将来は外交官になりたい!
卒業後は日本の大学で政治経済を学びたいです

参加コース:オーストラリア高校卒業留学プログラム
留学期間:2008年4月〜留学中
留学先:Fairhills Secondary College(メルボルン)

1992年生まれ、茨城県出身。2008年4月からオーストラリアのFairhills High Schoolに留学。今年Y12(高校3年生)に在籍中で、2010年12月に卒業予定。

Deb Ballで、ドレスを着て踊りました

DEBの写真

大好きなホストファザーと

仲良しの友達

友達と家で「かぶり物ごっこ」

多国籍なESLのクラス

Q:なぜ高校留学を決めたのでしょう?

A:小さい頃から英語が好きだったのと、日本で見られない違う高校生活を自分の目で見てみたかったからです。また、将来は英語を使った職業に就きたかったので、高校留学を決めました。

Q:オーストラリアを選んだ理由は?

A:治安が良いところが第1の理由です。第2の理由は、私が今通っている学校の教頭先生の笑顔です。留学をする前に、メルボルンのいくつかの高校が日本にきて学校説明をしてくれましたが、その時、Fairhills High Schoolの教頭先生の雰囲気が他の学校と先生と違っていて「この学校に行かずにどこに行くんだ」と思いました。私がやりたいようにやればいいという強い支えを感じました。

Q:メルボルンはどんな街ですか?

A:天気がいきなり変わるへんな街です。朝くもりで、いきなり大雨になったかと思うと、突然快晴になる感じです。私の体は天気についていきませんが、慣れている友達の様子を見ていると、どこかおかしく思います。

Q:留学先の学校はどんな学校?

A:他の学校に比べて地元の学生が多いところです。留学生は6人しかいないので、現地でさらに現地の学校生活に溶け込めます。

Q:語学力アップのためにどんな努力をしていますか?

A:とにかく友達と話す!友達と話して知った言葉の方が楽しくて覚えやすいし、独特なオーストラリア英語を学ぶのもすごく面白いです!
 学校の集会で、現地の子に「今先生なんて言った?」って聞かれた時は、自分の語学力がアップしているんだと実感できました。私と何人かの友達で座っていて、横の子が違う子と話して、学年主任の話を聞きそびれた時にそう言ったのです。こんな私の英語力でも、信用されているのかなと思った瞬間で、正直、超嬉しかったです。

Q:学校で好きな科目は何?

A:ESLです。私の学校は留学生が少ないのですが、移民の子も含めて生徒は多国籍です。日本、ベトナム、中国、サウスアフリカ、インド、ドイツ、スリランカなどの国の生徒が、香港出身の先生と話をしたりして、面白いです。ひとつの話題を出しても、先生を含めて8通りの考え方があって、それを「英語」という一言語で話し合うのが興味深いです。

Q:日本の学校にはないような科目はありますか?

A:心理学の授業があります。YR11の時に心理学をとっていて、私たち人間がどう考えているかを学ぶのはおもしろかったです。日本のバックグラウンドを持っている私は、現地の子と違う意見を持つこともありましたが、それもそれで勉強になりました。担当の先生は、留学生である私への理解があったので、テストで落ちた時も再テストをしてくれました。

Q:Deb Ballに参加したとのことですが、それはどんなイベントですか?

A:DEBは女の子と男の子がペアを組んで踊るイベントです。女の子はウェディングドレスのような白いドレス、男の子はタキシードを着ます。私は日本人の男の子とペアを組んだのもあって、周りのペアよりダンスの完成度が低く、とても心配でした。でも、先生が休憩の間に丁寧に教えてくれたので、最後には他の子と同様に踊れるようになりました。

Q:友だち作りのポイントって?

A:お互いの趣味です。仲の良い友達はDEBの時に初めて会ったのですが、その時に彼女のくしゃみが可愛くて会話が始まりました。その後、お互いのファッションが好きだったと気づき、さらに距離が近づきました。無理に友達を作ろうとしても駄目なんだなとその時思ったし、ファッションという共通の趣味でこんなに簡単に友達が作れるのだなと実感しました。

Q:学校でのランチタイムにはどんなものを食べていますか?

A:基本はサンドイッチとスナックです。サンドイッチの中に何を入れるかは、前の晩にホストファミリーと決めます。特に好きなのは、ピーナッツバターです。日本のものと違ってしょっぱいのですが、美味しくてハマります。
 オーストラリアに来て好きになった食べ物はカリーラクサ、チキンカリー、グリーンカリー。多文化であるオーストラリアにはさまざまな国の料理がありますが、特に好きになったのはタイ、インド、マレーシア料理です。日本料理よりもスパイスが効いていて最高です。

Q:放課後はどんな風に過ごしていますか?

A:放課後は、家に帰ってだらだらすることが多いです。疲れて寝てしまって、ホストに気づかれずにディナーを逃してしまったこともありました。

Q:ホストファミリーについて教えてください。

A:お父さん、お母さん、娘家族の5人で、私を入れて6人で住んでいます。家にはトイレが4つもあるので、この人数でもトイレ待ちをしたことは一度もありません。
 うちでは美味しい食べ物を食べて、それについて評価するのがよくある光景です。娘夫婦は料理が得意なので、みんなでそれを食べて「美味しいね」と言い合う時が幸せです。あと、ホストファザーと一緒に教会へ行くのも好きです。ホストファザーはそこでトランペットを吹くのですが、見ていると心が癒されます。

Q:ホームステイ先で意識して気をつけていることはありますか?

A:夕食を食べるか食べないかを、ホストに伝えることです。週末は外出先で夕食を済ませてしまうことがあるので、家で私の分を作ってしまうと無駄になります。だから、こまめにホストにメールをします。

Q:現時点で振り返って、留学によって自分が変わったと思いますか?

A:自分の視点だけで物事を考えなくなったところが変わりました。周りにいろんな国の人がいると、自然と、日本が絶対に正しいとはなりません。だから少しずつ「この国の人はどう考えるのか」と考えるようになり、いろんな考えがあることを知りました。
 留学当初の目標は「英会話力を伸ばす」ということでしたが、今は「自分を大切にする」ことを心掛けています。オーストラリアは移民の国なので、たくさんの国の人がそれぞれ文化を持って住んでいます。その地で、私がいかに自分を見失わず自分らしくいるかというのは、とても重要なことなのです。

Q:卒業後の進路や、将来の夢について教えて下さい。

A:将来は外交官になりたいと思っています。卒業後は日本の大学に進学し、もう一度日本について学びたいです。そして、政治経済を学び、英語も分かる常識的な日本人になりたいです。

Q:これから高校留学を目指す人たちへ、アドバイスをお願いします。

A:自分らしさを見つけてください。だれでも熱中できるものがあるはずです。他の人には負けないぐらいの強みを持って、どんどん磨いていってください。それをきっかけに、共通の友達も必ずできます。そして、それが自分のライフスタイルを支える重要なものになることでしょう。