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<トラブルの傾向と対策>
■パスポートをなくしたら
 パスポートを紛失したら、ただちに日本大使館か総領事館に届け出て、再発給の申請手続きをとる。発給までには通常1〜2週間かかる。
 申請に必要なものは以下のとおり。万一の場合に備え、パスポートはコピーをとっておき、写真や戸籍抄本は予備を持っておくことが必要。
 ●旅券番号
 ●発給年月日
 ●顔写真2枚
 ●戸籍抄本
 ※盗難の場合は、他に現地の警察署が発行する盗難届証明書が必要
■トラベラーズ・チェックをなくしたら
 現地の警察署で紛失証明を発行してもらい、パスポート、購入控えを持って発行銀行または発行会社の支店に届け出て、未使用分を再発行してもらう。このとき、未使用のチェック番号がわからなければ再発行されない。面倒でも番号の控えを保管して、使った分はチェックを入れてわかるようにしておくこと。
■病気になったりケガをしたら
 海外旅行傷害保険に入っていれば、治療費は保険でカバーできる。保険証を持って、しかるべき病院に行って診てもらうこと。
 ホームステイをしている場合は、ホストファミリーに相談し、かかりつけ医(ファミリードクター)を紹介してもらうとよい。そうでない場合は、学校の留学生アドバイザーに医者を紹介してもらおう。あるいは、自分でイエローページなどで調べるのもよい。大きな都市であれば、必ず日本人医師や日本語が話せる医師がいる。

被害に遭わないために
 最近日本人留学生が被害に遭う例が増えている。一般的にアメリカは危険で、オセアニアは治安がよく、安全だというイメージがあるが、どこの国へ留学しても、まったく被害に遭わないという保証はない。日本より治安のよい国はまずないと考え、「自分の身は自分で守る」の精神を常に忘れないこと。特に、都市部では日本人はねらわれやすいということを意識しよう。
 たとえば、日中でも通りやキャンパスを歩いているときは、バッグやショルダーのストラップをしっかり握っていること。まして、夜間の外出ともなれば、細心の注意が必要。人通りの多い通りを歩き、犯罪の起きやすい裏通りやエリアには絶対に立ち寄らないというのは基本だ。
 田舎は日本ほど危険でないものの、「まさかこんなのどかなところで危険な目に遭わないだろう」という油断が事故や犯罪に結びつくケースが少なくない。また、現地の生活に幾分慣れ、気がゆるんだころに被害に遭いやすいというデータもある。

留学生活を安全に過ごすための9カ条
1 夜間に出歩くときは複数で。人通りの多いストリートを歩く
2 夏でも肌が露出するような服装はなるべく避ける
3 必要以上に高価なものは身につけない
4 多額の現金は持ち歩かない
5 人前で現金をちらつかせない
6 たとえクラスメイトの前でも、所持金や送金について詳しい話はしない
7 常に自分のものは自分で管理する
8 ドラッグには絶対に手を出さない
9 現地に慣れたと思ったころに一番被害に遭いやすいので要注意

トラブルと犯罪の実態を知る
■ドラッグ
 日本と比べ、欧米ではドラッグが入手しやすいため、好奇心からつい手を出してしまう日本人留学生も少なくない。ドラッグを所持していることが発覚すれば学校を放校されるだけでなく、強制送還される場合もある。手を出すきっかけは、ネイティブの友人やルームメイトにすすめられたからというケースがほとんどだ。「習慣性はないから」などと誘われても断固断わる意志が必要。また、知らないうちにドラッグに接してしまうこともある。例えば変にノリの良いパーティなどで勧められた飲み物などはよく確認してから飲むこと。
■セクシャルハラスメント/レイプ
 いわゆる性的な嫌がらせは、日本よりずっと厳しく禁じられており、現実的な対応が行われている。基本的にはあなた本人が“不快だ”、“嫌だ”と感じたら十分セクシャルハラスメントになるので、そういう時ははっきりとその気持ちを表明し、学校のカウンセラーに相談すること。レイプもセクシャルハラスメントも身近な人や知人によるケースがもっとも多いようだ。レイプの被害に遭ったら、時間を置かず、レイプ・クライシス・センターなどに電話をすること。電話帳のrapeの欄を見ればその地域の電話番号がわかるはず。
 また、逆に知らず知らずのうちに自分が加害者になっていることもある。たとえば、日本の少年漫画のように水着のタレントグラビアが載っているものだけでもポルノ扱いされることもあるのだ。それをホームステイ先に持ち込んで公然と読んでいれば、子供に対するセクハラととらえられる場合もある。また女性の前でわいせつな言葉を使えば、それがたとえジョークであっても、セクハラとして問題になることもある。
■置き引き
 空港のロビー、駅、ホテル、レストランなどの雑踏の中で被害に遭いやすい。一瞬荷物を床に置いたスキに取られていたという被害者は多い。最近では二人組で、一人がコインを落としたふりをして、被害者がそれを拾ってあげようとしたところを、もう一人がそのスキをねらって荷物を奪って逃走するという犯罪が増えている。
■ひったくり
 歩道を歩いている時に、肩にかけているショルダーバッグを突然後ろから現れた男にひったくられる。車道側からバイクに載っている犯人にひったくられるというケースも。バッグやショルダーバックのストラップはしっかり握り、貴重品はなるべく分散して持ち歩くこと。
■スリ
 電車の中、繁華街、レストランなどで被害に遭いやすい。最近頻発しているのは、「服に汚れがついていますよ」と汚れを拭いてあげるふりをして財布を抜き取ったりするというパターン。見知らぬ人の不自然な親切心には注意が必要だ。
■強盗
 最近頻発しているのが睡眠薬強盗。犯人は親し気に近づいてきて、言葉巧みにジュースやコーヒーをすすめる。その中には睡眠薬が含まれていて、被害者が眠りこんだところで所持品を奪う。くれぐれも見知らぬ人が不自然に近づいてきたら気を許さないこと。また、ナイフや銃などで脅されてしまったら、速やかに貴重品のありかを教えること。下手に抵抗すると、命を奪われる危険がある。

留学先での緊急連絡先リスト
アメリカ
在アメリカ日本大使館 TEL:202-939-6700
在サンフランシスコ日本総領事館 TEL:415-777-3533
在ロサンゼルス日本総領事館 TEL:213-6117-6700
存シアトル日本総領事館 TEL:206-682-9107
在シカゴ日本総領事館 TEL:312-280-0400
在デトロイト総領事館 TEL:313-567-0120
在ニューヨーク総領事館 TEL:212-371-8222
在ボストン総領事館 TEL:617-973-9772
警察・救急車・消防署 TEL:911
カナダ
在カナダ日本大使館   TEL:613-236-8541
在バンクーバー日本総領事館 TEL:604-684-5868
在トロント日本総領事館 TEL:416-363-7037
在モントリオール日本総領事館   TEL:514-866-3429
在エドモントン日本総領事館 TEL:403-422-3752
緊急・救急車・消防署 TEL:911
イギリス
在連合王国日本大使館       TEL:171-465-6500
在ロンドン日本総領事館 TEL:171-465-6500
在エジンバラ日本領事館     TEL:131-225-4777
緊急・救急車・消防署 TEL:999
オーストラリア
在オーストラリア日本大使館    TEL:06-273-3244
在シドニー日本総領事館 TEL:02-231-3455
在パース日本総領事館 TEL:09-321-7816
在ブリスベン総領事館  TEL:07-3221-5188
在メルボルン総領事館 TEL:03-9639-3244
緊急・救急車・消防署 TEL:000
ニュージーランド
在ニュージーランド日本大使館 TEL:04-473-1540
在クライストチャーチ日本総領事館 TEL:03-366-5680
在オークランド日本総領事館 TEL09-303-4106
緊急・救急車・消防署 TEL:111

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