日本語を喋っていると英語力も伸びないですし、いろいろなチャンスを逃すことになると思います。私の高校では校内での“母国語使用禁止”というルールを自分たちで作りました。常に英語を話すことで英語力のアップを心がけています。

後輩たちに先輩としてのアドバイスはありますか?
 社会の常識や自分の国の歴史などの知識を蓄える事ですね。常々私は、「何を英語で話すか」ということが大事だと思っています。いくら文法ができても、TOEFLで高得点をとっても、自分の国である日本や世界の常識を知らなくては、人から意見を聞かれたときに「I don't know.」で終わってしまいます。下手な英語だろうがなんだろうが、「自分の考えをはっきりと伝える」ということが、ここではものすごく大切だと感じています。

最後に、これから高校留学を目指す学生さんにメッセージをお願いします。
 現地の生活に思い切って飛び込んでいってください!また、自分に自信を持って個性を売っていく事が、現地の友達作りの秘訣だと思います。現地で本当の友達を作るというのは結構勇気がいることです。でも相手に「こいつは一味違う」というのをアピールする事が大切です。自分が“アジア人”であることに誇りを持って、日本語アクセントの英語を話すことに恥じることなく、逆にそれをチャームポイントにして自分を売り込んでほしいと思います。

安里さんの科目にフィーチャー ニュージーランド編
Drama

 日本の普通科の高等学校ではあまり体験できない「演劇」の授業です。授業では、演技についてはもちろんのこと、ストーリーを考え、脚本を書き、舞台全体を組み立てていくことを学びます。実際に学生同士でひとつのステージを完成させ、文化祭などの機会に他の生徒や保護者などに披露することもあります。学校によっては、音響設備や照明機器など本格的な舞台装置を持ったシアター(劇場)がキャンパス内にあり、生徒達はその舞台で演じることもできます。 評価項目の中で、一人で演技等行う独演とグループで作品を作っていくものと二通りあり、生徒はその両方に取り組まなければなりません。独演を他の学生の前で行い、生徒同士でお互いを評価、批判することもあります。留学生にとっては難しい科目のひとつですが、英語力が伸び、他の学生との交流を持つことのできる興味深い科目です。

〜高校留学ニューズレターVOl.44掲載〜
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