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VOL.2

  前向きな考え方が幸せにつながることを実感。IBPを経験して、人生に対する姿勢が変わりました。
 
石丸恭子(イシマル キョウコ)さん 27才

■参加コース:IBPプログラム・ワシントン大学
■参加期間:2003年4月〜2004年3月
■インターン先:Acme Food Sales, Inc.(アメリカ・シアトル)
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■もっと責任ある仕事がしたい。IBPでキャリアアップを目指す

Q: IBPに参加する前は、食品関連の商社にお勤めだったそうですね。
キャリアアップを目指して留学を決めたのでしょうか?

 はい、そうです。留学前に勤めていた会社では、輸入品の船積みスケジュールの管理と商品の在庫管理などがメインの仕事でした。船積み書類の未着に関する問い合わせなどで国際電話や英文メールなどのやりとりもたまにあり、英語力アップの必要性を痛感していたんです。それに、アシスタント的な仕事ばかりだったので、もっと責任のある仕事がやってみたいと思い、そのステップとして留学を決めました。あと、学生時代になまけてしまったので、もう1回学生になって、一生懸命勉強してみたかったんです。

Q: 留学前に英語のブラッシュアップをしましたか?

 出発の1ヵ月前まで仕事をしていたので、あまりできませんでした。意識して英語のラジオを聞いていたくらいです。当時はTOEICのスコアで750くらいでしたが、留学前にもっと勉強しておけばよかったと思います。現地に渡って授業が始まると、宿題やエッセイもボリュームが多く、試験も頻繁にあるので、かなり大変。放課後にカフェで2時間、ホームステイ先で4時間以上は勉強してました。
 授業はディスカッションが多く、初めは戸惑いましたね。私はリスニングが弱点だったのですが、慣れてくると、日本に関するトピックが出た時など、皆に負けないように頑張って発言しましたよ。ホストマザーが英語のチューターをしていた人で、家で私の発音を直してくれたので、とてもラッキーでした。

Q: インターン先はどうやって探したのですか?

 学校に頼らずに自力で見つけたかったので、インターネットを駆使して自分で探しました。実は、シアトルで暮らし始めて3ヵ月くらい経った頃から「この街で就職したい」と考えるようになって、就職の可能性がある会社でインターンしようと心に決めていたんです。「日本と取り引きのある食品関連の商社で、あまり規模の大きくないところ」と、ターゲットがはっきりしていたからか、探し始めてから1ヵ月くらいで決まりました。
 インターン先の会社ではみんな忙しくしていたので、自分からまわりの人に「何か手伝えることはありませんか」と声をかけて、その都度、仕事をもらいました。本当はインポートの仕事をしたかったのですが、データ入力から会計のお手伝いまで、できることは何でもやりました。そうしているうちに、部長に呼ばれて新商品のテイスティングに参加したり、購買に関するセミナーを受けたりして、勉強する機会を与えてもらうことができたんです。


 
現地ではサッカーチームに所属。週末は練習や試合に明け暮れ、シアトルでの一番の思い出です。
■チャンスがあれば、シアトルで仕事がしたい

Q: 帰国後の就職活動について教えてください。

 帰国後は、アメリカに本社がある会員制スーパーのコストコに就職しました。ここはインターンをした会社の取り引き先でもあったのですが、就職活動中に、コストコのホームページで人材募集の告知を見て応募してみたら、担当者が偶然IBPの卒業生だったんですよ。びっくりしました。
 シアトルで就職したいと思っていましたが、現地でいろいろな人に会って面接するうちに、日本でキャリアを積んでからトライしても遅くないと考えるようになったんです。どんな業種でも海外就職ができればいい、というわけではなく、私はやはり食品関連の輸出入の分野で仕事をしていきたい。自分がやりたいことの軸がぶれなければ、一見遠回りに見えることでも、決して無駄ではないと思うんです。今でもシアトルで働きたいという気持ちはありますよ。昨年11月に休暇でシアトルへ行った際に現地のコストコを訪問して、マネージャーに「いつか絶対シアトルに戻りたい」と伝えてきました。どうなるかわかりませんが、チャンスがあれば、ぜひシアトルで仕事をしてみたいですね。

Q: IBP体験が就職活動に役立ったと思うことは?

 「インフォメーショナル・インタビュー」という授業がとても役に立ちました。スモールビジネスを営む会社の社長さんに、いきなり電話してアポイントを取り、インタビューしてレポートにまとめるという授業です。忙しい社長さんのアポイントを取るのも大変で、私は10人目でやっとアポが取れたのですが、この授業のおかげでずいぶん度胸がつきました。就職活動中にアポイントを取ったり、相手に自分をアピールするのも、この経験があったからこそ、スムーズにできたと思っています。

Q: IBPを考えている人にアドバイスを

 プログラムが自分を変えてくれるわけではありません。IBPに参加したら、現地では自分からどんどん積極的に行動すると、得るものが大きいと思います。私は、現地でひとりでも多くの人とコミュニケーションを取りたいと考えていたので、カフェで隣に座った人にも話しかけたりしました。でもそうやった知り合った人が、就職先を紹介してくれたり、レジュメを添削してくれたりしました。どんな小さなチャンスだって、大きなコネクションにつながる可能性があるのです。私の場合は、そういう出会いが積み重なって自信につながっています。
 





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