ウィンドウを閉じる
→バックナンバーを見る
VOL.8

折原久美子さん   オーストラリアの大学院で学び、
英語教授法のおもしろさに目覚めました
 
折原久美子さん(24才)
神田外語大学(英語学専攻)卒業後、2003年7月からマッコーリー大学の修士課程(TESOL専攻)に進学。昨年11月に卒業し、今年4月から埼玉県の高校で非常勤の英語講師として勤務。

■参加コース:オーストラリア大学院留学プログラム
■参加期間:2003年7月〜2004年11月
■留学先:マッコーリー大学・大学院TESOL修士課程

  →折原さんが利用された
オーストラリア大学院留学プログラム


■言語学で有名なオーストラリアの大学院を1年半弱で卒業

Q: マッコリー大学を選んだ理由を教えてください。

 神田外語大学では外国人の先生が多かったんですが、皆TESOL出身だったんです。その先生たちにしつこいくらい質問をしたところ、オーストラリア人の先生がマッコーリーは言語学教育、特にTESOLが有名な大学だと教えてくれました。私は高校時代に夏休みの語学研修でブリスベンに留学したことがあって、オーストラリアは大好きな国だったので、この大学に興味を持って自分で下調べをしたんです。そうしたら、この大学で辞書を出版していることがわかり、言語学で権威がある大学なんだと思って、マッコーリー大学の大学院に進学することを決めました。

Q: そもそも、なぜ英語教授法に興味を持ったのですか?

 実は私、中学時代は英語でかなり落ちこぼれていたんです。ところが、中学3年の時の英語の先生がすごく楽しい授業をする先生で、そこから英語に興味を持ち始めました。高校2年でオーストラリアに短期留学したことで文法や会話にも興味を持ち、どんどん英語にハマっていきました。大学4年生の時にICCに連絡をして、留学先について相談に乗ってもらっていたのですが、カウンセラーの方に大学院留学を後押ししてもらったことで、決意が固まりました。

Q: 大学院の入学条件はどのようなものだったのですか?

 入学試験はなく、書類での審査でした。TESOLの入学条件として「2年間教えた経験があること」というのがあったのですが、私は大学時代にバイトで教えていた経験があったので、それでクリアになりました。同期の中では私が一番年下で、まわりはみんな留学前に先生をしていた人たちばかりでした。

Q: 大学院では授業についていけましたか?

 私にとってはすべてが初めての経験で、留学当初は何をしたらいいのか全くわからない状態でした。でも、前述したように、同期の学生がみんな先生をしたことのある人たちばかりだったので、一番年下の私を生徒のように思っていたらしく、わからないところをすごく丁寧に教えてくれました。またマッコーリーには、言語学の有名な先生が多いのですが、どの先生もとてもフレンドリーで、ちょっとわからないところがあると、オフィスに言って質問できるんです。直々にアドバイスがもらえるので、本当に為になりました。それにマッコーリーには、言語学専門の図書室があって、そこに行けば欲しい資料が入手できるので、とても便利でした。

Q: アサイメントが多いと聞いていますが、いかがでしたか?

 試験はないのですが、アサイメントがとても多くて大変でした。1科目につき、2〜3つのレポートを出さなければなりません。1セメスターは13週間なんですが、3科目取ったとすると、13週間に少なくとも6つのアサイメントを提出しなければなりません。締めきりに追われる日々で、まるで売れっ子作家になったような気分でした。レポートを書くために、いろいろな人たちの論文や文献を読むのですが、生まれてから留学するまでの22年間で読んだ文字の量と留学時代の約1年半で読んだ量を比べたら、たぶん留学していた時の方が多いです。もう、ホントに耳から単語がこぼれるんじゃないかと思うほど読みました。

Q: 現在は高校で英語を教えているそうですが、将来の夢は?

 今、高校で教えていますが、すごくやりがいを感じていて、教師の道に進みたいと思っています。教える場所が高校なのか、英語学校なのか、それともステップアップして大学で教えるのか、についてはまだ決まっていません。それから近い将来、マッコーリー大学に復学して論文を書こうかなと思っています。大学院は卒論を書かないで卒業できたのですが、今まで自分が勉強してきたことを実際のティーチングでどのように使っているか、ということをテーマにして論文を作りたいと考えているんです。


 
卒業の日。大学のまわりはナショナルパークで、ユーカリの木からレモングラスのようないい香りが漂う、とてもいい環境でした


卒業記念の写真


大学付属の大学院進学準備コースに10週間通いました。準備コースの仲間たちと


大好きなマンリービーチにて

→折原さんが利用されたオーストラリア大学院留学プログラム


→バックナンバーを見る  
ウィンドウを閉じる 上へ