自分軸で将来を決める大切さに気付かされた高校留学
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期 間:2019年4月~2021年12月
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国:オーストラリア
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地 域:メルボルン
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高 校:Cheltenham Secondary College
英語を英語圏で学びたいという気持ちがきっかけでした。また、英語に囲まれた新しい環境で視野を広げたいという思いもありました。
中学3年生の修学旅行でオーストラリアに訪れた時、メルボルンの雰囲気に好印象を持ちました。また、日本との時差が他国と比べて少ないため、家族と連絡が取りやすいのではないかと思いました。
一番重視したところは、“出来る限り日本人留学生がいない高校”という点でした。個人的に、自分が日本人とばかり馴染んで、英語力の上達に悪影響を及ぼすのを恐れていました。せっかく留学をするのならば、ローカルを感じられる、小規模で、留学生自体の割合が少ない高校を選択したいとお伝えしました。
高校から選択科目があり、個々で自分のタイムスケジュールに沿って教室を移動していくシステムが、日本の大学のようですごく新鮮に感じました。みんな違う時間割だからか、いい意味で一人一人が独立している雰囲気で、教室内にポツンと一人でいてもあまり目立たない雰囲気も最初は驚きました。
高校では、英語、数学(初級と中級両方)、心理学、会計、ドラマ、日本語、理科、など3年間で様々な科目を勉強しました。中でも好きだったのは、選択科目として選んだ心理学です。ほかの科目に比べて、専門用語が多く最初は苦戦しましたが、それよりも内容が興味深く、ストレスのコントロール方法や睡眠のサイクルについてなど、知っていて得する事実を学べてとても楽しかったです。
ドラマの授業の一環であった発表会です。グループで考えたテーマについてミニドラマを作成し、台本をもとに演技をするパフォーマンスでした。英語で人前で発表するのは初めての機会で、台本を一生懸命覚えて、ミスなく終えることができました。この成功体験は、ローカルの友達を作る大きなきっかけになっただけでなく、自分の英語に対する自信にもなりました。
子供が5人いる(男の子4、女の子1人、全員年下)賑やかなオーストラリア人ファミリーでした。楽しかったことは、常に家が明るく、言語のかべを気にせず遊び相手として接してくれるかわいい子供たちと色んなことろへ行ったりできたことです。常に英語が飛び交う環境かつ、幼い子供との会話は間違った英語を発することへの恐怖が減り、私の英語の上達を促進してくれたと思っています。大変だったことは、一人の時間の確保です。子供が多いため、積極的に家事なども手伝っていました。そのため、学校で疲れて帰ってきても、頼まれた子供との遊びや家事を断る勇気がなく、一人の時間が減ったことによるストレスを感じた時期もありました。ですが結果的には、自分が苦手だったノーと言うことの良い練習になりました。
友達を作るにあたって、すでにできあがっている友達グループの中に声をかけにいくのは当時怖いと感じたので、せめて誰からも話しかけやすい存在でいようと常に笑顔を心がけていました。
現地生とは、グループワークの多いドラマに授業を通して一気に距離を縮めることができました。また、数学の授業は比較的男子が多かったため、自然と少ない女子同士で仲良くなりました。その後、友達の友達という感じで、交友が広がっていきました。
私にとって、唯一日本語で会話できる日本人が、アドバイザーさんしかいなかったので、毎回あって近状をお話しできるのがすごく大切で癒しの時間でした。内に秘めた不安や、怖さやホームシックの寂しさなども、アドバイザーさんに打ち明けることで心が軽くなったのを今でも覚えています。
考え始めた時期は、高校2年生の後半でした。帰国子女受験をするか、現地大学に進学するか悩みに悩み、高校3年生の初めに現地進学を決めました。
やはり一番重視したところは、「3年間の高校留学で得た英語を生かせる環境か」という点です。英語の上達を目的に留学をして、段々と喋れるようになっていく自分に自信が芽生えたので、もっと英語を生かして新しいことをできる環境が欲しくなりました。結果的に、現地大学への進学の先にある英語の更なる上達に魅力を感じ、決断しました。
私の場合は大きく影響したと思います。3年間の高校留学で、それまで見たことない景色や価値観に触れて、視野が広がりました。その為、進路を選択するという事がどういう事なのか、進学した上で何がしたいのかをもっとしっかりと考えるようになりました。自分軸で将来を決める大切さを私は留学を経て気付かされ、自分で決めたことに対してもっと努力できるようになったと思います。
本格的な対策は、高校三年生になってすぐ始めました。現地大学に進学を決めたということは、高校三年生の一年のテストや試験の成績が重要になってくると知ったので、オンライン個別塾のようなサービスを使って、宿題やテストのエッセイ対策と添削をしてもらうようになりました。
はい、工藤さん(ICC進路相談室室長)との個別のオンライン相談を活用させていただきました。その頃は、帰国子女やAO受験のシステムなどの知識が全くなかったので、情報源としてもとても助かりました。また、私の気持ちや希望なども丁寧に聞いて下さり、決断する後押しもしてくださりとても助かりました。
TOEIC 600点代でした。スピーキングは、日常会話は困らない程でしたが難しい言い回しなどはできませんでした。ライティングも、基礎文法はわかるものの、定型文のようになりがちでアカデミックな文章を書けるほどではありませんでした。
人間性が上がったと強く思います。私が思う人間性とは、相手の感情を汲み取る力、困難にも前向きに取り組み突破しようとする忍耐力、一通りの家事ができる生活力、異文化を受け入れる寛容な心、などです。留学は言語習得はもちろん、新しい他言語に囲まれた環境で自分軸を持ちながら生き抜く力が鍛えられると思います。
もし、少しでも留学をしてみたいという気持ちがあれば是非一歩勇気を出して外に出てみてほしいと思います。留学は行く国や生活環境によって得られるものは人それぞれなので、是非自分だけど留学体験をして、その先の将来の選択肢を増やしてもらえたらもっと楽しい自分だけの人生を送れるのではないかと思います。新しいことに不安を感じるのは当たり前なので、その不安も楽しんで、有意義は学生生活にしてほしいなと思います!