「英語で話して生活する」ことが日常に
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期 間:2010年4月~2012年12月
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国:オーストラリア
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地 域:メルボルン
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高 校:Brighton Secondary College
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1994年生まれ。大阪府出身。日本の中学在籍中にメルボルン短期高校留学体験に参加。中学卒業後、2010年4月からオーストラリア・メルボルンにあるブライトン高校(Brighton Secondary College)に留学。現在Year12(高校3年生)に在籍中。
私が留学を決めたのは、英会話力を伸ばしたいと思った事がきっかけです。幼い頃から英会話教室に通っていて、ただ漠然と「留学をしたい」と思っていました。ですが、小学校に入ってその「留学をしたい」が「留学をする」という決断に変わりました。家族と一度だけ行ったオーストラリアという地に衝撃を受けたからです。オーストラリアの人達が普通に英語で生活していている日常的な風景でしたが、とても新鮮で自分もこの人達と同じように生活し、沢山の事を学びたいと思いました。これが、私が留学をするきっかけでした。
私は、メルボルンの住宅街にあるBrighton Secondary College に通っています。Brighton Secondary College には1000人以上の生徒が在学していて、近隣の学校に比べて少し規模の大きい学校だと思います。そして、そのほとんどの生徒が休み時間には外で賑やかに遊んだり話をしたりしているなど、とても明るくフレンドリーな学校です。また、留学生も沢山在学しているので、色々な国の文化と触れ合える事も魅力の1つだと思います。
通っているブライトン高校
私が一番好きな科目はMedia(メディア・スタディーズ) という科目です。その科目では、主にメディアに関する問題点やその原因、また、テレビや映画の撮影技術やその技術の意図などを考察します。そして、その単元で学んだ事を通して、オリジナル映画の予告編やその宣伝用のポスター、短編映画の撮影などの実践技術を身につける事ができます。そして、そのオリジナル映画は4人程度のチームで撮影をするので、チームワークの大切さも勉強になると思います。
他にも楽しい科目は沢山あります。だから、みなそれぞれが自分の興味のある科目、頑張りたいと思える科目を見つけられるのではないでしょうか。
私がオーストラリアの学校に来て「日本の学校と違うなぁ」と思った事は、「カジュアルデー」という私服を着て登校して良い日があるという事です。私服と言ってもテーマがあり、この間は「パジャマ」がテーマでした。そして、テーマに沿っていない私服を着てくる場合は募金をしなければいけません。中には全身タイツで登校してくる生徒もいて、ちょっとしたお祭り騒ぎになっています。このように、日本にはない自由な校風はとてもユニークだと感じています。
学校の仲間達と
私のホストはとても温厚で、私に親切に接して下さいます。そのおかげで、私はホストとのコミュニケーションを大切にしつつ、自分の時間を持つという事もできています。普段は、自分の部屋で宿題やテストへ向けて勉強をする事が殆どです。また、休日も土曜校で家を留守にしてしまうので、夕食はホストとコミュニケーションをとる大切な場となっています。そして、ときどき夕食後に、一緒に映画鑑賞をする事もあるので、そういう時間も私にとってとても大切な時間です。
私が留学をして一番感じる事は、やはり語学力の向上です。このように感じられるようになったのはごく最近の事でした。留学を始めて数ヶ月は、自分の英語力に自信がなく、ホストとのコミュニケーションも相手の話を聞く事がほとんどでした。けれど、私が留学して半年程経った時、ホストマザーから「失敗してもいい。話さなきゃ上手になれないんだよ。」とアドバイスを貰い、失敗する事を怖がらず英語で話そうという決心をつける事ができました。そして今では、ホストファミリーに私から積極的に話しかけられるようになりました。
私は週に1回アート教室へ通っています。そこでは、デッサンを主に教えて頂いており、最近では水彩画も描き始めています。幼い頃から絵を描く事が好きで、きちんと教室へ通う事はなかったものの、マイペースに絵を描いていました。今の教室へ通うようになってから、自分以外の人の作品を見る機会が増えとても良い刺激を貰っています。これから自分の画力をどれだけ向上させられるかが課題ですが、ベストを尽くしてこれからもチャレンジしていきたいと思います。
アート教室でのデッサンの様子
私は留学を始めて、映画を英語音声で見始めました。最初は英語音声に日本語字幕。これで全体的な話を理解し、次に英語音声と英語字幕で見ます。そうすると、話の流れや、その場面の台詞がなんと言っているのかが分かっているので、知らない単語がでてきても大体のニュアンスは理解できます。また、どうしても分からない単語は映画を一時停止して、電子辞書で調べていました。そして、今では英語字幕を見なくても内容が理解できるようになりました。日々コツコツと努力する事が大切なんだと実感しています。
私の将来の夢は、今学校で勉強している事と英語を活かした専門的な技術職に就く事です。具体的に言えばこれから大学へ進学し、CGの技術をもっと勉強してその技術を活かして何か物を作り、それを通して多くの人に夢を与える事ができたら素敵な事だと思います。
今、留学を考えている皆さん。これから留学をする皆さん。
留学を決める時、私はとても不安でした。前日まで一緒にいた家族が翌日には別の国にいるし、友達がすぐできるか分からないし。今となっては、それも留学の醍醐味だと私は思います。きっと、色んな人との価値観の違いも感じる事と思います。そんな時は落ち込んだりせず、まず自分に自信を持って、自分らしくどんな事でも楽しむ事が大切だと思います。そして、卒業して帰国するのが嫌になってしまうぐらい、自分の人生の中で一番大切で素敵な時間を是非過ごして下さい。
メルボルンの街並み