海外インターンシップ体験

想像した以上に、意義のある充実した1ヶ月が過ごせました

参加プログラム:海外インターンシップ体験
研修期間:2009年8月〜2009年9月
インターン先:The Laurasian Institution(異文化交流団体)

1987年生まれ、京都府出身。横浜市立大学(経済専攻)3年次の夏休みに、アメリカ・シアトルにて1ヶ月間に渡ってインターンシップを経験した。現在は就職活動中。


英語を話す時に、間違いを恐れなくなりました

パイク・プレイス・マーケット。オリエンテーションの日にICCの方に案内していただきました

BUMBER SHOOT 2009。シアトルで毎年開催される大型野外フェス。屋台やライブ、大道芸などなどすごく楽しめるイベントです

ホストマザーが作ってくれたある日の晩御飯。ホストマザーが作ってくれる料理は何でもおいしかったです

秋祭りというイベントにボランティアとして参加した際に担当したブース

インターンシップ先のスタッフの方々(両端)と。私は右から2番目です

仕事をしているところ。専用のデスクとパソコンを用意していただきました

マリナーズの試合を観戦

Q:海外インターンプログラムに参加した動機を教えて下さい。

A:就職活動を控えた大学3年の夏休み期間中に、インターンシップをしてみたいと思っていました。インターンシップ先について、国内か海外かということにこだわりは持っていませんでしたが、4月に大学で開催された海外インターンシップ説明会に参加し、海外で働くということに強い興味を持つようになりました。日本にいる学生が海外でインターンシップ体験ができるプログラムはそれまで聞いたことがなかったですし、同時にホームステイもできるところに魅力を感じたのです。英会話に自信がなかったのですが、アメリカに1ヶ月滞在すれば、英語力を向上させるよい機会になるだろうとも思いました。

Q:滞在先のシアトルの印象は?

A:自然に囲まれた都市で、ダウンタウンから少し離れるだけで美しい湖・海・森が広がっています。ワシントン湖に架かる橋から見るダウンタウンの景色が私は大好きでした。夏は一番過ごしやすい季節と言われているだけあり、晴れている日はとても気持ちよかったです。

Q:現地でのホームステイはいかがでしたか?

A:一人暮らしの60代女性の家庭にホームステイしました。一人暮らしとは言え、毎週のように彼女の家族が遊びに来ましたし、ご近所づきあいも活発で、楽しい方々に囲まれての生活でした。ホストマザーとは毎日一緒に夕食を食べ、その日楽しかったことや大変だったこと、私の日本での生活のことなどたくさん会話しました。また、彼女のおすすめ映画を一緒に見て、2人で感動したりしました。本当にすごくよくしていただきました。

Q:プログラム参加前にどんな不安を感じ、それをどう解消しましたか?

A:自分の英語力に自信もなかったし、不安もありましたが「いいチャンスを与えていただいた、この時間を大切にしなければ」という気持ちで臨みました。日本で働いたこともないのに、ましてやアメリカで働くなんて…と思うかもしれませんが、私が働いた職場の方々は優しく、わからないとか迷ってるということだけを意思表示すれば、手を差し伸べてくれました。発音や間違いを気にして、職場やホストファミリーとコミュニケーションをしないのはとてももったいないこと。わからないことは積極的に相手に伝えるということが大切です。「もっと英語が話せれば…」と思ったことは何度もありましたが、辛いと思うことは一切ありませんでした。「ここで働きたい、力になりたい、自分のステップアップにしたい」という気持ちが一番大切だと思います。

Q:インターン先について教えて下さい。

A:私が派遣されたのは「the laurasian institution」という組織です。アメリカと中国・日本の文化交流の懸け橋を担っている組織で、アメリカの高校に留学する日本人や中国人の高校生に対して、ホームステイ先の紹介から帰国までのサポートをするのが主な仕事です。ホームステイ先でのトラブルに対処したり、学生が高校で選択する授業に関するアドバイスをしたりしていました。
他にも、アメリカの高校生が2週間ほど日本に留学するプログラムの主催、日本の文化をアメリカの田舎町(日本人を見たことのないような地域)へ紹介するための活動といったものがありました。

Q:そこでの藤原さんの仕事内容は?

A:インターン先は普段スタッフが4人しかおらず、それぞれが担当を持って忙しく仕事をしているので、彼らの手がまわらないような仕事をしました。例えばシュレッダーやコピー、紙の資料をワードに打ち直したり、何枚かに分けて保存されているCDデータを1枚にまとめるといった作業です。また、「私たちはこんな活動をしています」という手紙をアメリカ各地の高校に配布するため、高校の住所や日本人教師の名前をパソコンで検索して打ち出す作業もありました。仕事ではパソコンに向かう時間が結構長かったように思います。

Q:インターン先では、どの程度の英語能力が必要とされましたか?

A:もちろん会話はすべて英語でしたが、うまく伝わらなかったり、伝えることに時間がかかったとしても、どんなことにも優しく最後まで聞いてくださり、最終的には理解し合えました。積極的にコミュニケーションしようという意思があれば、英語能力は関係ないと思います。
当然のことですが、作業を進める中でわからないことが出てきますが、そういった時はどんなに些細なことでも積極的に質問するように心掛けました。

Q:インターン体験を通して、得たものはどんなことですか?

A:インターン体験では得るものばかりでした。特に英語力。最初は自分の英語力に自信がなくて不安ばかりが募りましたが、日々職場に通って仕事をするにつれて、英語を使うことに対する戸惑いや抵抗が消えていき、間違いを恐れることもなくなりました。

Q:このプログラムに参加して、自分か成長したと思うことは?

A:何にでも積極的に行動することの大切さを実感し、これからも実践していこうという気持ちになりました。待っていても仕事が与えられるわけではないので、進んでコミュニケーションを取る気持ちを忘れず行動したという点で、以前の自分より成長できたのかなと思っています。

Q:現地ではボランティアも体験されたそうですね。

A:9月にBellevue Community College で「AKI-MATSURI(秋祭り)」という大きなイベントが開催されるのですが、「神戸-シアトル姉妹都市」のブースを手伝うボランティアとして参加したことが印象的に残っています。職場以外の方々と交流するきっかけにもなりましたし、異文化交流の素晴らしさを改めて実感しました。

Q:海外インターン体験によって、就職に対する考え方は変わりましたか?

A:1ヶ月という短い期間のインターン体験ではありましたが、将来の考え方に大きな影響を与えてくれるものでした。就職活動を始めたばかりなのですが、海外インターンをしたことで、より一層、海外とつながりを持ちながら働きたいと思うようになりましたし、就職活動の企業説明会において、どうしても国際展開を積極的にしている企業に目を向けるようになりました。今はまだどういった形になるかはわかりませんが、海外インターンの貴重な体験を活かし、将来は海外の国々や人々と関わる職場で働きたいと考えています。

Q:海外インターンを希望している方々へ、アドバイスをお願いします。

A:1ヶ月という短い期間ではありますが、外国で働くということはとても勇気がいると思います。しかし、積極性を十分に発揮すれば、必ずいい経験ができます。私の場合は、想像以上に意義ある充実した1ヶ月を過ごせたので、参加して本当によかったと思っています。少しでも興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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