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VOL.1
 
スイスホテルマネジメント留学を経てキャリアアップ。
中国・大連のシャングリラホテルに就職決定

  香取良和(カトリ・ヨシカズ)さん 26才
 
参加コース:
 スイスホテルマネジメント留学/postgraduate Hotel Management
参加期間:
 2003年5月〜2004年7月(語学留学期間を含め)
インターン先:
 Hotel president Wilson(スイス・ジュネーブ)

さらなるステップアップを目指して、苦手な英語を克服し、ホテル教育の本場スイスへ

SHMSの寮は、まるで山小屋のような外観
 
スイスのホテルでのインターンシップを終えて、7月に帰国したばかりだそうですが、留学前のキャリアについて、教えてください
 栃木県にある温泉ホテルで、フロントとして3年程働いていました。学生時代に4年間、ディズニーランドのレストランでアルバイトをしていて、飲食関係のサービススキルはそこで学びました。ディズニーランドでの仕事がとても楽しくて、将来はリゾートやホテル業界に進んで人を楽しませるような仕事に就きたいと思い、ホテルマンの道を選びました。栃木県のホテルの客層は、ほとんどが温泉目的の観光客と、あとビジネスマンが少し。たまに外国人観光客が来る時には英語で応対したこともありますが、英語の使用頻度はゼロに近く、留学前はホントに英語はダメでした。
     
いつ頃から留学したいと考えるように?
 入社1年目から留学したいと考えていましたが、就職したホテルで3年間は働こうと決めていたので、留学は3年後に予定していました。きっかけは、ホテルマンとして仕事を始めた頃、勉強のために宿泊した都内のフォーシーズンズホテルです。そこでのサービスに感動して、ホテル業に対する考え方が変わり、「自分にもこんなサービスができたらいいな」と。それで、イチから勉強し直そうと考えました。勉強し直すからには、英語の習得も兼ねて海外だな、と思ったんです。その頃、ホテルに関するいろいろな本を読みあさっていて、尊敬するホテルオークラ顧問の橋本保雄先生の著書の中に「スイスで勉強した」という記述があったんです。それで「スイス」というキーワードが頭にインプットされていたのですが、ある時、留学雑誌でICC国際交流委員会のSHMSの紹介を見たんです。スイスでホテルマネジメントの勉強ができて、しかもインターンシップまでできるとあったので、「ここがいい!」と思いました。
     
いつ頃から留学したいと考えるように?
 入社1年目から留学したいと考えていましたが、就職したホテルで3年間は働こうと決めていたので、留学は3年後に予定していました。きっかけは、ホテルマンとして仕事を始めた頃、勉強のために宿泊した都内のフォーシーズンズホテルです。そこでのサービスに感動して、ホテル業に対する考え方が変わり、「自分にもこんなサービスができたらいいな」と。それで、イチから勉強し直そうと考えました。勉強し直すからには、英語の習得も兼ねて海外だな、と思ったんです。その頃、ホテルに関するいろいろな本を読みあさっていて、尊敬するホテルオークラ顧問の橋本保雄先生の著書の中に「スイスで勉強した」という記述があったんです。それで「スイス」というキーワードが頭にインプットされていたのですが、ある時、留学雑誌でICC国際交流委員会のSHMSの紹介を見たんです。スイスでホテルマネジメントの勉強ができて、しかもインターンシップまでできるとあったので、「ここがいい!」と思いました。
     
スイスへ行く前、語学のブラッシュアップはしましたか?
 留学する10ヵ月前くらいに初めてICCでカウンセリングを受けて、SHMSに参加するにはどれくらいの英語力が必要なのかを聞きました。その後、ICCで2回TOEFLの試験を受けたんですが、結果は500点未満。入学基準に達していなかったので、まずはイギリスの語学学校で語学力を上げることを勧められました。それで3ヵ月間、イギリスに語学留学したんです。
 イギリスではホームステイをしながら学校に通いましたが、とにかく英語力を付けるために猛勉強。リスニングは、現地に滞在しているうちに徐々に身に付きましたが、ボキャブラリーを増やすのに苦労しました。でも、ホストマザーに「遊びに行かなくて大丈夫なの?」と心配されるくらい勉強した甲斐あって、留学2ヵ月目でSHMSの試験に合格。残りの1ヵ月はイギリスでたっぷり楽しみました。ホームステイ先に、トルコやオーストリアなど、国籍の違う4人のホストメイトがいたので、とても楽しかったです。
     
SHMSの試験は難しかったですか?
 ICCの担当カウンセラーの人が手配してくれて、イギリスの語学学校にSHMSからテスト用紙がファックスされ、語学学校で試験を受けることができました。
 試験内容はGrammerとReading、それにWriting。Readingがちょっと難しかったかな。Writingは、ホテルマネジメントとは何にも関係のないトピックで、たしか「食料危機について」でした。その時に思い出したのが、ICCのカウンセラーからのアドバイス。イギリスに来てからもICCの担当カウンセラーの人と頻繁にメールでやり取りしていたのですが、その中で、「試験でたとえ関係ないトピックが出ても、ホテル業に関連付けられるような書き方をした方がいいのでは?」とアドバイスされていたので、そのアドバイスに従いました。
     
スイスに入国した時の印象は?
 学校から指定された2日間に、世界各国から約500名(そのうち日本人は13名いました)の生徒が集まるのですが、その間、空港には学校のブースが出ていて、そこで名前を伝えて送迎バスに乗り、学校へ行きました。朝早かったもので、バスの中では景色も見ずに寝てしまいました。学校に到着すると、大勢の生徒たちが集まっていて、みんな流暢な英語で話してる。学校や周囲の景色は目に入らなくて、「自分はここでやって行けるのだろうか?」ってすごく不安に思ったのをおぼえています。
 学校はモントルーの小高い丘の上にあり、校内と離れの3棟に寮があって、全生徒がここで寮生活をします。自分には、山小屋風の離れにある2人部屋を割り当てられました。ルームメイトは中国人のダンさん。初めは、勉強が大変なこともあって1人部屋がいいかな、とも思ったのですが、ダンさんとはコースも一緒で、励まし合いながら勉強ができたので、結果的にはよかったと思っています。
 街に出て行くには1時間に1本しか出ていない列車に乗って出かけるのですが、学校の敷地内にカフェやクラブ、レストラン、ショップなどがあって、ひとつの街のようになっているし、寮は3食付きなので、あまり外に出なくても不自由はしません。というか、勉強が忙しくて外出する時間も惜しいんです。
     
学校のカリキュラムについて教えてください。
 曜日によっては、朝8時から昼休みをはさんで夜7時までびっちり授業があって、かなりハードです。ハウスキーピングの実地訓練からフロントオフィスの講習やオペレーション、人事マネジメント、レストランサービスの実践、英語にフランス語と、さまざまな授業がありましたが、フロント業務が一番興味のある分野なので、やはりフロントオフィスの授業がおもしろかったですね。教師陣はすべてその道の第一人者で、フランスでホテル経営をしている先生もいました。学校では毎週のように小テストが行われるので、そのための試験勉強に追われ、毎晩遅くまで、週末も返上して勉強。でも、金曜日の夜だけは勉強はしないことにして、学校内のクラブでみんなと騒いでストレス発散しましたよ。
 インターンシップに入る前に期末テストがあるのですが、試験の結果はトップクラスでした。友だちに「ガリ勉くん」と呼ばれながらも頑張った甲斐がありましたね。まわりのみんなが言っていましたが、本当に、今まであれほど一生懸命に勉強したことはなかったです。
     
努力の末に優秀な成績を残し、現地滞在中に就職先が決定

レストランサービスの授業でのひとコマ




 
インターン先はどのように探したのですか?
 学校内にサポートオフィスがあって、そこで履歴書の書き方などについてアドバイスを受けながら、インターン先を紹介してもらい、後は自分でアポイントを取ってインタビューを受けます。僕は学校のコースを終えた後、ジュネーブにある5ツ星ホテルHotel president Wilsonのレストランで、5ヵ月間インターン体験をしました。SHMSでも5ツ星ホテルでのインターンシップは珍しいらしく、先生たちから「よく入れたな」と言われました。
 面接は基本的にフランス語で行われるので、必ず聞かれる志望動機や自分のキャリアなどについては、フランス語で丸暗記して話し、あとは英語で話しました。勝因は、自分の留学前のキャリアを評価してくれたんだと思います。Hotel president Wilsonの従業員はほとんどがフランス人で、日本人を雇ったのは初めてだったそうです。
 インターン中はホテルの寮に移り、そこから通っていました。宴会の部署に配属され、宴会や結婚式などの給仕をしましたが、日本と違って披露宴は深夜まで延々と続くので、長時間勤務で大変でした。仕事中はフランス語で指示され、わからないところだけ英語で話してもらうようにしていましたが、インターン終盤には、ほとんど理解できるようになりました。
 
現地滞在中に就職が決まったそうですが、どのように就職活動したのですか?
 学校内の就職サポートオフィスに履歴書を提出し、自分の希望を伝えておくと、オファーのあったホテルの中から、希望に見合ったものを紹介してくれます。その後、ホテルの人事担当の人と直接メールや電話でインタビューを受けます。SHMSはホテル業界でとても評価の高い学校なので、いろいろなホテルから問合せが来るようです。僕はアジアのホテルで希望を出していたのですが、中国やシンガポールなど、いくつかのホテルからオファーをもらいました。最終的に中国・大連のシャングリラホテルに決まり、来月から中国で働く予定です。もう少し海外で経験を積んで、最終的には東京のホテルで働き、フロントオフィスの仕事を極めたいと思っています。
 
最後に、これからSHMSのホテル留学を目指す人へアドバイスを
 とにかく勉強がハードなので、本当にホテル業が好きな人でないとやっていけないと思います。中途半端な気持ちで始めても続かないので、決断をする時には、それなりの覚悟を決めて臨んでください。
     

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