グランドファイナルで優勝!感動のあまり涙が止まらなかった
参加コース:オーストラリア高校卒業留学プログラム
留学期間:2007年4月〜2009年12月
留学先:ストラスモア高校(メルボルン)・フェアヒルズ高校(メルボルン)
2007年4月よりオーストラリア・ビクトリア州メルボルンにあるストラスモア高校(Strathmore College)に留学。その後フェアヒルズ高校(Fairhills High School)に転校。現在、11年生(高2)に在籍中。学校ではオーディションを経てミュージカルグループに参加。州で行われたスクールミュージカルの大会で優勝を収めた。
学校主催のパーティに出席したとき。留学生担当の先生と一緒に
ミュージカルに出演した仲間と一緒に(一番左がすばるさん)
ダンスクラスの課題でパフォーマンスをしました
Q:通っている学校について教えてください。
A:フェアヒルズ高校はメルボルンの中心から南東に車で約1時間の所に位置する中規模の学校です。先生は生徒達に熱心に指導をしてくれて、生徒達の個性を伸ばす教育がなされています。特に留学生に対しては、先生の理解もあり、授業以外の時でも快くサポートをしてくれるので助かっています。留学生担当のコーディネーターは第二外国語として日本語を教えていて日本に興味があり、日本語を話す事もできます。生徒達も日本や日本語に興味がある子が多く、よく日本語で挨拶をしてくれたり、日本について聞かれたりする事もあるので日本人留学生にとってとても過ごしやすい環境なのではないかと思います。
Q:どんな課外活動をしていますか?
A:私は学校の「Rock Eisteddfod」というミュージカルの活動に参加しました。この活動には伝統があり、フェアヒルズ高校の特徴の一つでもありました。毎年好成績を収めていて、なんと今年はビクトリア州で1位という快挙を成し遂げる事できました。コンテストの様子は、地元の新聞記事に紹介され、12月にはグランドファイナルの模様がテレビ放送される予定です。
今年度は100人以上の生徒がこの活動に参加し、とても大規模な活動となりました。新学年になってすぐにオーディションがあり、半年以上かけて練習に取り組みました。今年度のテーマは「オセアニア」で地球温暖化の影響についてでした。練習は週3回、本番前は毎週日曜日に丸一日練習することもありました。振り付けはフェアヒルズ高校出身のプロの振付師が指導してくれ、衣装は生徒達のお母さんの手作り、また舞台は専門の方にデザインをしてもらいました。毎回練習には舞台の配置や移動のために、多くの有志が集まって手伝いをしてくれました。
Q:優勝とはすごいですね!そもそもミュージカルに参加しようと思ったきっかけは?
A:私は小さい頃からダンスが大好きで、学校の授業でもダンスを選択しています。以前からせっかくオーストラリアに留学できたのだから何か一生の思い出に残る様な事をしたいと思っていました。そしてこの活動を知り、過去のパフォーマンスのビデオを見て感銘を受け、私もぜひこの活動をしてみたいと思いました。同じダンスの授業を選択している生徒のほとんどは過去に経験があり、とても楽しいよと聞き、今年も参加すると言っていた友達がいたので、一緒にオーディションを受ける事にしました。
Q:印象に残る思い出は何ですか?
A:今振り返ると、この活動で得た経験や思い出は数え切れないほどありますが、何と言ってもグランドファイナルで1位を取れた事が最高の思い出になりました。今年度は強豪校が多く揃い、優勝するのはとても難しいとされていました。本番直前には自分達の思い通りの演技ができず、スランプを経験しました。しかし、Year12(高3)の生徒達を中心に再結束をし、本番では今までで一番満足のいく素晴らしい演技をする事ができました。審査発表の時にアナウンサーが“First price goes toノFairhills High School!”と言った時には、感動のあまり涙が止まりませんでした。今までの色々なことが頭に広がり、今まで頑張ってきて本当に良かったと思いました。
Q:やり甲斐はどんなところに感じますか?
A:日本でもダンスをやっていた事があったので、その経験を活かす事ができたので良かったです。また今回、私がこの活動に参加する初めての留学生と聞き、不安もありましたが、皆とてもフレンドリーでよく話しかけてきてくれて、分からないときは丁寧に教えてくれました。これをきっかけに他の学年にも友達を作る事ができ、とても貴重な経験になりました。もちろんコミュニケーションは英語でしなければならないので、自分の英語力を高めるのにも素晴らしい環境だったと思います。半年以上この活動をやってきた事で団結力が高まり、お互いが協力する事の大切を学ぶことができました。
Q:学校の勉強と両立する方法を教えてください。
A:やはり一番大切なのは自分でしっかりと時間管理をする事だと思います。私自身も、この活動をやっている時は週3回の練習に加え、土曜日に日本語学校もあり、いっぱいいっぱいの生活でした。最初の頃はなかなか勉強する時間を作る事ができずに悩んでいました。学校とミュージカルを理由に、勉強をおろそかにしないという約束をしたのを思い出し、それ以降は一日に少しでも勉強をする時間を作りました。こつこつと勉強しないとテスト前に苦労するのは自分であるというのは経験上よく思い知ったので(笑)とにかくちょっとずつでも勉強する習慣を身につける事が大切だと思います。
Q:今後の目標はありますか?
A:今まで以上に大変な毎日になると思いますが、自分に負けないで何事も頑張ることがこれからの目標です。どうしても自分で限界を作ってしまう事がありますが、希望する進路に向けて少しでもそれに近づけるように日々の努力を怠らないようにしたいです。またオーストラリアで過ごす最後の年になるので、今まで以上に積極的に何でもチャレンジし、悔いのない留学生活を送りたいです。
Q:これから留学する学生にメッセージをお願いします。
A:留学を考えている皆さん、きっと今頃期待と不安でいっぱいの頃だと思います。三年間親元を離れて海外で生活を送る事は思っている以上に大変な事かもしれません。しかし一度留学生活を始めてみればきっと充実した毎日を送る事ができるでしょう。3年間はあっという間に過ぎてしまいます。無駄な時間を過ごさないためにも、しっかりと事前に目標を持って留学をすれば、有意義な時間を過ごす事ができると思います。もちろん楽しい事ばかりではなく、辛い壁にぶつかる事もあります。しかしそれを乗り越えれば必ず自分自身が成長できると信じて、何事にもチャレンジしていってください。日本では得られなかった経験や思い出は一生の宝物になると思います。