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005 (2001/01/23) | ||||||
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●大紅袍(だいこうほう) | ||||||
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□味&香り: 武夷岩茶を飲んだ後にくる頭がボーっとして、胃から戻ってくる残り香に酔うさまを「岩韻」と呼ぶ。とても茶葉が生育するのには適していないと思われるような岩肌に直接生えており、自身の力によりミネラルたっぷりの水を吸い上げ、生育している樹はやはりそれだけのパワーがあるお茶になる。その岩茶の中でも王様と言われる大紅袍は、味はぴりっと喉の奥を刺激し、山の神が手助けをしていると思える程重く深みがあり、がつんとくる。ミネラルのふくよかな甘味も感じられる。茶杯にお茶を注いだ瞬間は、霧深い山の樹々がしっかりと根をはった栄養たっぷりの土壌の香りがたちこめる。大切な出来事がある前にこのお茶を飲みエネルギーをおすそわけしてもらいたいお茶である。ちなみにこのお茶は冷え性や婦人病にも効果があると言われる。 □一口メモ: 幻の岩茶と言われる大紅袍の樹は樹齢約1000年と推定されており、武夷山の天心岩の一角、九龍かの山肌に古木を三本だけ残している大変貴重なお茶である。年間生産量もせいぜいが2キロというので私達一般人の口には到底入ることはないこの老樹は、現在は中国軍の兵士が立ち、監視をしているという。だから言うまでもなく、市場に出回っている「大紅袍」はこの三本の茶樹ではなく、この樹から繁殖された樹から造られたものなのだ。この「大紅袍」の名前の由来については、いくつかの説がある。1つは、大昔に胃腸病で苦しむ皇后の病を治そうと武夷山の茶の薬効を噂で聞いた皇太子が、その茶葉を持ち帰り、皇后に飲ませると3日後には病は治り、大喜びした。皇后は大紅袍(大臣が着る紅の衣)を茶樹に掛けて木を守り、そして、護茶将軍を任命し、毎年そのお茶を皇帝に献上するよう命じた。それ以降、その茶樹を大紅袍と呼ぶようになったというものである。1つは、天心岩にある天心寺の和尚が茶葉の色がほんのり紅色である為、その具合から名付けたというものである。 |
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