大学進学。大まかに選択肢は2つ。
「日本の大学へ進学」と「海外の大学へ進学」
皆さんはどちらを選ばれますか?
また、「海外の大学」と言っても国も様々です。その中でも、今回は、最近特に注目されているオーストラリアの大学について紹介いたします。
オーストラリアの大学の特徴
教育システム
工学部や医学部などの特殊な専攻を除いては、基本3年制。
通常、日本の高校を卒業後、「ファンデーションコース」または「ディプロマコース」と呼ばれる大学進学準備コースへ経由して大学へ入学します。
ファンデーションコース
大学生活に必要なスキル、例えば「エッセイの書き方」「プレゼンテーションの仕方」などを学び、大学生活の準備を行います。語学学校とは異なり、「数学」や「歴史」などの基礎学習を通してこのようなスキルを身につけます。科目選択は、その後の進学先の専攻に合わせて選択することになります。
通常、ファンデーションコースの期間は1年間(2学期)ですが、英語力・高校の成績次第でこの期間が前後します。
ファンデーションコースから大学へ進学する場合、卒業まで通常4年間となります。
ディプロマコース
ファンデーションコースと同様に大学生活に必要なスキルを身につけるためのコースですが、そのための科目を大学1年生相当のもので学習いたします。そのため、ディプロマコースを無事終了すると、大学2年生に編入することができます。
ディプロマコースの期間は通常9か月となっておりますが、英語力・高校の成績次第で12か月から18か月の期間となることもあります。
ディプロマコースを経由した場合、大学卒業まで3年~3年半で卒業することができます。
「ファンデーションコース」OR「ディプロマコース」
ファンデーションコース・ディプロマコースは希望の大学付属のコースに行くことになります。大学や専攻によっては、ディプロマコースからの進学を認めていないところがあります。その場合、ファンデーションコースからの進学となりますが、両方のコースがある場合、英語力・成績次第でディプロマコースからの進学が可能になります。
※ディプロマコースからの進学ができない大学
クイーンズランド大学・シドニー大学・ニューサウスウェールズ大学・メルボルン大学
※一部の専攻のみ、ディプロマコースからの進学を認めている大学
オーストラリア国立大学・モナッシュ大学・アデレード大学・西オーストラリア大学
そのほかの大学は一部の専攻(環境学など)を除いて、ディプロマコースからの進学が可能です。
入学条件
入試は無く、高校の成績で合否が決まります。高校の成績の評定平均2.5~とされています。
また、英語力はIELTS5.5 ~としているところが多く、また、コースなどによっても多少異なります。英語力が足りない場合は、語学学校から始めることも可能です。そのため、IELTSなどの英語力が合否に影響することはありません。
教育の質
オーストラリア国内に大学は41校のみ。ほとんどが国公立大学で、私立大学は4校のみ。国や州が教育の質を厳しくコントロールしています。
そのため、世界ランキングTimes Higher Educationでは、実に41校中35校が800位以内にランクイン。
200位以内には8校がランクインしています。
オーストラリアの大学を勧める3つの理由。
1.コストパフォーマンスがよい
確かに学費は日本の大学に比べると高いのは事実です。ただ、勉強すること、経験することはとにかく多い!試験だけで成績が決まることはなく、大学で得られた知識がどう実社会で生かされるのか、今後の未来にどう影響するかなどを、エッセイやプレゼンテーションを通して発表したり、ディスカッションをしたりします。
単に知識の習得で終わらず、得られた知識をどのように活用するか、というところまで学んでいきます。
2.どこの大学に入ってもよい教育が受けられる
世界ランキングからもわかるように、どこも教育の質は高い。日本の大学のように、できるだけ偏差値の高いところへ、または、就職率のよいところへ、と考えなくても大丈夫。まずは自分の勉強したい専攻があるかどうか。そして、気候や土地柄、大学の規模など自分に合ったところを見つけることが大切です。
3.名門大学への入学~卒業も夢ではない
とはいえ、できるだけよい大学へ行きたい、という方、オーストラリアの大学はおすすめです。世界ランキングで見ると、東京大学や京都大学と同じレベルの大学への入学も夢ではありません。また、ファンデーションコース・ディプロマコースから開始するため、しっかり難しい大学への準備を行います。そのため、名門大学とはいえ、ほとんどの方がしっかり大学を卒業しています。
オーストラリアの大学相談は
ラジオ大阪国際交流委員会まで。
こんな、相談増えています。
Q.日本の大学が第一志望なのですが・・・。
ラジオ大阪国際交流委員会からのアドバイス。
日本の大学は1月頃から入試が始まります。第一志望の大学に焦点を合わせてしっかり勉強してください。そのために、オーストラリアの大学を滑り止めとして、うまく利用してください。夏休み明けたころに1-2校出願しましょう。9月には滑り止め校としてのオーストラリアの大学の合格通知を手にできます。
ちなみに、同様にアメリカの大学の併願校としても利用できます。少しでも良い大学へ行きたい、という方、オーストラリアはおすすめです。