No.7 「振り向きたくても振り向けない私」の巻(2001/9/17)

 久々に日本に帰国しました。12日間の夏休み。正式には、「虫歯治療の為の休暇」。だって、こっちで歯を治すとすごく高いんだもん。治療しないで虫歯があるかどうか診てもらうだけで£40(¥7000)だよ!この前日本人の友達が突然の歯痛で歯医者にいったら£500もとられたって言っていました。高すぎる!国民保険のきく歯医者もあるけど、どうも腕信じられないし........ということで、歯の詰め物がとれた私は、そそくさと日本行きのチケットを予約したのでした。で、こともあろうに台風11号と同時に怒濤の日本上陸。飛行機、揺れたあ〜。手に汗握る経験だった。それにしても、久々に帰ると人に会うので忙しすぎ。もう少しのんびりできる状況になるまで日本にいたかったよん。

で、「千と千尋の神隠し」見てきました。日本の彼氏(もう離れて長いので全然彼氏じゃないと思ってたんですが、久しぶりに会ったら、やっぱり彼氏だったみたい)と一緒に。皆さん、この映画もう御覧になりました?なんと、あの「タイタニック」より動員数多いんですってね。それにしても、「千と千尋」、見終わった後に、なんとも言えず不思議な感覚にとりつかれてしまいました。主人公がこちらの世界からあちらの世界へ入り込んじゃって..........一見同じような世界が全然別の世界だなんて、それはまるで、車や人で混雑してる通りの感じや、オシャレなカフェの雰囲気、茶髪金髪の人の割り合い(最近日本の茶髪金髪人口すごく増えましたね)等、一見して世界がそんなにめちゃくちゃ違わないんだけど、実は全然違う言葉とか生き方を持つ人々が住んでる別世界の東京とロンドンという二つの都市をふらふら行き来してる今の私そのものね。

そんでもって、あの映画ロマンチックだったあ。主人公があちらの世界で久々に川の精の男の子に再会するところなんて、まさに、ほぼ2年振りに再開した私と日本の彼ピイみたいじゃないの!なんだかこれまたとっても我が身に迫りまくり。最後に 主人公が「振り向いちゃいけないよ」っていわれた言葉を守って、後ろを気にしながらでも前だけ見ながら現世に戻ってくるシーンもね、飛行機乗って進行方向にしか顔を向けないで座ってる私みたいだったわよ。(振り向きたくても振り向けない.......エコノミーシートは座席が前しか向かないもんね)

こうしてまめ子は、あちらの世界からこちらの世界へ、後ろを振り向かずに帰ってきたのでした。そして、ロンドン到着の翌朝から時差ボケを感じる間もなくせっせと働いています。ところで、私は現世に戻ったとたんかなり肥ったことに気付きました。今までゆるめだったスカートがいつの間にかウエストぴったり状態に。日本でおいしいもの食べまくったから、やっぱりね。ということで、ウォーキング始めました。毎朝うちからポートべロー・マーケット(「ノッティング・ヒルの恋人」の撮影現場です)を通って、あのパディントン・ベアのパディントン駅まで、毎日40〜50分ほど歩き、そこから職場まで地下鉄乗って出勤しています。朝歩くのって気持ちいい。あの「ノッティング・ヒルの恋人」でヒュー・グラントが働いてた旅行専門の本屋さんも見つけたよ。
先週の日曜日もすごくいっぱい歩いた。ロンドン南部のリッチモンド・パークからテムズ川沿いに5時間ぐらいかけて北上しました。夕日がすごくきれいだったから、ロンドン帰ってきて、まっこれはこれでよかったんだなって思いました。
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