小学生の頃に訪れたメルボルンが、すべてのきっかけ。

春休みに母達と母校を訪ねました。卒業後もお世話になった先生方と連絡を取り合っています。

参加コース:オーストラリア高校留学プログラム
留学期間:2007年4月〜2009年12月
留学先:フェアヒルズ高校(メルボルン)

留学後、アジア立命館太平洋大学に入学し、多くの留学生と共に過ごす。2014年3月卒業。卒業後は私立学校にて英語教師として勤務する。



オーストラリアで学んだ学習方法を、日本の子どもたちに伝えたい。

大学では留学生からスペイン語を習い、メキシコにホームステイで行きました。

新入生を対象にした合宿のスタッフを務め、多くの留学生と交流を深めました。

小学校でオーストラリアに行ったときのホストシスターと。10年以上経った今も大切な友達です。

1年生の時から仲良しのタイ人留学生と卒業式にて。ルームシェアもしていました。

Q:留学しようと思ったきっかけを教えてください。

A:小学校5年生の時に、母校の姉妹校があるオーストラリアのメルボルンに行きました。 そして学校訪問をした際に、1つの教室で様々な背景を持った子ども達が一緒に勉強をしている光景に衝撃を受けました。英語をもっと話すことができたら自分の世界が変わるのではないかと考えたのがきっかけで自主的に英語の勉強を続け、ある程度自信がついたので留学に挑戦しようと考えました。

Q:大学での専攻を教えてください。

A:異文化コミュニケーションを学びました。大学では留学生と一緒にプレゼンテーションなどチームワークで取り組むことが多かったのですが、留学中に小人数クラスで、グループで意見を交換する機会が多くあったので、この経験が役に立ちました。

Q:大学で留学生との交流はありましたか?

A:私の大学は学生の半分が留学生で、4年間で20ヵ国以上の留学生と友達になることができました。授業では留学生と一緒にプレゼンテーションなどに取り組む機会が多く、議論を重ねながら一つのものを作り上げる過程で、絆を深めることができました。 特にタイ人の留学生と仲良くなり、ルームシェアをしていました。お互い課題を助け合って取り組んだり、週末は散歩や温泉に行くなどしてリフレッシュしていました。

Q:就職を日本で、と決めた理由を教えてください。

A:高校卒業後に塾講師のアルバイトをしており、中学生に英語を指導する機会がありました。その時に出会った生徒の多くが英語に苦手意識を持っており、「なぜ英語を勉強しなければならないのか」と嘆いている生徒もいました。しかし、指導をするうちに、少しずつ英語に興味を持って勉強するようになり、最終的には自分から英語の勉強に取り組むという変化を見ることができました。この体験から、大学入学当初より、日本の英語教育を変えたいという気持ちが強くあり、教員志望だったので海外での就職は考えませんでした。

Q:日本の高校とオーストラリアの高校で違うと感じるところは?

A:オーストラリアの高校は、生徒自身が科目を選択し、授業を履修します。自分の将来や、得意なことやりたいことなどを考えながら履修するので、卒業後のことも在学中に考えている生徒が多いように感じました。

Q:日本の英語教育について感じたところを教えてください。

A:英語の読み書きが得意でも、英語を話すことに消極的な人が多いと感じました。日本の高校を卒業した友人に話を聞くと、授業で英語を話す機会がほとんどなかったそうです。オーストラリアでは、どの授業でも自分の意見を発言する意見が多くありました。日本の英語の授業でも生徒が発言する機会をもっと増やすべきだと考えています。教員になったら生徒同士で学びあえる雰囲気づくりをし、英語で意見交換をできるような授業ができればと思っています。

Q:今後、教師として、留学経験者として生徒たちにどんなことを伝えていきたいですか?

A:私は自分から留学を決意したことで、その後の人生が大きく変わりました。生徒には留学だけではなく、何事も踏み出す勇気をもってもらいたいと思っています。私自身は、生徒の挑戦を応援できる存在でありたいと思います。

Q:高校留学を考えているみなさんにメッセージをお願いします。

A:親元を離れて海外で生活を送ることに不安を感じている人もいるかもしれません。しかし、自分で留学に行くと決めて、それを達成することで大きな自信になります。留学中に経験する全ての出来事が自分を大きく成長する機会になるので、留学を考えている皆さんにはぜひ留学を実現してほしいと思います。



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