■「食」を通して、海外と日本のかけ橋になりたい |
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子どもの頃から食品に興味があったのですが、予備校時代のチューターの影響で、農大の醸造化学科に進みました。大学では、お酒や日本の伝統食品である味噌、しょうゆなど、発酵食品を研究していたのですが、実際にお酒や調味料などを自分で作ったりして、おもしろかったです。 |
Q: |
大学卒業後、すぐにIBPに参加されたそうですが、IBPでの専攻は? |
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インターナショナルビジネスです。大学で、日本の伝統食品についてずっと勉強していましたが、そうした食品を海外の人たちに伝えたいと思い、食品の貿易に携わりたいと考えていました。大学で学んだ学問に、IBPに参加することによって身に付く英語力やビジネスマーケティングなどの知識が加われば、有利だと考えたのです。 |
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英語は自信がなかったので、事前研修に参加したかったのですが、渡航する1週間前まで大学に通っていて卒論で忙しかったので、英語力のブラッシュアップは思うようにできませんでした。渡航後も語学研修なしでいきなり大学の講義に入ったので、最初は先生が言っていることもほとんどわかりませんでした。講義のスピードに慣れてきたのは、1〜2カ月後くらいでした。最初のスプリングクォーターは、もう本当に必死でしたね。 |
Q: |
インターンシップはどうやって探したのですか? |
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「食品会社で貿易業務をしているところ」という条件で自分で探しました。シアトル=シーフードというイメージがあったので、インターネットでシーフードの会社を検索したんです。ヒットした中からおもしろそうな会社にアプライし、最初に面接をしてくれたOrca
Bay Foodsという会社でインターンをすることになりました。ここは世界中からシーフードを輸入し、自社工場で製造・加工を施し、アメリカ全土にディストリビュートしている会社です。マーケティングデザインの部署で、販促用のチラシやウェブデザイン、トレードショーのブース製作などを担当している人のお手伝いをしました。 |
Q: |
インターン先の関連会社に就職されたそうですが、そのいきさつを教えてください |
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現在勤めている水産系専門商社は、インターンしていた会社の親会社なのです。インターン先を決めた時は、日本企業が親会社だとはまったく知りませんでした。働きはじめて1カ月くらい経った頃に日本からマーケティング担当の人が来社し、話をする機会があったのですが、「日本に帰ったら就職活動をします」と言ったところ、「ちょうど海外出張できる人材を探していたところ。帰国の折には、一度東京のオフィスを訪ねてみてください」とオファーをいただいたのです。偶然に偶然が重なったラッキーな就職でした。 |
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経営企画室に所属しています。今はまだ1年目なので、経理や総務などすべての部署を3カ月単位でまわって勉強しているところ。海外からの来客があった時には、アテンドや通訳もしています。入社時に「少なくとも年2回はシアトル出張に行く」という契約を交わしているので、これからが楽しみです。 |
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