イスラムマーケットにいち早く目をつけた日系企業はどこ? – マレーシアの街中に見る日本企業進出 –
イスラムマーケットに入り込んだ商品企画開発を行っている日系企業とは
マレーシアに進出している数多くの日系企業の中で特に目を引いたのは
UNIQLO。UNIQLOが位置するのはBukit Bintangというクアラルンプール市内の真ん中のエリア。毎日夜遅くまで多くの人で賑わっています。
そんな東京の渋谷みたいな場所にあるファションビルの1階にUNIQLO路面店があります。この大きな広告。目立ちますよね!
クアラルンプールの中心地、渋谷みたいなエリアに位置するUNIQLO
UNIQLOが手がけるイスラムファッション
日本で見かけるUNIQLOの広告写真と似ているけれど、少し違うところが。そう、モデルさんが
ヒジャブという頭を覆う布をかぶっているんです。ヒジャブとは
アラビア語で「覆うもの(名詞)」を意味する言葉でイスラム教の女性の一般的な服装です。店内を覗いてみると、店内もこのようにマネキンがヒジャブを身につけていました。
店内に飾られているヒジャブを身につけたマネキン
現地のニーズに合わせつつ、新しいヒジャブの提案
そして、こちらが実際に販売されているヒジャブ。
AIRismなんです。常夏のマレーシアにはぴったりの通気性抜群の素材ですね。
素材選びもしっかりマーケティングされています。
色はモードカラー、アースカラーのブラック、ホワイト、ベージュなどの落ち着いた色合い。地元のお店で販売されているヒジャブはカラフル・大胆な柄のものが多いため、若い方が着る上では主流のカラーではないかもしれません。ただ、欧米のファッションが好きな女性、最先端の流行に敏感な女性にとっては、このUNIQLOカラーのヒジャブはとても喜ばれるのではないかと感じました。
デザインもシンプルだけど非常に洗練されたUNIQLOらしいもので新しいヒジャブのイメージをUNIQLOがつくっていくのかもしれません。
金額は全商品だいたい日本と同じ価格帯。ヒジャブは日本円で2,000円程度です。現地の方にとってみたら少し高いかもしれませんが、オシャレ好きな女性だったらきっと買ってしまうはず!
AIRismで通気性抜群のヒジャブ
イスラムマーケットビジネスを考える
ISETAN、イーオン、DAISO、MUJIなど様々な日系企業が進出しているマレーシア。現地の生活で日本のものが恋しくなってもすぐ調達できるのでとても便利です。各社、日本と同じものを販売すると同時にUNIQLOのようにローカルの方に喜ばれる商品開発などそれぞれ行っているかもしれません。日本では見かけない商品を探してみるのもおもしろいかも!
特にクアラルンプールではイスラムマーケット戦略に則った商品が見つかる可能性大。
街歩きが実践的なマーケティングの勉強になるはずです。