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2018/03/02

《ICC マレーシア アンバサダーレポート vol.16》意外と知らないファンデーションコースっていったい何!?

ファウンデーションコースって何?!

こんにちは。HELP大学のファンデーションコースに在籍中のかれんです。 いきなりタイトルに“ファンデーションコース”と書きましたが 急に言われてもピンとこない方もいらっしゃると思います。 ファンデーションコースって日本では聞き馴染みのない言葉ですよね。 私もマレーシアに来るまでファンデーションコースが何なのかあまり理解していませんでした。 メイクをするときに使う、あのファンデーション?いいえ違います(笑) でも“基礎”という点では意味は同じと言えるかもしれません。

マレーシアの教育制度

日本とマレーシアの教育制度は異なる点が多くありますが、 そのうちの一つに教育制度の年数の違いというものがあります。 日本では初等教育(小学校)中等教育(中学校・高校)がそれぞれ6年間というのが一般的ですが、 マレーシアでは初等教育が6年間、中等教育が5年間と日本に比べ一年短く設定されています。 日本の高校3年生の学年にあたるマレーシアの学生たちは、 中等教育の5年間を経た後に大学付属のファンデーションコースに通い学部入学に備えます。 ファンデーションコースの発祥はイギリスになります。 マレーシアはかつてイギリスからの植民地支配を受けていたという過去の影響もあり、 この制度を採用しているのだと思います。

ファンデーションコースでの科目

名前の通り“基礎”を学ぶコースなので、内容としては基本的なものが多いです。 例えば、HELP大学のファンデーションコースの一学期目は必修の5科目を学びます。 ・Intermediate English ・Mathematics ・Computing Principles ・Personal Development and Leadership ・Study Skill の5つです。 英語、数学、コンピューターといった私たちが高校でやってきたような科目だけではありません。 Personal Development and Leadershipでは人生の目標や生き方を考える内容を学んだり、 自分自身の成長のために二泊三日のキャンプに行ったりもします。

真ん中のピンクのTシャツが私です。

  また、Study skillではレポートの書き方やインタビューの仕方など、 実際に学部に入ってから必要だけれども学部では教えてもらえないようなことを学びました。 二学期目以降は必修科目4単位、選択科目4単位を取り、晴れて卒業です。 二学期目以降に取れる最大科目数は4つなので、とんとん拍子にいけば3学期で卒業できます。 しかし、各科目提出課題とテストに加えプレゼンテーションの準備もしなくてはならなかったりと、 なにかと忙しいので単位を取りこぼしてしまうケースも多く、 3学期だけで卒業できない学生が多いのが現状です。 ファンデーションコースは学部に比べたら簡単と思われがちですが、 学部とは違う特殊な科目があったり、プレゼンテーションの機会が多かったりもするので 意外と難しいのかもしれません。

1学期の時間割

ファンデーションコースから入学する価値

日本からの留学生は直接学部に入学するという選択肢もあるなかで、 なぜファンデーションコースを経由する人もいるのかというお話をしたいと思います。 まず、私の場合は学部に直接入学できるほどの高校の成績を所持していませんでした。 (高校生の時もっと勉強しておけばよかった。泣) しかし高校の成績が不十分な場合でも ファンデーションコースを経由すれば学部に入学できることもあります。 だから私はファンデーションコースを経由する道を選びました。 ちなみにマレーシアの大学への入学を希望する場合、学力試験はなく、 高校の成績を提出するだけで入学の可否が分かります。 興味のある人はどんどんチャレンジしてみてくださいね!

ファンデーションコースのメリット

学部生に話を聞くと、やはりローカルの学生はほとんど ファンデーションコースを経由してから学部に進学しているそうです。 いくつかの学部の授業内容はファンデーションコースと被る部分もあり、 授業に来ないのにテストでは点数を取れるローカル学生が非常に多いという話もよく聞きます。 それを踏まえて、私が思うファンデーションコースに通うことのメリットのひとつは、 学部進学後の授業での成績の取りやすさです。 マレーシアの大学には、3年間の学部生活のうちの最後の1〜2年間を イギリスやオーストラリアの大学で過ごし、 その編入先の大学の卒業資格を得られるツイニングプログラムや アメリカやカナダの大学に編入し卒業資格を得るアメリカンディグリートランスファープログラム といったプログラムが存在します。 もしその制度を利用し、他国へ編入したいと思った場合には一定の基準以上の成績を 収めていなくてはいけません。 もしファンデーションコースを経由していれば、 ファンデーションコース時代の成績はこの審査において考慮されることはありません。 学部で良い成績を狙えるので、学部時代優秀な成績を収める上で有利と言えます。 もしこのような編入制度を利用しようと考えている人には ファンデーションコースはとてもおすすめです。 また、ファンデーションコースは学部に比べ1クラスの規模が小さく、 多くても20人、少ないと10人ほどの人数しかいません。 ですので、友達が作りやすかったり、先生とも仲良くなりやすいので 質問がしやすかったりするというメリットもあります。 一方でデメリットをあげるとすれば、時間とお金が直接学部に入学する人よりも かかってしまうということだと思います。 (HELP大学ではファンデーションコースから入学する学生さん向けの奨学金が設けられます!) ファンデーションコースに行くかどうか迷っている人は これらのことを踏まえて考えてみてください。 因みに、現在はファンデーションコースに通うかどうかは基本的には本人の選択となっていますが、 そのうち留学生は全員ファンデーションコースへ通わなくてはいけなくなるという話を 耳にしたこともあります。 また、大学によってはすでにファンデーションコースに通うことが 義務づけられているところもあるそうです。 自分が進学したいと考えている大学へはきちんとホームページで確認したり、 ICCに問い合わせてみたりしてみてくださいね。 http://www.daigaku-ryugaku.com/malaysia/ 以上、HELP universityのかれんがお届けしました!   かれんちゃんの今までの記事を読む

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