マレーシア留学体験談
2022/04/06

マレーシア留学はストレート進級で卒業はかんたん?

1.進級できるラインは?

100点満点で表されるこの総合得点は、定期テストや課題全てを合算した最終的な総合成績です。詳しくは次の章で解説します。
成績は、毎学期末に発表されます。
満点を100点としたときのそれぞれの教科の得点をA~Fに振り分けます。
Aが最も良い成績で、EとFは単位が取得できないことを意味します。
ただ、Eは+aの課題が出されるなどの救済措置で進級できる可能性もあります。

マレーシアのこの総合 A=70点以上は、日本の高校の5段階評価にすると4くらいになると思います。5を目指して、普段のテストや課題で80点や90点をとってきた人からすると”あれ?マレーシアの大学めっちゃ簡単。”となるかもしれませんが、そんなことはないです。
総合 Aはなかなかの高いハードルで、数字でみる印象とはギャップがあります。

そもそも、マレーシアの大学で課題やレポートの評価が80点以上の評価はレア。
なので、総合評価で80点以上というのはかなりレベルが高いです。70点で精一杯というのが、マレーシアのほとんどの生徒の感想だと思います。

マレーシアの大学の成績は相対評価ではないはずなので、何人がAをとってもいいはずなのですが、実際には多くいません。
とにかく、詳しい採点の仕方は公開されていませんが、80点または90点はほとんどみることがない、ということだけがわかっています笑。
日本の学校と大きく異なる点は、何をすれば何点以上という明確なラインがなく、完全に各教科の教授または外部の採点者に裁量があるので、感覚でいくしかない、というところです。これがまた、マレーシアでA=70点以上をとるハードルが高い理由のひとつです。

だいたいC評定(=50点〜)をパスのラインにしている大学が多いです。
なので、確実に進級するためには、最低限50点以上(=C)をキープするべきです。

全教科を足した平均ではなく自分が履修している教科それぞれ1つずつにA~Fの評価が与えられるので、自分がとっている教科の1つでも落ちていたら(=D 以下)、その教科は単位がもらえません。
また、全ての教科を足して、平均A 評価で奨学金に申請できる大学が多いので、やるからにはぜひ上を目指しましょう!

2.成績発表は喜怒哀楽劇場?

成績は課題とテストの2つで決まることがほとんどです。
そこに出席や小テストを加味する場合もあります。

教科ごとにコースガイドと呼ばれるものが配布され、そこにその教科の全てがのっています。学期を通しての授業の進め方、先生の連絡先、どのような課題が出されるかなどほんとうに全てまとめられている、いわば保存版ガイドブックです。

教科によって、課題が成績の100%を占めることもあれば、課題とテスト50/50のこともあります。
理系でラボがあれば、ラボのレポートをまとめたものが成績を決める材料に使われることもあります。

成績発表は学校に貼りだされるわけではなく、自分で大学のアカウントにログインしてみるので、ドキドキです。

毎学期発表されるので、そのたびドキドキですね。2学期制の人は年2回、3学期制の人は年3回のそれぞれ学期末に発表されます。
いつ頃に成績が発表されるというのは、事前に知らされるので、近づいてくるたびにみんなそわそわして、何度もログインして確認します笑
“成績でたよ!”の知らせでみんな一斉にチェック。すごく喜ぶ人もいれば、なかには泣きだす人もちらほら。嬉し泣きじゃないですよ。

後々のインターンや就職活動にも成績がかかわるので、こちらの人には成績は大事なわけです。

3.もしかしたら進級できないかも。卒業が危うい…..?

成績発表が近づくと、もしかしたら落ちたかも、と心当たりのあることってありますよね。グループ課題で必要なパートが抜けているのに気づかず提出して、後からそれに気づくとか。
期末テストが全然分からなかったとか。
そもそも不安でどうしようもないとか笑

あ、落ちたかも。留年だ。と、諦める必要はありません。
そもそもそう簡単には落ちないです。

もし、成績が合格ラインに届かなかったときも、まだチャンスはあります。

学期終了後の長期休み、もしくは全学期が終わった後の次の学年に行くまえの期間に再試験を受けることができます。
テストの形式は大きく変わることはなく、内容だけが異なります。
他のパターンだと、再試験の代わりにレポート提出を求められることも。
これはどちらかというと、テストよりも普段の課題に近いかんじです。

再試験の形式はなんにせよ、チャンスを与えられるということが大事なポイントです。
もし、今回だめだったかもしれない、と思ってもチャンスがあるので、さくっと切り替えて対策を練って準備万端で再試験に臨んでください。

単位認定に成績が届かなかった場合は、メールが届き、再試験に申し込むように案内されます。
申し込みをせずに放っておくと、再試験すらも受けられなくなります。
よくあるのが、再試験料を期日前に払わずに、再試験が認められないパターンです。

そうです。再試験はお金がかかります。
むだなお金を払わないためにも、みんなが休みを満喫しているときに、テストを受けないためにも、そしてなにより、自分の心に負担をかけないためにも笑、普段からコツコツがんばりましょう。

ちなみに筆者は再試験を受けたことはありませんが、まわりに何人か受けたひとがいます。やっぱりプレッシャーがすごく大きく負担になるみたいなので、そうならないように毎日の授業や課題を大切にするようにしましょう。
進級や再試験の仕組みは各大学のホームページにものっているので、気になる大学は実際に調べてみるのもありです。

おわりに

今回はざっくりとマレーシアの大学の成績と進級のお話でした。
大学によっても少しずつちがいますが、だいたいはこの記事でお話したかんじです。
マレーシア留学を考えているけど、成績をちゃんとれるか、ちゃんと卒業ができるのか、といった不安が少しでもなくなればと思います。
普段から授業に参加して課題を提出すれば問題なく卒業できるはずです。
毎日コツコツがんばれば大丈夫です。

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