日本の国益のために、日本の強み・自動車産業の立場から貢献したい

参加コース:オーストラリア高校留学プログラム
留学期間:2005年4月〜2007年12月
留学先:チェルトナム高校(メルボルン)

京都府出身。日本の高校から、2005年4月からオーストラリア・メルボルンのCheltenham Secondary College(チェルトナム高校)に留学。同校卒業後、立命館大学国際関係学部に進学。2012年4月より日産自動車(グローバル購買部)に勤務予定。

 

インターンシップ先のバンコクで「スラム街」の家庭に滞在

アルバイト先の仲間とBBQ(バーベキュー)

高校時代のホスト宅で犬と

大学のゼミ旅行で訪れたタイ・プーケット

同窓会で同じCheltenham高校の卒業生と

紅葉ドライブ

Q:とくに厳しいと言われていた今年の就職活動、見事内定を獲得されたそうですね。本当におめでとうございます!

A:来年の4月から一社会人として働けることが待ち遠しいです。内定を頂いて嬉しい気持ちと、会社の一員になるという事の責任の重さを感じています。

Q:就職先やその業界を志望された理由や、就職活動の様子などについて教えてください。

A:就活の第一軸は日本の国益に大きく貢献できる企業であるかどうかです。というのも、私は元々、国家公務員を志望しており、日本の為に何か貢献したいという思いが非常に強かったです。公務員か民間かで迷った際に、民間にしかできない貢献もあるという事を認識し、とりあえず今年は就活に集中し、自分が納得いく企業に内定をもらえた場合には公務員はあきらめようと決めました。第二軸としては、日本の「強い部分」を伸ばす企業、また「弱い部分」を支える企業を見てきました。後者では特に資源・エネルギー企業を中心に受験してきました。前者ではメーカーを中心に受験し、結果的に日産に行くことを決定しました。その理由として、世界を相手に日本が誇る自動車を提供する自動車メーカーは、まさに日本の「強い部分」を伸ばす企業であると考えました。その中でも日産は部門別採用を実施しており、バイヤーの仕事に関心を持っていた私にはぴったりでした。

Q:大学進学時の進路選択のポイント、その専攻選んだ理由を教えてください。

A:新聞を読むことを通して国際関係に関心を持っていたので、日本でも数少ない国際関係学部がある立命館大学を選択しました。学業では、政治から経済まで幅広く学びました。特に経済については、入学前は全く関心が無かったのですが、今では非常に面白いと感じるまで知識が増えました。サークルではボランティアサークルに所属し、マニラのスモーキーマウンテンに住む貧困層への教育支援活動をしていました。アルバイトは居酒屋でしていました。楽しい仲間にも恵まれて最高に楽しいバイトでした。

Q:高校時代に印象に残っていることは何ですか?

A:一年目は特に語学面での苦労が多かったです。正規授業についていくのが大変でしたが、思いつく苦労といえばこれくらいです(笑)。良かった点としては、オーストラリアは多民族国家なので、様々な文化に触れ合うことができたことです。ホームステイ先にタイ人の奥さんがいたので、タイの食事や宗教などについていろいろと教えてもらいました。

Q:留学をして自分が成長したと思うことはどんなことですか?

A:まず、自分に自信が持てるようになったことです。高校留学では正直つらいことも多くありました。その辛い時期を乗り越えられた自分に自信を持てるようになりました。また、日本を客観的に見ることができ、日本の強み弱みが良く分かりました。そのことは今の自分にもつながっています。

Q:高校留学後、英語の勉強はどうしていますか?

A:大学の授業では、政治や経済を英語で学ぶというスタイルで週3回ありました。具体的には、アメリカの政治制度(大統領選挙の制度など)、アメリカ軍とアメリカ経済の関係(石油など)、多国籍企業について、国際援助について、アメリカと日本の比較文化などです。先生によって内容は様々ですが、アメリカ人の先生が多いせいか、やはりアメリカに関する内油が多かったですね。プレゼンやターム末のレポートはもちろんすべて英語です。TOEIC対策は、対策本で勉強していました。洋楽を聴くのが趣味なので、リスニングはそれで鍛えられました。

Q:自分の経験をどのように今後のキャリアに活かしたいをお考えですか?

A:日本と違う国で約3年間も過ごしたことによって、自分の中で海外に住むことのハードルが非常に低いものとなりました。今後、会社に入社してからは駐在員として発展途上国で勤務したいと考えています。

Q:5年後、10年後はどんな自分になっていたいですか?

A:5年後は、仕事をマスターして自分に余裕のある社会人になっていたいです。5年以内に海外で仕事がしたみたいですね。10年後には結婚して家庭を持っていることを願っています。(笑)

Q:高校留学の後輩、これから留学を考えている学生にメッセージをお願いします。

A:高校留学は、語学だけでなく人間的にも自分を成長させることができます。辛いこともありますが、楽しいことも絶対あります。また、就職を考える上でも高校留学は必ずプラスになります。若者の内向き志向が強いと言われている今の日本で、高校留学を選択した学生は今後必ず活躍できる人材になれると思います。頑張って下さい!!

Q:昨年、ビクトリア州立学校同窓会にご参加いただきましたが、そのときの感想や会の印象、改善提案などあれば、ぜひお聞かせ下さい。

A:留学先のCheltenhamの先輩にお会いすることができ、非常に楽しかったです。また、他の高校の卒業生とも親しくなることができたので、今後もこの様な同窓会を是非開催して、卒業生のネットワークを強くして欲しいです。