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VOL.43

松木智子さん   エアライン留学プログラムを経験して、
ホテル業界のキャリアアップに成功
 
松木 智子(まつき ともこ)さん
1972年生まれ。大阪府出身。短大卒業後、百貨店勤務を経て、ホテル阪急インターナショナルでアルバイト。2004年1月からエアライン留学プログラムに参加し、現地シアトルではヒルトンホテルでインターンを体験。現在は、東京コンラッドホテルでスターサービス担当として勤務している。

■参加コース:エアライン留学プログラム・6ヶ月コース参加(シアトル)
■参加期間:2004年1月〜2004年7月
■インターン先: ヒルトンホテル
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キャリアチェンジのために30才で留学

Q: 留学前の経歴を教えてください

A:短大を卒業してからずっと、百貨店で販売の仕事をしていましたが、キャリアチェンジがしたいと思い、29才の時、ホテル阪急インターナショナル宿泊部客室課にアルバイトとして入りました。1年半という短い期間でしたが、ここではホテルのさまざまな職種を勉強することができました。

Q: 留学を考えたのはいつ頃から?

A:キャリアチェンジを考えたのと同じ時期です。23才の時にワーキングホリデーでオーストラリアに滞在していたことがあるのですが、その時には目的がなかったので、自分が思うような成果は出せず、帰国してからもキャリアに変化はありませんでした。でも、今後のキャリアを考えた時、もう一度留学して勉強したいと思いました。

Q: エアライン留学プログラムを選んだのは?

A:エアライン留学プログラムでもホテル業界に進んだ人がいると聞き、英語とホスピタリティを学べるとわかったので、このプログラムを選びました。金銭的に長期留学が難しかったので、6ヵ月で英語が勉強できて、しかも現地で働く経験ができるというところに魅力を感じました。
 
シアトルで毎年開催される「プライド」というゲイパレード

学校の近くにある病院でもインターンしました。地元のボランティアの方々と


Q: 現地ではヒルトンホテルでインターンをされたんですね。

A:ICCの先輩の紹介でインターンができることになり、フロントデスクを担当しました。上司が日本人女性だったのですが、チェックイン&アウトを始めとするいろいろな仕事をやらせてもらえました。「とにかく電話を取って」と言われていたのですが、最初の頃は電話が鳴るのがホントに恐怖でしたね。でも留学前にホテルで働いた経験から、お客様がチェックインする時に客室のメイクアップが間に合わない時はどこへ連絡すればいいとか、ホテルの中の流れがわかっていたので有利でした。
 
シアトル郊外にあるマウントバーノンのチューリップフェスティバル

Q: 帰国後はどのように就職活動しましたか?

A:ホテルでハウスキーピングのアルバイトをしながら就職活動をしていたんですが、ちょうどコンラッドの募集を知って応募したところ採用となり、今はタイトルも上がって、スターサービスのキャプテンをやらせていただいています。

Q: スターサービスというのは、どんな部署ですか?

A:所属はフロントですが、我々の仕事はホテル全体のバチュラートでも言いましょうか。通常は別々の仕事となるハウスキーピング、ルームサービス、フード&ビバレッジなどの全般を管轄しています。この仕事をしていると、ホテルのほぼすべてのことがわかり、いろいろな部署の人と知り合いになれるのがいいですね。

Q: アメリカと日本のホテルのサービスの違いはどんなところですか?

A:日本のホテルはビシっとしていますが、アメリカではお客様への対応がフレンドリーというかフランクですよね。たとえば何か問題が起こった時、外国人のお客様は問題が解決すればそれでOK。日本人のお客様は謝罪を要求されることが多く、その違いも大きいですね。インターン中に知ったのですが、日本人に県民性があるように、アメリカ人にも州民性があるそうなんです。アメリカ人スタッフの話を聞いていると、何か問題が起こった時のお客様の対応には、州によって少し違いがあるそうで、おもしろいなと思いました。

Q: 松木さんのケースは、留学を経験してキャリアアップに成功した例だと思いますが、どうお考えですか?

A:そうですね。留学しなかったら、本来いるべき場所にはたどり着いていなかったかも。アルバイトから契約社員になっていた程度だったと思います。30才で留学し、転職できたからこそ、今、役職も付いているわけで、自分でもうまくいったと思っています。しばらくは今の仕事でキャリアを積んでマネジメントも勉強し、将来的には、自分でレストラン経営をしてみたいという夢を持っています。

 
語学学校の友人たちとのパーティ

インターンをしたヒルトンホテル

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