参加コース:ニュージーランド高校留学プログラム
留学期間:2009年4月~2010年12月
留学先:ベイフィールド高校(ニュージーランド・ダニーデン)
日本の高校1年を修了した2009年4月から、ニュージーランド・南島ダニーデンのBayfield High School(ベイフィールド高校)に留学。2010年12月に同校卒業後、2011年4月広島大学総合科学部に進学。
Q:高校留学を決めた理由を教えてください。
A:母が英語に携わる仕事をしていて、小さい頃から家に外国の方がホームステイに来るなど、英語に触れる機会が多かったことが大きかったと思います。中学生の時には「絶対に留学したい!」という気持ちがありました。留学の目的の1つ目は英語力とコミュニケーション能力を身につけること。2つ目は世界中に友達を作ること。3つ目は海外へ行って、誰にも体験できないことをすることでした。
Q:留学前に準備していたことはありますか?
A:主に英語の勉強と精神的な面での準備をしていました。学校の英語の授業はできる限り完璧に理解できるようにし、英会話教室に通って簡単なコミュニケーションは困らないようにと心がけていました。長期間親元を離れるということは、高校生であった私にはとても大きな不安要素でしたが、自分でできることはなるべく自分でやり、留学先での生活を常に頭でイメージしたりなどしていました。
Q:留学先にニュージーランドを選んだのは?
A:留学先を決定する前に「何をやりたいのか?」「何を学びたいのか?」「どんな授業やアクティビティがあるのか?」「田舎なのか都会なのか?」と、自分のやりたいことをまずピックアップしました。その条件と照らし合わせて留学先を選び、ニュージーランドに行くことにしました。
Q:滞在していた街について教えてください。
A:Bay field High Schoolは、とてもインターナショナルな学校でした。留学生の数は20人くらい。日本以外にドイツ、ブラジル、中国、タイ、韓国、イタリア、スウェーデン、ベトナムなどからの留学生がいて、世界中に友達ができます。現地の学生もとてもフレンドリーで、日本に興味を持っている学生も少なくありませんでした。開講授業も種類が豊富なので、やりたいことが見つかりやすいと思います。
Q:英語力アップのためにどんな努力をしましたか?
A:留学前の英語の成績は良い方だったと思いますが、実際に大事なのはコミュニケーション能力です。両方があって会話が成立するものだと感じました。英語力をUPさせるために心がけていたのは、ホストファミリーとよく話すことや、クラブ活動などに参加して現地の友人を作ること。夏休みには語学学校に行くなどして、なるべく英語をしか話さない環境作りをしました。
Q:日本の学校とはどんなところが違いましたか?
A:日本と現地の学校は全く違うものでした。教育の面では授業スタイルが異なります。日本では先生の話を聞きノートに書き込むということが主だったと思います。けれど、現地の学校では学生が積極的に授業に参加していて、学生の発言やプレゼンテーションが多かった気がします。これは、積極的に自分の意見を他人に伝える練習にもなります。授業は、必須授業以外は自分で選択して自分だけの時間割を作ります。誰かとずっと一緒というわけではないので、授業ごとに新しい友達ができることも魅力です。
Q:現地で何かカルチャーショックを感じたことは?
A:日本に比べて水不足なので、シャワーを使う際に時間制限が設けられることがあります。だいたい10分~20分以内でした。日本で長風呂を習慣にしている人にとっては最初は大変かもしれません。他にも食事やマナーなど慣れないこともあると思いますが、だんだん慣れますよ。異なる文化を知ることは良い経験になります。
Q:好きだった科目は?
A:Musicです。ずっとピアノを習っていたので、留学先でも続けたいなと思っていました。Musicの授業ではピアノの試験があったり、自分で作曲したり、音楽の歴史について学んだりしました。音楽は世界共通なので、ピアノを弾くだけでたくさん友達がふえました。逆に苦労した科目は数学です。計算問題は簡単に解けても、英語力のなかった私にとって、文章問題や証明などの問題にはとても苦労しました。
Q:何かユニークな学校行事などはありましたか?
A:みんながパジャマを着て学校に行くパジャマDAYや、日本文化を紹介するJapanese DAYなど、学校行事として○○DAYというのがありました。Japanese DAYでは、浴衣を着たりして、学生が主体となって学校を盛り上げました。
Q:週末はどうやって過ごしていましたか?
A:週末はホストファミリーと旅行したり、友達とビーチやショッピング、映画などに出かけたりしました。家からタウンまではバスで15分程度だったので、タウンの日本食レストランで夕食を食べて活力をつけていました。
Q:勉強以外に熱中していたことは?
A:オーケストラに所属していました。毎年、学校では演劇を学校の大きなイベントとしてやっているのですが、そこのバックミュージックをすべてオーケストラが担当していました。毎日、練習した成果が本番で出し切れた時はとても気持ちがよかったです。
Q:ホームステイ先の家族構成は?
A:ポーランド人で、ニュージーランドに移住したホストマザーとホストシスターです。2人とも優しくて、本当に家族に恵まれていました。今でもホストマザーが作った料理がたまに食べたいなーと思います。
Q:大学で、留学経験が活きていると思うときはありますか?
A:留学生が多いので、彼らとイベントや企画を立ち上げて交流の場を作ったり、授業でも積極的に英語で意見やディスカッシャンができたりすることは高校留学のおかげかなと思います。
Q:日本の大学に進学して、高校留学がデメリットになっていると感じたことは?
A:日本の政治や経済について少し日本の学生に比べて知識が浅いように感じます。日本に帰ってきてから、自分でこっそり勉強しました。いくら英語ができても基本的な知識がないと、テーマによりますがディベートやディスカッションでは良いものはできません。知識のない意見は、やはり薄っぺらいものになります。
Q:就職活動はしていますか?
A:まだしていません。来年、1年ほど大学の推薦で留学予定です。留学のためにIELTSを勉強しました。帰国後は大学院進学を考えています。
Q:高校留学をしてよかったと思いますか?
A:最近「あの時、高校留学をしていなかったら?」とよく考えます。留学を経験して、勉強面でも精神的な面でも自立して成長できたと思います。また家族の大切さ、そして日本の良いところも見えてきます。あの時の選択は間違っていなかったと確信しています。
Q:将来の夢を教えてください。
A:将来は、留学をあっせんするような企業で働けたら良いなと思っています。ICCさんにはとてもお世話になりましたし、私の人生を変えてくれました。次は私も誰かの留学のサポートができたらいいなと思っています。
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