高校在学中の数ヶ月〜1年間の留学と言えば、選考試験等を受けて留学する「交換留学」などの制度もあります。費用を抑えて留学が出来る反面、留学国(高校)の選択が出来ない場合や、卒業留学へ切り替えが出来ないなどの注意点も。
どのような方法で留学をするのかを、目的と照らし合わせてしっかりと考えておきましょう。また出発希望時期によりお勧めする留学先の国なども変わってくるため、高校留学を考え始めたら早めに動き出すことが大切です。
在学中に留学することのメリットは、日本の高校卒業資格を取得しながら、実践的な語学力を大幅に向上させることが出来る点です。また、10代のうちに現地の文化や習慣を直接体験することで、異なる価値観や生活様式を理解し、異文化に対する適応力が身に付き、将来のキャリア成形にもつながります。吸収力や柔軟性が富む高校時代に留学することで、自己管理能力や問題解決能力が自然と磨かれます。
留学期間によっても違いがありますが、早いうちにしっかり計画を立てることによって、準備期間がしっかり取れ、充実した留学生活につながります。学校には定員もあるため、自分の希望にあった高校に留学をするためにも、遅くても出発の1年前には個別相談を始め、半年以上前に出願を完了するように進めましょう。
日本の高校に籍を残したまま(在学中に)、半年〜1年程度留学をすることを『ターム留学』『1年留学』と呼びます。海外の高校で取得した単位を日本の在籍校に認定してもらう事で、進級が可能な高校も増えてきています。同じように現地校で学習をするわけですが、出発時期や手続段階で注意すべき点がいくつか異なります。
日本の高校1年生在学中に1年留学をする場合の渡航時期は、留学する国によっても変わります。北米の場合は学年が開始する9月から、オセアニアの場合は高校1年の3学期が始まる1月に渡航する方が大半です。また、日本の学校側の復学条件や履修単位の有無によって、7月に渡航することも可能です。
高校在学中にできる留学の種類は、大きく分けて3つあります。
学校が主催している留学プログラムの場合、申し込み先は在籍している高校です。
学校が定める英語力や成績などの参加基準をクリアした学生が、決められた国・学校に留学します。期間や内容は学校により様々ですが、学校主催のため、授業期間の留学であっても出席や単位は認められるケースが多いです。
学校が休みの間に、民間のエージェントや語学学校が主催する特別プログラムに参加することができます。
学校の出席日数や単位にも影響が出ず、短期間のため参加しやすい点が魅力です。
限られた期間のため、英語力の飛躍的な向上というよりは、異文化体験や英語学習のモチベーションアップにお勧めです。
在籍している高校を休学し、海外の高校に留学することも可能です。
選べる国や学校は多岐に渡るため、ご自身の行きたい国や地域はもちろん、受けてみたい授業や参加してみたい部活動など、目的にあわせて渡航先を選べる点が魅力です。
ICCでは進路相談にも対応しておりますので、帰国後の受験や進路についてご不安がある方も、お気軽に無料個別相談にてご相談ください。
文部科学省は、海外の高校で取得した1年分の単位(最大36単位)を認定するよう、日本国内の高校に指導をしています。そのため、最近では1年留学の後、在籍校に復学する際に留学中に取得した単位を認定し、進級を認めてくれる高校も増えています。ただし、単位認定の基準(単位互換)は各高校の校長先生の判断となっているため、高校によっては復学時にテストを課したり、あるいは留学を決定する時点で一定の成績以上がないと進級を伴う留学として認定されない(=留年)という制度の高校も少なくありません。
また進級させてくれる高校の場合でも、1年間抜けた学習については自分で補うのが前提。そのため、復学時に何年生に戻ってくるのかを事前に学校側に確認して計画を立てる必要があります。
日本の高校に在籍したまま留学をするわけですから、留学先の高校で履修する科目に条件がある場合も。この点はしっかりと日本の在籍校と確認した上で、それらの条件を満たす留学先高校を選ぶ必要があります。