留学を考える時、必ず心配になるのがその後の就職・転職活動。留学をすることで、日本ではできない様々な経験をして、自分自身のスペックを上げることが留学の目的となるので、「留学をすると就職活動が不安」というのは矛盾しているのですが・・・。
そこで、今回は多くの留学経験者が利用しているキャリアフォーラムをご紹介します。
キャリアフォーラムのWEBぺーじはこちら
キャリアフォーラムとは
株式会社ディスコ主催の就職活動イベント。1987年にボストンで開催されて以来、ロサンゼルス。サンフランシスコ、東京、大阪、ロンドン、シドニー、上海と5か国で開催されるようになりました。
いわゆる、就職合同説明会、といったように、多くの企業が一堂に会し、留学中の方、または留学後で就職活動を行っている方を対象に開催されます。
ボストンで開催されるフォーラムが一番大きく、参加企業も大きいため「ボスキャリ」と呼ばれ、多くの方がボストンまで足を運びます。
サンフランシスコ 2月11日12日
US(ニューヨーク) 3月26日
ロンドン 4月15日16日
大阪 6月17日
東京Summer 6月24日25日
交換留学生のためのキャリアフォーラム(IBP生も対象です) 7月27日
シドニー 9月9日10日
ロサンゼルス 10月7日8日
上海 10月14日15日
ボストン 11月17日18日19日
東京 winter 12月(未定)
他の就職合同説明会との違いは?
バイリンガルの人財を対象にしているところ
対象を「日英のバイリンガル」と的を絞っているため、バイリンガルの人財を採用したい企業のみが出展し、就活する側も、英語力があり自分の英語力を生かした職につきたい方のみが参加をするため、採用する側とされる側のミスマッチがありません。
「日本語・英語両方でビジネスを行える語学力を身につけている日英バイリンガルの方」
・海外の大学・大学院を卒業予定の方、また既に卒業された方
・日本の大学に在籍し、交換留学中の方
・現在働いている職務経験をお持ちの方
「交換留学」とありますが、1年間の認定留学など私費留学生ももちろん対象となります。特にIBPプログラム参加者は毎年多くの方が参加し、内定までもらっています。
面接が目的となるところ
通常の就職合同説明会とは異なり、企業の説明を聞くことではなく、その場で面接をすることが大きな目的となります。内定もその場ででます。
キャリアフォーラムのWEBページでは、ご自身の英文・和文の履歴書を前もって作成・登録しておくことができます。
参加する企業の中で、興味のある企業があればオンライン上での応募ができます。書類選考に通れば、キャリアフォーラム当日に面接をすることができます。
ディナーに呼ばれることがある
面接を受けた企業から「今晩夕食どうですか」といわれることがあります。選考には関係ありません、としているところがほとんどで、これが建前なのか本音なのか気になるところですが、呼ばれた側からすると、企業の方といろいろお話ができるよいチャンスになります。
また、キャリアフォーラムに来ている企業の方の中には、「実はとても偉いんです」という方もいらっしゃいます。普段なかなか会う機会の無いような地位の方とお話しできることは、とても勉強にもなります。
ちなみに、ディナーに呼ばれないと内定が取れないわけではありません。
キャリアフォーラム参加の際に気を付けたいこと
1.事前準備が命
キャリアフォーラムは「行けば何とかなる」ものではなく、むしろ、事前の企業研究や準備で勝敗が分かれます。
企業研究をしよう!
キャリアフォーラムは面接が主目的。希望する企業に事前に応募します。そのためには、まず、どの企業が参加するのかじっくり研究。自分の目的の企業が参加しているかどうか。または、参加している企業がどのようなことをしているのか。じっくり研究する必要があります。
そして、エントリー開始、面接の予約を入れていきます。企業面接の数は4-6社くらいが妥当なようです。もちろん、書類選考に落ちてしまうこともありますが、その場合は「ウォークイン」で再チャレンジです。
※「ウォークイン」とは、事前面接予約を受け付けていない企業や、書類選考で落ちてしまった企業への再アプローチの場でもあります。履歴書を片手に直接面接の依頼をします。
キャリアフォーラムまでの交通手段とホテルを確保
留学が終わって日本からキャリアフォーラム会場まで行く方も、別の国のキャリアフォーラムに参加する方も、様々です。周辺のホテルはあっという間に満室になります。早めに予約が必要です。またキャリアフォーラムの開場が9時だからといって、9時に到着するように行くなど言語道断!早めに到着会場チェックは当たり前、のようです。
2.英語ができることはアピールにはならない
日英のバイリンガルを探しに来ているので当然のことながら、英語が話せる、というスペックはみんな一緒。そんなところにTOEICのスコアで英語アピールをするようなことがないように!
キャリアフォーラムであっても、聞かれることは日本での就活とあまり変わりありません。しっかり企業研究をしておき、面接シミュレーションをしておくことはとても大事。
1.なぜ留学しようと思ったのですか?
2.学生時代に頑張ったことは何ですか?
3.志望動機
4.自分のアピールポイント。欠点と長所。
5.留学生活を通して英語以外で身についたこと・得たもの。
また、当然のことながら「何か質問はありますか」と聞かれます。この「逆質問」にも対応できるようにしておくことも大切です。
3.ボストン以外のキャリアフォーラムも要チェック
ボストンキャリアフォーラムが一番大きく、参加企業数も多いため、他のキャリアフォーラムをあまり重要視しない、またはチェックすらしない、という方もいます。
1日で回れる企業はせいぜい多くて8社―10社といわれています。200社きても30社しか来なくても、面接できる企業数は変わりません。であれば、どの企業が来るかが大事。しっかりどの企業が参加しているのか、自分の就活対象時期や留学国で開催されているキャリアフォーラムはチェックしましょう。
昨年の例)
シドニーキャリアフォーラムは比較的新しく、参加企業もほかの国に比べるととても少ないのですが、アクセンチュアや楽天、ファーストリテイリングなど、人気の高い企業が参加しています。
また、ロサンゼルスではデロイトトーマツやボッシュ・KPMGなども参加しています。
ボスキャリじゃなきゃ、意味がない!ということはありません。年中どこかで開かれているキャリアフォーラムです。チャンスは自分自身が掴むもの、ということを忘れてはいけません。
4.キャリアフォーラムの会場ではの振舞に気を付ける
最後に、当たり前のこと。つまり、キャリアフォーラムの会場に入ったら、企業の方の目がどこにでもある、ということ。
海外留学が身近になってきているからこそ、本当に留学するべきか、というところは悩みどころです。ただ、就活を理由に留学をあきらめる必要はありません。多くの企業が留学経験のあるグローバル人材を求めています。
毎年キャリアフォーラムで多くの内定者が出るIBPプログラムは、まさに就職・転職に強い人材を作るための留学プログラムです。
お問い合わせは ICC国際交流委員会大阪オフィスまで。